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2021/12/19
暮らし

空き巣にご用心!知っておきたい防犯対策の基本

自然災害には、住宅を耐震や耐火構造にすることで備えることはできますが、お出掛けなどで家を空けることが多いこの時期、空き巣のような犯罪には、つい油断しがちになります。安心安全な暮らしのために、防犯に関して注意する点やお手軽な防犯グッズについて解説します。

空き巣にご用心!知っておきたい防犯対策の基本

住宅犯罪で一番多い「空き巣」

住宅を狙った犯罪は、毎年5万件以上も発生しています。住宅を狙う犯罪とは、建物に侵入して金品を盗む侵入窃盗をさしますが、その手口は、住人が留守の間に住宅屋内に侵入して窃盗を行う「空き巣」と、住人が寝入った夜間に住宅屋内に侵入して窃盗を行う「忍込み」の主に2つ。中でも空き巣は、侵入窃盗全体の1/3を占める一番多い犯罪と言われ、この空き巣対策は、家の防犯において取り分け重要と言えるでしょう。

泥棒が嫌がる家

空き巣被害に遭いにくい家とはどんな家でしょうか?それは即ち泥棒が嫌がる家と言えます。泥棒が嫌がる家とは、まずドアが2重ロックであったり、窓ガラスに防犯対策が施されているために侵入に時間がかかったり、また、家の周囲に人通りが多く、注意をひきやすい場所にある家は、泥棒が避ける家だと言われています。そして泥棒は光と音を嫌います。そのため、隣家との間や家の裏側などの死角となるような場所には、暗がりを作らないことも重要です。その対策として、センサーライトや監視カメラを設置することも効果的な防犯となります。また、人が歩くと大きな音がする「防犯砂利」を家の周囲に敷くことも効果的です。

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泥棒に狙われやすい家

では逆に、泥棒が好む家とはどんな家でしょうか?これは意外に思われるかも知れませんが、高い塀や密集した生け垣があり、外から中が見え難い家は、昔から泥棒が好む家と言われています。外からの視線を遮断し、プライベートを守ることができる家は、防犯に優れているように見えますが、実際は泥棒にとっても動きが見えないように遮ってくれる、仕事のしやすい家だったのです。外から見え難い家は、泥棒にとっては格好のターゲットになりやすいことを覚えておいてください。

家を留守にする時の注意点

空き巣は、住人が留守であることを確認してから家の中に侵入する犯罪です。そのため、留守であることが泥棒にわからないようにすることが、防犯上重要な対策の一つです。もし家を留守にすることが予め決まっているのなら、前もって宅配便の配達をセンター止めにしてもらうとか、洗濯物も出かける前には取り込んでおくといったことも必要になってきます。また帰宅時間が遅くなることがわかっている場合などは、室内の照明をつけたままで外出したり、オートタイマーを使って、留守の間でも夜間に照明やテレビなどが自動的にONとなるようにして、家の中に人がいるように見せることも効果的な方法といえます。

空き巣で盗まれやすいもの

空き巣は何を狙って家に侵入するのでしょうか?空き巣が狙う主なものは、現金、キャッシュカード、クレジットカード、預金通帳、印鑑、貴金属、宝飾品、パスポート、運転免許証、健康保険証、車の鍵、合鍵、証券、自宅の権利書、携帯電話、パソコン、ブランド品、家電製品と言われています。現金やキャッシカード、宝石類といった、いわゆる金目のものだけではなく、意外なものも狙われていることが判ります。普段あまり使わないものは、どこにしまったのか忘れてしまうこともあるかもしれません。そうならないためにも大切なものの保管場所は、日頃から整理して把握しておくことも防犯の一助になるのです。

万が一被害に遭った時

万が一、空き巣被害に遭った時はどうすればいいのか。当たり前ですが、まず警察に通報しましょう。そして警察官が到着するまでの間は、物に触れずに到着を待ちましょう。やがて警察官が到着したら被害を確認し、警察に盗難届出証明書を発行してもらいます。特に預金通帳、キャッシュカード、クレジットカードなどが盗難に遭った場合は、カード会社の盗難被害窓口のコールセンターへ一刻も早く連絡します。その際、身分証も一緒に盗まれた場合はそのことも伝え、カードの不正利用を未然に防ぎ、速やかに盗難保険の申請や身分証の再交付の手続きを進めましょう。

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まとめ

住宅の侵入窃盗で一番多い空き巣ですが、泥棒が入りやすい住宅は、意外にも高い塀や生け垣などで外から家の中の様子がわからない家です。逆に泥棒の侵入を防ぐ住宅は、侵入するのに手間取ったり、家の周囲に死角や暗がりができないように監視カメラやセンサーライトを設置した住宅と言われています。空き巣被害を防ぐために、家を留守にする時は、留守であることを覚られないことが防犯対策において重要です。さらに日頃から、現金やキャッシカードだけでなく、重要なものについては整理して、保管場所を確認しておくことが大切です。