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2022/02/06
住まい

ガレージハウスの人気の秘密

リモートにより変化したワークスタイルの中で、求められるマイホームも変化しつつあります。いまガレージハウスは、マイホームとしての需要が高まり、人気上昇中とのこと。今回は、そんな人気のガレージハウスを建築する場合のポイントについてお話ししていきます。

ガレージハウスの人気の秘密

車との向き合い方

都心だから車は不要、不経済といった風潮から車離れがみられる昨今ですが、車好きの方には見ているだけでも楽しめるもの。そこで車を所有するにあたって必要になるのが駐車場。家づくりを考える場合、駐車スペースの設置は重要な要素となります。近年、人気を集めているのがガレージハウス。車と共生するライフスタイルでもあるガレージハウスについて、そのポイントを見ていきたいと思います。

ガレージハウスとは

住宅とガレージ(車庫)が一体となった建物を「ガレージハウス」といいます。ビルトインガレージやインナーガレージとも呼ばれています。雨の日には濡れずに車の乗り降りができるため、車を利用する場合の家事や育児の負担を減らせる利点もあります。アウトドア好きな方からも人気が高く、ガレージ内収納により収納庫として使用される方もいます。また、建物との一体化から統一感のあるデザインに仕上がるため、外観デザインにこだわりのある方からも好まれています。

ガレージハウスの人気の理由

では、ガレージハウスの人気はどこにあるのでしょうか?

 

1.車のボディを守り、美しさをキープ

外部の駐車場と比べて雨風を防ぐことができ、シャッターを設けることで完全に隔離することが可能なため、強い雨や砂埃、紫外線などから愛車を守ることができます。防犯面でも安心です。車にこだわる人には、最適ですね。

 

2.スペースの有効活用と美しいデザインで一体化

ガレージハウスの場合、空間を有効に活用することができます。狭小地のような限られた敷地では、建物や駐車スペース、庭など十分なスペースを確保することが難しい場合が多く、1階部分にガレージを取り入れることで住宅と一体となり、無駄な動線やスペースを省くことができます。1階の一部はガレージとなりますが、各階全体で考えると居住スペースを広げることができ、無駄のない間取りが実現します。ガレージも建物の一部とすることで美しい外観デザインにもなります。

 

3.用途の多様性

車庫としてだけではなく、趣味のためのスペースとしても活用することができます。車の手入れはもちろん、DIY好きな人が作業をするスペースとして、また工具やアウトドア用品の収納庫としてなど、さまざまな用途をもたせることで暮らしを楽しむことができます。

 

4.悪天候でもムリなく移動もラクに

雨の日に外の駐車場で乗り降りしたり、買い物した荷物を出し入れするのはとても大変なこと。ガレージハウスの場合、悪天候でも楽に乗り降りや荷物の出し入れができます。玄関や直接室内に出入りできるドアを近くに設けることで、さらに負担の軽減にも繋がります。

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ガレージハウスの需要が増加

首都圏近郊エリアでは、リモートワークの普及により通勤への負担が減り、ガレージハウスへの需要が増加しているといいます。その背景としては時間もお金も趣味へかけられるからです。これがガレージハウス増加の理由の一つなのです。この状況を狙って大手自動車用品会社も独自にガレージハウスの販売に乗り出してきているといい、あまり交通の便の良くない場所でも土地の有効活用が出来るため、戸建を検討する方が増えているそうです。住宅メーカーでは、1階部分をガレージにして、2階や3階などの住居部分から駐車スペースに直接移動できる個性的な住宅が人気だそうです。中でも居室の広さ等はあまり重要視せず、車を趣味とする人の需要が高いといいます。

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ガレージハウスを建築する際、後悔しないポイント!

1.予算は高めに

ガレージハウスは建物の面積が大きくなるため、単価で考えても一般的には通常の住宅より建築コストがかかります。予算は高めにみておくことが必要になります。

 

2.サイズを考える

ガレージハウスは、ガレージ内に車を停めて、ドアの開閉ができるだけのスペースを確保する必要があります。将来的に車の買い替えにより車幅が広がったり、台数が増えたりする場合などは、計画段階から想定しておく必要があります。

 

3.用途

活用方法の検討も必要です。ただ停めるだけのスペースなのか、趣味を楽しむ作業部屋としても使用するのかなど、用途によってはガレージのサイズ、照明や換気、収納設備も変わります。またシャッターには断熱性がないため、外気温の影響を受けやすいことも考慮しましょう。

 

4.動線

居住空間へ直接移動できる扉を設けることで利便性がアップします。どの部屋につなげるのかも具体的にイメージして、快適な動線を引きたいものです。


まとめ

ガレージハウスは、車庫としてだけではなく、作業スペースや収納庫としても利用できる点に特徴があります。開口部が大きく広いスペースを確保できるため、釣りやスキー、サーフィンなどの大きな用具の出し入れにも便利です。また、車椅子やベビーカーを風雨にさらすことなく家の中に入れるため、子育て世代や介護が必要な世帯にとっても安心です。ガレージハウスは、まさに現在の理想のマイホーム形態の一つと言えます。住宅展示場のモデルハウスには、ガレージハウスも展示されています。是非見学をして、快適なガレージライフを想像してみてはいかがでしょう。