久喜市内にはアカマツやヤマツツジ、クヌギ、コナラなどの自然林や植林地のほか、各所に果樹園が点在しています。市内には6か所の自然環境保全地区があり、多くの植物や鳥類、昆虫類が生息します。このような自然を大いに活用し、緑が豊かで広々とした公園が多く整備されている点も久喜市の特長です。
また、久喜市内には利根川や中川、元荒川といった複数の河川が流れており、一部の湿地にはヨシが分布します。過去にこれらの川が氾濫を繰り返し、周囲に肥沃な土壌を形成したことから、市内は農業を中心に発展しました。江戸時代に用水路の整備などの本格的な新田開発が進められた結果、現在も市内の農地のほとんどを水田が占めています。
さらに、久喜市はJRや私鉄、東北自動車道や圏央道といった交通網が発達しているため、都心や地方へ向かうアクセスの良さがメリットです。久喜市はかつて久喜町と呼ばれ、1971年の市制施行で久喜市に変わった後、2010年に久喜市と菖蒲(しょうぶ)町、栗橋(くりはし)町、鷲宮(わしみや)町の1市3町が合併して現在の久喜市が誕生しました。