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2022/02/13
住まい

新築住宅のオーナーになる前の最後の手続き「引き渡し」

待ちに待った新居が完成し、最後はいよいよ「引き渡し」という手続きになります。住宅の引き渡しがあって、正式にこの日から自分の家になるわけですが、住宅が引き渡される前には、注意すべきポイントがいくつかあります。その注意を怠ると、引き渡し後にトラブルになるケースもあります。今回は、新築住宅のオーナーになる前の最終の重要な手続き「引き渡し」において、注意したいポイントについて解説します。

新築住宅のオーナーになる前の最後の手続き「引き渡し」

引き渡しから入居までは余裕を持って

引き渡し日からは正式に自分の家となるわけですが、引き渡しのための確認事項や手続きがあるため、引き渡し日当日の入居はオススメしません。まずは、引き渡しの確認と手続きが無事に終わる時期を想定してから引っ越し計画を立てます。一般的には余裕をもって、引き渡しから1~2週間後に引っ越すことをオススメします。引き渡しに向けて大切なのは、何の問題もなく無事に新築住宅が完成することなのです。

引き渡しの前には内覧会

引き渡しの前には内覧会があります。完成した家が設計通りに仕上がっているかをチェックする大切な確認作業です。内覧会は、一般的には引き渡し日の1~3週間前に行なわれ、住宅メーカーの担当者立ち合いのもと、新築住宅が図面通りに仕上がっているかチェックする「完成検査」、壁の汚れや傷、継ぎ目の目立ちの有無、ドアや収納扉などの建付の不具合、床の傷やきしみ音などを施主がチェックする「施主検査」を行います。この時に見落としがないように細かくチェックし、チェックした結果を記録に残してもらいます。このチェック時にもし不具合が見つかった場合は、引き渡しまでに修理や補整してもらうことができます。例えそれが小さな傷や不具合であったとしても、気になる箇所は遠慮なく指摘してください。

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完成前の引き渡しは避ける

完成前に、書類上で引き渡しの手続きを進めるケースがありますが、書類上だけで引き渡したことにすると、後々トラブルになりやすいので、それだけは絶対に避けましょう。サインをしたことで建築請負契約が完了したことになるため、書面上で引き渡しを完了した後では、法的に責任を問えない場合があります。引き渡しは、必ず建物が完成してから行うようにしましょう。

引き渡し当日

引き渡し当日に行われることには、主に5つあります。まずは、代金の支払いです。これは金融機関で最終的な手続きを行い、住宅ローンが実行されて、建築メーカーに建築代金の残金が支払われます。次に、建物の所有権が施主に移り、家が自分名義に変更されて登記されます。その時に登記費用や司法書士への手数料、税金の清算などを行う必要があります。決済は金融機関や法務局が開いている平日に行う必要があります。そして内覧会で見つかった傷やその他の不具合の補修が完了しているかを確認し、家の鍵をもらい受けて、初めて家に自由に出入りできるようになります。そして最後に、電気やガス器具などの保証書や説明書を受け取り、使用方法の説明を受けて、引き渡し当日の予定が終了します。

引き渡しの手続きで準備しておくもの

引き渡しの手続きを行うために、事前に用意しておくものが何点かあります。主なものは、「本人確認書類」「住民票」「実印」「印鑑証明書」「銀行届出印」「登記費用」「税金の精算金」。この時登記費用や税金などは、必要な金額を事前に教えてもらうとことができるので、現金を用意するか、または決済手続きを行う銀行の口座に準備しておきましょう。詳細については住宅メーカーの担当者に確認しておきましょう。

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引き渡し当日にあったら便利なもの

引き渡し日に用意しておくと便利なものをご紹介します。まずタオルやハンドソープ、トイレットペーパーなどの水回りアイテムです。これは意外に気が付かないのですが、引っ越し前でも手を洗ったり、トイレを使うことがあるからです。またスリッパもあれば便利でしょう。新居に家族以外の複数の関係者が立ち入るので、用意しておきたいアイテムです。最後に、住宅メーカーの担当者や現場監督などへのお礼として、ちょっとした菓子折りなどを用意するのもオススメです。これまでへの慰労の気持ちや区切りを伝えます。


まとめ

新築が完成して引き渡しが行われ、いよいよ自分の家となりますが、その1~3週間前に実施される内覧会では、図面通りに施工されているかチェックする「完成検査」と、施主の目で建物の傷やその他の不具合をチェックする「施主検査」の2つの検査が行われます。引き渡しでは、内覧会で検査したポイントが修正されているかも再度確認する必要があります。オーナーになる引き渡しは、気持ちよく入居するためには、とても重要な手続きなのです。