蕨市は古くから中山道の宿場町、機織物の町として栄えた歴史ある場所です。人口は約74,000人で、市域面積は約5㎢の全国一狭い市としても有名です。人口密度も全国で最も高いため、住民同士の交流が深く、各地域におけるコミュニティ活動が活発に行われています。また、蕨市は成人式発祥の地としても知られています。埼玉県南部に位置しているため都心へのアクセスも便利であり、その住みやすさが魅力である日本一のコンパクトシティを目指したまちづくりを行っています。
蕨(わらび)市の観光スポット11選!
蕨市に行くならおすすめの場所をご紹介
埼玉県の蕨市は、さまざまな歴史や文化が残されている地域であり、観光スポットも多数存在しています。今回は、蕨市の観光スポットでおすすめの場所を11選、詳しくご紹介してまいります。
蕨市とは
蕨市でおすすめの観光スポット11選を一挙にご紹介
三学院
三学院とは、京都の新義真言宗智山派総本山智積院(ちしゃくいん)の末寺であり、金亀山(こんきさん)極楽寺三学院が正式名称となります。天正19年(1591年)に、徳川家康より寺領20石を寄進する朱印状が授与され、その後も徳川歴代将軍から同様の朱印状を授与された歴史ある寺院です。ご本尊である木造十一面観音菩薩立像(もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりつぞう)は、像高約180cmで一木造、怒り肩や裳が魚の尾ひれ状の表現をしていることから、平安時代後期に造られたと考えられています。関東七ヶ寺の役寺であり、非常に格式の高い寺院である三学院は、蕨市へ観光に来た際は一度足を運ぶべき価値があるスポットだと言えるでしょう。
河鍋暁斎記念美術館
河鍋暁斎記念美術館(かわなべきょうさいきねんびじゅつかん)は、幕末から明治前半にかけて活躍した日本画家である河鍋暁斎の画業を、広く一般に伝えることを目的として1977年(昭和52年)に開館されました。河鍋暁斎とその一門の肉筆画や版画・下絵まで、約3,300点もの作品が所蔵されています。また、併設されているミュージアムショップには復刻本や図録、オリジナルグッズなども販売されており、非常に充実した内容となっています。
蕨城跡
蕨城は、南北朝時代に室町幕府の渋川氏が館を構えたことから始まりました。その後、大永4年(1524年)に北条氏綱によって攻められたことで落城し、永禄10年(1567年)に渋川氏が戦死したことに伴い、廃されたとされています。また、江戸時代初期には徳川将軍家によって、鷹狩用の休息地の御殿としても利用された歴史があります。
蕨城址公園
蕨市唯一の歴史公園である蕨城址公園は、市民の憩いの場として親しまれています。北側には和楽備神社が隣接しており、緑豊かで落ち着いた環境です。また、蕨市は全国初の成人式が行われたことで有名ですが、公園内にはこれを記念した「成年式発祥の地記念像」が建立されています。
蕨本陣跡
本陣とは、参勤交代の大名・公家・貴人などが利用する宿場に設けられた休泊所のことであり、庶民が利用することはできませんでした。大名が休泊する際には到着日を知らせ、提灯を吊して幕を張り、一行を迎えていたとされています。また、蕨宿の本陣は加兵衛家と五郎兵衛家が代々勤めており、宿の中央部に向かい合うようにして建設されていました。加兵衛本陣には、老中水野忠邦や松平加賀守などが休泊し、明治元年(1868年)と明治3年(1870年)には明治天皇も休憩に利用しています。現在は加兵衛本陣の敷地にモニュメントを建設し、蕨本陣跡として一般に公開されていますので、蕨市観光の際は是非お立ち寄りいただきたい場所となっています。
機神社(高橋新五郎遺跡)
江戸時代末期、蕨では綿織物業が盛んとなりました。中でも、機織りの興隆を志した高橋家五代目新五郎とその妻いせは、蕨が織物業で栄える礎を築き上げ、「機神様(はたがみさま)」として塚越稲荷社境内にある機神社に祀られています。現在においても、この機神社に織物業の繁栄を願う人々がお参りする「機まつり」が行われており、機神社前の鳥居には機屋繁栄の文字が刻まれていることから、人々の深い信仰を集めていることがわかります。
和樂備神社
明治44年(1911年)に蕨町内の18社を合祀した際に、和樂備神社と改称されました。主祭神は誉田別尊(ほんだわけのみこと)であり、合祀祭神は素戔嗚命(すさのおのみこと)や木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)などが祀られています。毎年10月15日前後の日曜日は例大祭で、蕨市の各町内会から神輿が出るなど盛大に行われています。また、12月17日には酉の市が開催されており、多くの人々で賑わっています。
塚越稲荷社
塚越三鎮守の一つである塚越稲荷社(つかごしいなりしゃ)は、「東の稲荷」とも呼ばれています。社殿は約6mの塚の上にあるのですが、玄快という廻国の出家僧が築いたとされており、それが塚越という地名の由来となったとされています。境内には高橋新五郎とその妻いせを祀った機神社があり、足立坂東三十三箇寺の33番札所である定正寺観音堂があるなど、多くの文化財が残されています。また、境内にある「いと恋石」というハート型の石は縁結びのパワースポットとして人気があり、触れると福縁を授かると言われている「白蛇石」も公開されているため、蕨市の人気観光スポットとなっています。
蕨市立歴史民俗資料館
蕨市立歴史民俗資料館では、主に古くから中山道の宿場町として発展した蕨宿の歴史や、当時の人々の暮らしについての資料が展示されています。再現された蕨宿本陣の内部・旅籠・商家などを見ることができ、織物業で使用されていた機織り機などの道具も展示されています。先に挙げた蕨本陣跡は、蕨市立歴史民俗資料館の隣に復元されています。また入館料無料となっているため、蕨本陣跡を観光した際にはおすすめのスポットとなります。さらに、蕨市立歴史民俗資料館には分館もあります。こちらでは、明治時代に織物の買継商をしていた家を公開しています。木造平屋寄棟造りの建物で、手入れの行き届いた庭園を望む客間は回り廊下で囲まれており、機織物の町として栄えた蕨の様子を感じることができます。
蕨市民公園
蕨市民公園は塚越にある蕨市最大の公園です。芝生の多目的広場には、様々な遊具やランニングコースも用意されており、市民の憩いの場となっています。2021年10月には木製アスレチックがリニューアルされ、お子様連れでも楽しむことができます。また、防災公園としての役割も担っており、公園内には毛布・担架・食料品・非常用トイレトなどの備えもあります。
わらび機まつり
わらび機まつりとは、毎年8月7日を中心に行われる蕨市最大の祭りです。蕨が織物業で栄える礎を築き上げた高橋新五郎が、文政9年(1826年)7月7日の霊夢のお告げに従い、それまでの「高機」に改良を加えた「青縞」を織ったところ、江戸で圧倒的な人気を得ました。その後、普段着などで利用する「双子織」が世に出たことで、蕨の名は全国に広まったのです。この霊夢のお告げがあった7月7日を機業創始の日とし、同業者が集まって祭りをしていたことが、わらび機まつりの始まりとされています。昭和28年には七夕装飾コンクールが実施されたため、わらび機まつりは昭和30年から8月7日を中心に開催されるようになりました。わらび機まつりの期間には、蕨駅西口駅前から旧中山道まで、様々な飾り付けがされた様子を楽しむことができます。蕨市観光の際には、こちらの期間に合わせて訪れることでより一層、蕨市の歴史を感じることできるでしょう。
蕨市は観光したい見どころが多数
ここまで、蕨市でおすすめの観光スポット11選をご紹介してきました。蕨市には様々な重要文化財が残されており、一度は訪れる価値がある場所であることがおわかりいただけたかと思います。都心からのアクセスも便利なため、この機会に是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
お出かけの際は、住宅展示場のイベントもチェック
川口市にある総合住宅展示場「わらび住宅公園」では、ご家族で楽しめるイベントを毎月開催しています。お出かけの際には、こちらのイベント情報も是非チェックしてみてください。
わらび住宅公園のモデルハウスは、全てが都市型住宅。一流住宅メーカーのモデルハウスを自由に見学することもできます。
■総合住宅展示場 わらび住宅公園
【住所】〒333-0853 埼玉県川口市芝園町1-9
【電話番号】048-423-6730
【営業時間】10:00~18:00