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2022/04/01

【FPの2分で読めるショートコラム】
「団体信用生命保険」~マイホームを断られてしまう世帯

「FP(ファイナンシャルプランナー)の2分で読めるショートコラム」では、ファイナンシャルプランナーが実際に相談を受けた事例や専門的な立場からのアドバイスを交えながら、家づくりや住まいづくり、暮らしに役立つ情報をお届けしていきます。

住宅ローンを借りた方にもし万一があった時、住宅ローンの残債を0円にしてくれる団体信用生命保険。住宅ローンを申し込む際、この団体信用生命保険に加入できない場合はどうしたら良いのでしょうか。今回は、団体信用生命保険への加入ができないケースにについてお話しします。

【FPの2分で読めるショートコラム】<br />
「団体信用生命保険」~マイホームを断られてしまう世帯

①団体信用生命保険の診査

最近、ご相談が多いのは「メンタルのお薬を処方された履歴のある方」です。

ご存知のように、メンタルのお薬を服用している場合、生命保険はNGなんですね。また、現在はお薬を飲んでいなくても、5年以内に服用していた、薬は飲んでいないけど通院したことがあるなどの履歴があった場合は、しっかりと申告しなければなりません。ただ残念ながら、一般的には団体信用生命保険への加入を断られてしまいます。

こんなケースでは金融機関への事前の調整が必要です。

・民間の生命保険に加入しているので、ローンを通して欲しい

あるいは、

・加入した証券を持参するので、という条件で検討して欲しい。

という根回しです。

 

ただ最近はメンタルのお薬を飲まれていても、重症化していなければ加入できる生命保険商品が出てきたようですので、そんな保険に加入する前提でご相談される方法もあるかと思います。

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②保険加入手続きでウソを書くとどうなる?

ネットで調べると、「ウソを書いてもバレない」などと書かれているサイトもありますね。万一のことが起きたら相続放棄をすれば良いなどとも。夢のマイホームを目の前にして断られたら…と思うと、「まぁ大丈夫だろ」とか「何とかなるよ」など、悪魔のささやきが聞こえてきそうです。ただこれは断じて行ってはいけません。

 

住宅ローンを借りた方が亡くなることは、配偶者にとっても子供にとっても、もちろん親にとっても人生の一大事です。その手続きは郵便で粛々と進むわけですから、銀行に対して交渉の余地も温情も何もありません。(これは金融機関が冷たいというわけではありません。当然のことです。)

そんな時に、「正しい告知をしなかったことが判明したので、適用されません。」なんて回答が来たら、遺族の悲しみは、倍増どころか不安を伴いおかしくなってしまうかもしれません。

ネットで調べると相続放棄や限定承認など、何とかなりそうな記事も見かけますが絶対にお止めください。

例えば、相続放棄は「何かを相続していたら、放棄できない」という厳しいルールがあります。亡くなった次の日に「故人のキャッシュカードでお金をおろしたら?」、これは相続したことになるのです。さらに、家に「ただいま」と帰ってきたら…、これも「住んでいますよね?つまり相続しているのですよね?」と成りかねないわけです。相続放棄や限定承認などは弁護士に事前に相談し、それなりの準備が出来ている場合だけ適用できる特別な手法なのだ、という認識でいていただければと思います。

③まとめ

これらの情報は、マイホームを購入する時の基本かもしれません。つまり「健康な時でしか、住宅ローンを借りることが出来ない」のです。実は、私は懇意の知人の住宅ローンに付随する団体信用生命保険の手続きをしたことがあります。電話と死亡診断書、手続き請求書類で簡単に終わりましたが、書類を投函する時は、「何かウソをついて団体信用生命保険に加入していたとしたら…」と不安で仕方がなかったのです。その後、無事に「適用されました」と連絡が来たときの安堵感は今でも忘れられません。

それから、

<団体信用生命保険の手続きをする⇒銀行が亡くなったことを知る⇒銀行口座は凍結し一切お金を引き出せなくなる>のはご存知だと思いますが、その前にお金を引き出す行為は法に触れますので、ご注意ください。

 

次号では、住宅ローンの金利について書いてみますね。最近は「変動金利が良いか?固定金利か?」というご相談は少なくなりましたが、永遠のテーマであると思っています。以前、川口駅隣接のリリアで、住宅ローンのセミナーを開催したことがありますが、このセミナーに参加された方の大半は「既に住宅ローンを組んでいる方」でした。

住宅ローンは大金を借りるわけですから、後から「本当にこれで良かったのかな?」と悩む方は少なくないわけです。ちょっとわかりやすい資料も作ってみます!

 

埼玉県川口市の

住宅ローンアドバイザー(金融検定協会)

ファイナンシャルプランナー

瀧田斉士

takita.style2020@gmail.com