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2021/12/26
住まい

正月三が日こそマイホーム購入のスタート!住宅資金贈与税非課税措置2年延長に見る準備と確認

2022年度税制改正大綱の主要項目について、住宅関連ではローン減税の見直し、両親等から住宅資金贈与をされた際にかかる住宅資金贈与税を非課税とする措置を、2年延長することが発表されました。あと2年ある…これから家づくりをする方で、この発表にほっとした方は多いはず。いよいよ2022年、自宅購入を考える方が、お正月三が日にやるべきこととは何でしょうか?

正月三が日こそマイホーム購入のスタート!住宅資金贈与税非課税措置2年延長に見る準備と確認

まずは家づくりの話から

お正月には実家に集まるという方も多いでしょう。久しぶりに実家に集まるのだから、住宅資金贈与だ、非課税だのとそんな話はしたくないと思う方もいるかもしれませんが、具体的な相談をしていなかったために、直前になって慌てるケースは結構多いのです。

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住宅資金贈与税非課税措置の2年延長は大切なポイント

親に対して正月早々に、贈与だの非課税だのと話を切り出すというのはとても難しいものです。元気な親に対して、もしもの話をするのは気持ちのよい話ではありません。しかし、子供の家族の将来の話でもあるのです、そして非課税措置が延長されるのは僅か2年。この機会に家の理想像についてしっかり共有し、住宅資金贈与に関する相談をしてみてはいかがでしょうか。

年始から家づくりを始める大きなメリット

年始から家づくりを始める大きなメリットは、翌新学期に合わせたスケジュールが組めることです。4月に新学期のスタートができるのは魅力です。年始から翌年3月までの約一年で、住宅資金贈与や非課税の話を進め、資金の確認を行っておけば、スムーズに家づくりができます。自宅の購入は、余裕を持って楽しみながらの家づくりができるのも嬉しいところです。まずは4期に分けて青写真を作っておきましょう。以下は入居までの参考スケジュールです。

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土地確保と資金(住宅資金贈与の金額)確認、ハウスメーカー選定(1~4月)

まず土地を確保します。ハウスメーカーの現地見学会などはおすすめです。見学会では、3月までの引っ越しを希望という旨を伝えれば、入居スケジュールを踏まえて相談にのってくれるはずです。次に、どういう家に住みたいかを家族で検討し、複数のハウスメーカーに相談してみます。資金計画にそった見積が大切なので、非課税となる住宅資金贈与の金額を含む手持ち資金と、ローンで得られる額を把握する必要があります。資金計画は、無理なく生活に支障が出ない範囲で、余裕をもった予算組みをしていきましょう。

 

仕様の詳細打ち合わせと最終確認(5~8月)

ハウスメーカー決定後は、詳細なプランを検討していきます。注文建築などで設計士に依頼する場合は、この段階で設計料を支払うこともあります。設計図や諸般の仕様が上がってくるので、イメージを具体的に詰めていきます。設計図確認や諸般の調整の後、全てを最終的に確認することになります。この最終確認を怠ると、あとで後悔することになりますので注意しましょう。建築素材や設備備品など分からないことは、遠慮せずに確認することが大切です。

 

契約&各種届出と着工(9~12月)

最終確認を終えると契約となります。契約前に疑問はすべて解決して、当日にバタバタすることのないようにしましょう。契約を終えると、自治体等への申請などが始まります。確認には1か月前後かかると言われています。 プランが決定しているので住宅ローンなど金融機関との契約締結も進めます。建築確認などの申請が通ったら、いよいよ着工(建築開始)。着工前には、土地の神様を鎮め安全を祈願する「地鎮祭」を、基礎ができたら骨組みをあげて工事の安全や安定を祈願する「上棟式」を執り行います。どちらも大切な儀式ですが、近年は省略されることも多いようです。

 

中間検査と建築完了&待ちに待った入居(1~4月)

家づくりの過程では、建築基準法等の関係で中間検査がなされます。中間検査は外壁・断熱材などを施工した段階で、申請通りかどうかを確認するのが目的です。内装も含めてすべての工事が終われば工事完了となり、この前後で完了検査が実施されたり、最終的な立ち会い確認をしたりと、契約・設計通りに工事できているかの確認をします。ここは重要なポイントになります。問題がなければ、晴れて引き渡し、入居となります。


まとめ

お正月の家族の集まりは家づくりのチャンスです。三が日には両親や家族全員で住宅購入の相談ができるからです。お正月三が日に、まずは第一歩となる住宅資金贈与の話をしてみるのがいいでしょう。逆に住宅資金贈与税や非課税枠の話がでるかもしれません。家づくりを検討中の方は、まさにこの2年がチャンス。この機会に、2022年の家づくりをスタートしてみてはいかがでしょうか。