ホームジムの設置を検討する場合は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の住宅が向いていると言われています。ホームジムを造るとなると、バーベルやダンベルなどの用具の他に、設置するマシンによってはかなりの重量となるため、部屋にはある程度の強度を求める必要があります。1階に設置する場合は、荷重に耐えられる室内とし、ガレージなどの半屋外や屋外に設置する場合でも、床部分の強度を考える必要があります。その点において、鉄骨造や鉄筋コンクリート造は、ある程度の荷重にも耐えられる造りとなっています。設置場所として適しているのは、やはり1階となります。2階以上となると、防音・防振設備の部屋でない場合は、用具の音や振動が階下の部屋に伝わってしまいます。よくあるのがガレージの一角を利用するケースです。ガレージの床は、コンクリートや土間の場合が多く、音や振動が軽減されるのです。
自分時間に自宅でトレーニング!快適ホームジム
ライフスタイルや生活のリズムが変化して外出も控えめになり、籠りがちな生活の中で運動不足を感じている方も多いと思います。運動不足は解消したいし、リフレッシュもしたい。ところが、スポーツジムや体育館など利用者が多い施設にはなかなか通いづらくなっています。そんな方にオススメなのが、最近注目されているホームジム。今回は、自分時間に自宅でトレーニングができるホームジムについてご紹介します。
ホームジムに適した住宅
適正なスペースとオススメのマシン
ホームジムには最低でも6畳以上のスペースが必要となります。6畳程のスペースがあると、トレーニング器具となるバーベルシャフトやラック、ベンチ台、プレートのセットを取り入れられます。また、バーベルを設置する場合は、240センチ以上の幅が必要となります。もし10畳程度のスペースがあれば、5キロから25キロ程度の重量固定のダンベルセットを各々セットした状態で置くことができますが、あまり広いスペースがとれない場合には、ダンベルとプレートを各々の力量に合わせて用意することに加え、スミスマシンを導入しましょう。これが一台あれば、胸、背中、肩、上腕三頭筋と主要な筋肉をトレーニングすることが可能です。また、ホームジムには床を補強することも重要です。トレーニング用のゴムマットを敷いて床を補強します。ゴムマットは床への負担軽減だけでなく、滑り止めや防音・防振対策にもなります。重量のあるトレーニング器具を利用する場合は3重構造の床にします。最下部には、中厚でクッション性のあるジョイントマットを敷き、その上に圧力を分散させるための合板を置きます。さらにその上には、滑り止めや防音・防振効果のあるゴムマットを敷きます。上部のゴムマットは、足元の安定性を確保するために硬めのものを選びます。
ホームジムに用意したいもの
ホームジムには、エアコンが必須です。トレーニング時は発汗するため、夏場は熱中症対策になり、冬場は運動前に部屋全体を暖めてくれます。その他には、全身が見える鏡も必須アイテム。トレーニングの正しいフォームをチェックすることができます。
ホームジム設置のメリットと注意点
ホームジムとスポーツジムを比較した場合のメリットと注意点も把握しておきましょう。まず、ホームジムの最大のメリットは、自分の好きな時間に、いつでもトレーニングをすることができることです。スポーツジムと違い、利用したいマシンの順番待ちをする必要もありません。マシンの使用時間も気にせずに、しっかり時間をかけて何セットでも反復することが可能です。もちろんマシンの種類は、スポーツジムの方がバリエーションはありますが、自分に合った必要なマシンがあれば十分です。では、ホームジム導入時に注意しておきたい点は、トレーニングマシンの購入費用を始め、床の強化や防音・防振対策、機材の搬入や組み立てなどの費用がかかることです。また搬入や組み立ては、できれば購入先の専門スタッフに依頼するのがベストです。限られたスペースに設置可能なマシンは限られるので、マシンの種類や配置については、専門スタッフやスポーツインストラクターなどの専門家に相談しながら検討することをオススメします。
まとめ
時間を気にせずに、自分時間でトレーニングができるホームジム。ただ、ホームジムを設置する場合は、マシン選びや床の補強など建築時に検討するポイントが少なくありません。ホームジムとしてスペースを確保するためには、間取りなど設計段階からの検証も必要です。また、トレーニングマシンによっては高額のものもあるため、器具の購入費用のほか、防音・防振対策費用についてもしっかりと予算を検討しておきたいものです。お気に入りのホームジムで、運動不足解消やリフレッシュ、さらには筋力アップのトレーニングができるのは理想的ですね。住宅展示場のモデルハウスを参考に、ホームジムをイメージしてみるのもいいと思います。