コロナ禍で在宅時間が増え、マイホームでの過ごし方についても考える時間が増えてきました。おうち時間を自分や家族に対してどう彩っていくのか。室内を少し飾るだけで、家族が家で過ごす時間や使い方も変わってきます。例えば、リビングにオブジェなどを飾れる照明付きの美しい飾り棚を設置してみるのも一つのアイデア。インテリアショップに行けば、マイホームのスペースに適した美しい家具が見つかるかも知れません。その家具の棚にアート作品を飾るだけで部屋の雰囲気は変わり、リビングがホームギャラリーとなって家族の目を楽しませてくれます。時には家族と時には一人で、アート作品を鑑賞しながらリビングでゆったりとした時間を過ごすことができます。また、様々な作品を自由に組み合わせてディスプレイをプランしてみてはいかがでしょう。家具と作品が一体となって、リビング空間が美しく彩られることでしょう。
マイホームギャラリーでアートを楽しむ生活
マイホームには余分なスペースがないからアートを飾れない、という話をしばしば耳にします。でもこんな今だからこそ、おうち時間は穏やかに過ごしたいもの。スペースは狭くても工夫次第では、家のどこかに安らげるマイホームギャラリーを持てるかも知れません。大好きな絵画や写真、オブジェなどを身近に飾りたいという思いを叶えるマイホームギャラリー。発想を変えてみると、実はアートを飾るスペースは見つかるものです。
リビングの家具からアートをイメージ
殺風景になりがちな廊下がギャラリー空間に
マイホームギャラリーを考える時にポイントとなるのが、スペースの選択です。比較的スペースに余裕のある戸建ての場合やワンルームマンションの場合などでは、住空間によってその演出方法も変わってきます。ここで注目するのが廊下です。例えば、廊下にある程度の長さと幅があれば、単なる通路からマイホームギャラリーへと変わります。移動するだけの廊下が、アートを飾ることでギャラリー空間へと変わるのです。廊下の壁面に、デザインフレームに入れたお気に入りの絵やクロス、写真、またドライフラワーなどを飾るだけで、毎日の気分が楽しくなるアート空間へと変化します。
スペースが狭い場合は、玄関をアートスペースに
リビングや廊下に展示スペースがとれない場合でも大丈夫です。靴箱の上の玄関壁面や反対の壁面全体を利用すれば、小さくてもギャラリースペースが確保できます。家族や来訪者が通る場所のため、自然な動線の中で作品を鑑賞してもらえます。そして毎日の出入りの際には、気分転換もできる空間にもなります。また、玄関はその家の顔でもあり、お気に入りのアートを飾ることで、お客様をおもてなしすることもできます。
マイホームギャラリーは、サニタリーコーナーでトライアルを
インテリア業界では、トイレは美術館と言われることがあります。そのため、マイホームギャラリーに初めてチャレンジする方は、トイレにお気に入りの作品を飾ることからスタートしてみても良いと思います。いつも目にする場所にお気に入りの作品が飾ってだけで、気分も良くなるものです。また、洗面室にアート作品を飾る場合は、洗面ボウルの上や横に壁面棚やニッチ棚を取り付けて、壁面を利用して飾ってみると、ギャラリー空間が出来上がります。手初めにサニタリーコーナーを利用して、楽しくなるミニマイホームギャラリーを作ってみてください。
アート作品の選び方
飾る作品は、個人の好みで何を飾ってもいいのですが、具体的に思い当たらないという方にお勧めしたいのが、ボタニカルアート。これは場所を選ばず様々なインテリアパターンにもしっくりくる美しいものです。ボタニカルアートは“植物学的な芸術”という意味で、植物学の立場から、植物の品種の特徴が正確に描かれた絵画のことです。植物の持つ癒しを美しく写実したこのジャンルの絵は、落ち着ける空間を作り出してくれます。お気に入りの作品や写真が特に無いという方にはお勧めします。フレームはブラックなどモノトーンで統一すると、より美しさが際立ちます。壁面のレイアウトは、原寸大のコピーを貼り付けたりして、色々と試してみるのも楽しいものです。アートをインテリアに取り入れるには、ジャンルや色のテーマ、フレームの種類、さらには価格などを含めて、自分らしさや統一感を創り出すことで、自分独自のオリジナルアートの世界が見つかるはずです。
まとめ
おうち時間が増えた昨今、家族の時間の在り方や家で気持ち良く過ごすために、住まいの過ごしやすさをどう創り出すかがテーマとなっています。マイホームギャラリーは、日常生活の中でアート作品に触れることで、気分が癒され、気持ちをリラックスさせてくれます。飾る作品は芸術作品である必要はなく、お気に入りの絵や写真、絵ハガキなどでもいいのです。生活空間にアートを取り入れることで、健康的で豊かな感性を持ちながら毎日の生活を過ごせるのではないでしょうか。