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2021/04/30
住まい
#住宅設備 #洗濯物干しスペース

雨や花粉など外干しのデメリットを解消
いま注目の洗濯物干しスペースのススメ

あれば良かったと後になって後悔している設備の一つに、洗濯物干しスペースがあります。室内にある物干しスペースのことで、雨の日以外でも屋外に干したくない時には便利なスペースです。個室のような専用スペースから、物干し竿を設置しただけのシンプルなスペースまで様々なタイプがあります。最近は空調の性能が高くなり、日差しの入らない室内でもしっかり乾かすことが可能です。ここでは洗濯物干しスペース設置の注意点などについてまとめてみました。

雨や花粉など外干しのデメリットを解消<br />
いま注目の洗濯物干しスペースのススメ

外干しのデメリットについて

外で洗濯物を干す場合、心配なのは、干してから外出した際、雨が降ってくることでしょう。さらに風が強いと吹き飛ばされることもあります。天日干しは紫外線によりダニやカビを防ぐと言われますが、一方で衣類の変色やダメージが発生する場合もあります。また、花粉や排気ガスなど洗濯物に異物や汚れがつくこともあります。

日当たりが必ずしも必要ではない

洗濯物を乾かすのに必要なのは日当たりと思っている方が多いようですが、実際には日が当たって表面温度が上がることで水分が蒸発するので、日陰でもある程度の温度があれば衣類は乾きます。つまり、洗濯物干しスペースは必ずしも日当たりを重視する必要はないということです。

洗濯物がカラッと乾く条件とは

洗濯物がよく乾く条件として、主に温度が高いこと、湿度が低いこと、風通しがいいことがあります。温度は20度以上あればよく乾きます。

 

湿度はエアコンの除湿機能や調湿作用のある壁材などを採用して、適度な環境をつくることができます。風通しがいいと衣類から出た水分を外に逃がすことができ、湿気が溜まらないので洗濯物が乾きやすくなります。

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干す場所によって生活しづらくもなる

リビングなどの近くに洗濯物干しスペースを設けると、くつろぎの妨げになることがあります。また、不意の来客に慌てて片付けることにもなりかねません。もっとも洗濯物が見えているというのは、あまり気持ちのいいものではありません。洗濯物が干してあると生活感が出てしまい居住空間にメリハリがなくなってしまうので、設置場所は慎重に考える必要があります。せめて目立たない場所に設置しておくと、干しっ放しでも気が楽になると思います。

どれくらいの広さが必要か把握する

洗濯物干しスペースの広さについては、普段の洗濯物の量、ハンガーの大きさや数に応じて広さを決めることをおススメします。洗濯物が乾きやすいように間隔を開けた時の干せる数を把握しておきましょう。ほかには換気がしっかり機能する、温度が適度に保てる、といった条件を整えることも大切です。除湿器やサーキュレーターを使用する際は、コンセントの位置や数にも配慮しましょう。

収納も備えて「干す・収納する」が一気に短縮

乾いた洗濯物を収納する場所がすぐ近くにあると移動がなくなり、重いカゴを持ち歩く労力も省くことができます。できれば洗濯物干しスペースの脇に家族全員のタオルや下着、パジャマなどが収納できるファミリークローゼットやウォークインクローゼットを設置しましょう。これによって「干す→収納する」が一カ所で済むことになり、一気に家事が短縮できます。

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湿気を吸収する内装材を採用する

洗濯物干しスペースの壁面や天井に調湿効果や消臭効果のある内装材を使用すると、湿気や臭いを吸収してくれます。素材としては漆喰(しっくい)や珪藻土(けいそうど)などの自然素材がいいでしょう。壁紙にも調湿機能を持つ製品がありますので、張り替えするのもいい方法です。乾燥時間が長くなると雑菌が増え、生乾き臭や部屋干し臭などが気になりますので、内装材は慎重に選びましょう。


まとめ

干す場所によっては生活がしづらくなることも予想されますが、家族がどんな暮らし方をしているかを考え、それに適した洗濯物干しスペースを考えてみましょう。

 

住宅展示場のモデルハウスでは、洗濯室と洗濯物干しスペースが融合したランドリールームを設置しているケースも多く見かけます。家事動線をはじめ、換気、採光、収納など様々な事例を体験することができますので、最寄りの住宅展示場を訪れて参考にしてみてはいかがでしょうか。