まん延防止等重点措置も解除となり、気温も上がり始め、いよいよお出かけシーズン到来です。これまで控えていた旅行にも気兼ねなく出かけられるのなら、早速高速道路に乗って気持ちの良いドライブでもしたいところです。でも、ちょっとその前に、まずはガレージでお出かけするのを待ちわびていた愛車のメンテナンスから始めましょう。お出かけ先で故障などに見舞われては、久しぶりのドライブも台無しです。今回は、車の点検から美しいボディに仕上げるカーメンテナンスの秘訣についてご紹介しましょう。
いよいよ行楽シーズン到来。ゴールデンウィークを控え、暖かい陽気から多彩な花々の開花の季節となり、気分もやっと開放的になりました。自慢の愛車で遠くまで足を延ばそうと計画をしている方もいるかと思います。遠出の前に、タイヤは冬と夏のシーズンごとにしっかり履き替えていますか？雪や路面の凍結に不安の少ない地域に居住されている方には馴染みが薄いですが、そうではない地域では、シーズンごとにタイヤは履き替えるもの。サマータイヤ、スノータイヤというように、性能が違うものに年一回交換します。サマータイヤは、一般的には硬質で雪道に適していません。溝が浅くてゴムも硬質のため、滑る危険性があるからです。スノータイヤは、サマータイヤに比べて柔らかく、一般的に溝の深さは8ｍｍあります。溝が道路の水を掻き出してくれるため、雨天や雪道での安定走行が可能なのです。ただ、軟質で作られているスノータイヤは高温にはNG。溶けたりバーストする危険性もあります。お出かけ前には、サマータイヤにヒビなどがないかも確認しておきましょう。
エンジンオイルのチェックも大切です。ヨーロッパの輸入車に見られる傾向ですが、車種によっては長期間交換不要のタイプも登場し、交換時期は2年間で3万キロといったロングサイクルを提唱しています。その目的は、エンジンオイルが産業廃棄物となるため環境への配慮があります。愛車の整備ガイドに則り、オイル交換をしない場合でも、オイル減りやオイル漏れには十分注意しましょう。楽しいドライブを台無しにしてしまうエンジントラブルは避けたいものです。気づかずに運転した場合、愛車のエンジンを傷つけ、アイドリングノイズも増してしまい、一度この状態になると中々直すことは難しくなります。この時期にボンネットを開けて、エンジンオイルのチェックをしておきましょう。
次はカーエアコン。季節が大きく変化すると、冬季には出なかったエアコンの臭いが気になるようになります。一定時間運転して気にならなくなったと思っていても、休憩などで一旦エンジンを止めて、また戻ってエアコンを入れた時に、また臭いが気になることがあります。その主な原因は、冷却用部品のエバポレーターにあります。ここに雑菌が付着して臭いを発するのです。あまり聞きなれないエバポレーターですが、ダッシュボードの裏にセットされており、通常プロ以外はあまり触ることはありません。では、この場合のメンテナンスはどのようにしたらよいのでしょうか。
自分で行うエアコンクリーニング、プロに依頼するエアコンクリーニング
自分でやれる簡易的な対策としては、消臭スプレーがあります。カー用品販売店で購入できる銀イオンクリーニングスプレーを使用するとかなり効果が見られます。汚れ具合が激しい場合は、複数回の使用を推奨するケースもあるようです。また、専門業者に依頼する本格的な対策としては、エバポレーターの洗浄があります。洗浄液を高圧噴射し、空気を送るブロワファンと言われる部分も取外して洗浄します。付属のエアコンフィルターも同時に交換するとより効果的と言われています。カーディーラーやプロの洗浄業者に依頼すると、専用マシンでしっかり洗浄されるため、満足度はかなり高いと思います。
ドライビングに快適性を求めるのであれば、最新版のナビゲーションをインストールしましょう。市町村名や所番地の変更、新しい商業施設や既存の施設でも表示が変わることもあります。数年前のナビゲーションソフトでは、名称や番地が設定できない場合もあります。最新版のナビゲーションソフトをインストールすることで、目的地が見つからないといったイライラから開放されるでしょう。
最後は美しいボディの仕上げ方。春は黄砂など細かな埃が多い時期です。その時期にワックスがけは意外にもNG。ガレージなどの密閉空間での作業であれば問題はありませんが、風が入り込む場所や屋外での作業の場合は、塗装を痛めてしまう可能性があり、できればお奨めしません。では、この時期の仕上げはどうするのか。春は砂埃をしっかり洗い流すだけにしてワックスは使わず、洗車直後にスプレータイプの「グラスターゾル」で軽く拭き上げます。拭き上げは簡単で5分程度。作業はなるべく風のない日に行います。雨が降れば効果はなくなりますが、結構な光沢を出せる秘密のワザといえます。
いかがでしたでしょうか。トラブルのリスクを極力排除し、気持ちの良い室内空間、美しいボディで軽快な春のドライビングを楽しむ方法についてご紹介しました。せっかくドライブ＆レジャーに繰り出せる時期になったのですから、お出かけ先ではカートラブルなく、春の生き生きとした躍動感と美しさを十分に堪能したいものです。その前に、愛車のメンテナンスはどうかお忘れなく、楽しいドライブをお楽しみください。