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住宅展示場の歩き方
住宅展示場の歩き方

住宅展示場の活用法

住宅の新築や建替えを希望されている方の多くが住宅展示場を訪れ、数棟のモデルハウスを見学して比較検討しています。

 

しかし、はじめてモデルハウスを見学しても豪華なインテリアや広々とした空間に目を奪われてしまった、という方も少なくないようです。ここでは、はじめて住宅展示場に行く方に向けて、見学のポイントや活用法についてご紹介します。

①外観_わらび住宅公園.JPG

見物ではなく、見て学ぶという意識

住宅展示場には数棟から数十棟のモデルハウスが建ち並んでいます。各モデルハウスにはハウスメーカーの最新技術やノウハウが数多く採用され、まさに情報の宝庫。それらを短時間の見学で理解するのは中々難しいでしょう。住宅の基本的な知識として、構造や性能、テクノロジーなどは前もって調べておくと、担当者の説明もわかりやすいかと思います。疑問点や難しい内容についても遠慮なくどんどん質問しましょう。

 

最近はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)といった新しいシステムも普及し始めています。はじめて聞く用語だとわかり難いため予習しておくといいでしょう。モデルハウスには事前に調べたことや理解したことを確かめるつもりで行くと、より一層理解が深まります。

センターハウスやインフォメーションハウスを活用する

住宅展示場にはセンターハウスやインフォメーションハウスがあり、最初にここで情報を収集すると効率よく見学することができます。

 

会場案内図をはじめ、ハウスメーカーのカタログやパンフレットなどが揃い、セミナーやイベント情報も知ることができます。数棟のモデルハウスの見学を予定している方は、見学途中の休憩スペースとしても利用できるので、お子様連れの方にも安心です。センターハウスやインフォメーションハウスにはスタッフが常駐し、お客様からのお問い合わせに対応しています。

②センターハウス_浦和住宅公園.JPG

事前に準備しておきたいモノとコト

住宅展示場に行く前に、まず自分の住まいに関する条件を整理してノートに記入しておきましょう。条件とは敷地の規模や形状、道路付け、建ぺい率と容積率、予算など。さらには家具や持ち物なども、あらかじめ数量を把握しておけば、新築時の収納の配分がわかりプランに活かすことができます。埼玉総合住宅展示場ナビでは、モデルハウスの内部を動画で紹介しているので、住宅展示場へ行く前にイメージを膨らませることもできます。

 

住宅展示場に持参するものとしては、メモ・筆記具、スマホやデジカメ、メジャー、質問用紙など。気になる部分や参考にしたい部分はスマホなどで撮っておいて、家に帰ってからあらためて検討してみるのもいいでしょう。住宅展示場は、はじめての方でも、特に何も準備がなくても気軽にご来場いただけます。

モデルハウスではここをチェック

モデルハウスの延床面積は60坪前後が多く、一般の住宅に比べて大きめで、各部屋も余裕の広さとなっています。自分たちの敷地とは差がありすぎる場合でも、あまり気にせずに空間のスケール感を割り引いて考える必要があります。

②AdobeStock_30371264_Preview.jpeg

モデルハウスで確認すべきところは、基本的には次のような点になります。

  • 間取りと動線
  • 設備の性能と収納
  • 構造部の性能
  • 保証とアフターフォロー
②AdobeStock_368570215_Preview.jpeg

間取と動線は、玄関からリビング、リビングからキッチンやバスルーム、洗濯スペースへの動線、さらには2階の寝室や子ども部屋といった各部屋の配置・動線をチェックしましょう。設備の性能と収納は、システムキッチン、浴室、洗面所、ランドリールーム、トイレなど、設備の基本性能や省エネ性能、使い勝手など。さらには収納が十分かも忘れずにチェックしましょう。

 

構造部の性能は、耐震性・耐久性、断熱性、気密性などをチェック。ただし、数値だけ聞いても理解しづらいので体感できるものがあるか相談してみましょう。例えば断熱性が高いモデルハウスなら、エアコンを止めても快適に過ごせるか、実際に試させてもらえるか聞いてみてもいいでしょう。保証やアフターフォローについても、長く安心して住んでいくためには必要不可欠な要素ですので、必ず確認しておきましょう。

気になるモデルハウスには何度も行ってみる

気になるモデルハウスには何度も訪れて確認することも可能です。一度目はモデルハウスの性能や設備、収納、間取りなどを理解し、二度目はより細かい部分を確認したり、自分たちの希望する間取や動線を相談するなど、計画的に見学するといいでしょう。

 

見学の後は、家族全員で話し合うことをお勧めします。二世帯・三世代の住まいであれば、一日の過ごし方がそれぞれ違うため、個室や共有スペースをどうするかなど、よく話し合いましょう。そうした情報は、その後のプランづくりの大事な要素となるからです。