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2022/04/10
住まい
#コンセント #配置

失敗しないコンセントの配置
キッチンから子供部屋まで設置の位置や数をイメージ

新築時に後悔しているものにコンセントがあります。不満がある人の多くは、考えて設置場所を決めたはずでも、実際に家具を置いてみると使えないコンセントがあったり、もう少し多くあればよかったと思ったり、設置場所や数には不満を感じることがあるようです。ここでは、コンセントに合わせて家電や家具を配置することがないように、新築時に考える適切な位置や数について解説しています。

失敗しないコンセントの配置<br />
キッチンから子供部屋まで設置の位置や数をイメージ

コンセントの配置は家電の種類や場所で考える

コンセントの配置で注意したいのは、使用する家電の種類や場所です。家電の置き場所が予め決まっていると、コンセントの配置もイメージしやすくなります。また、家具についても同様で、ベッドやタンスなどの大きな家具の後にコンセントが隠れると、使いづらくなってしまいます。できるだけ家具と重ならない位置に配置することが大切で、間取りが決まったら、家具の位置も図面などで確認し、コンセントの場所を確保しましょう。この時忘れがちなのが、屋外の配線です。照明や電動工具などを使うことがある場合は、そこに近い場所にコンセントも確保しておきましょう。一般家庭ではコンセントの多くは100V電源ですが、IHクッキングヒーター、食洗器、電子レンジ、エアコン、衣類乾燥機などは、200Vの電源が必要になることもあります。どんな家電をどの位置で使うか、十分に確認しておきたいところです。

キッチンと居室は多めに確保

キッチンやリビングなど、部屋ごとにどんな家電を使うかを列挙してみましょう。キッチンの中でも流し付近や収納棚、冷蔵庫回りなど、ある程度空間を区切って必要なコンセント数を確保しておくことが大切です。想像していたより意外と多く使う場所がキッチンなので、少し多めに確保すると良いでしょう。個人の居室では携帯やパソコン、ゲーム機、オーディオ機器など、多くの家電を使うことがあります。特にパソコンは周辺機器も多くなり、一つの電源タップにまとめて利用する場合がよくあります。デスクの足元でごちゃごちゃしてケーブルだらけの状況は、とても安全とはいえません。できればキッチンや子供部屋にはコンセントが5、6口あると使い勝手が良いでしょう。

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子供部屋では学習机の周辺に

子供部屋では学習机の近くに複数のコンセントが必要となります。学習机は電源プラグ付きのものが一般的ですが、ちょうど良い場所にコンセントがないことが多く、延長コードを使っている家庭をよく見かけます。子供部屋のコンセントは、複数取り付けておいたほうが良いでしょう。

掃除機が使いやすい位置に配置

掃除機をかける時に使うコンセントもLDKから廊下、階段、居室などと、使い勝手のいい数と位置を考えておく必要があります。よく見かけるのが、廊下や階段で掃除機のコードが伸びきってしまい、途中で長さが足りないといった状況です。重い掃除機を持って階段で右往左往しないようにしたいものです。また、家具の裏側にコンセントがあると、非常に使いづらい上、無理な姿勢で差し込むと腰などを痛めてしまうこともあるので、少し高い胸元程度の位置に設置するといった方法もお薦めです。

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リビングは壁面中央にあると便利

リビングに家具を多めに設置する場合、角の近くは家具で隠れてしまうので、壁の中央にもコンセントを設置しておくと安心です。テレビを壁の中央に置くことも多いので、少し多めに取り付けても良いでしょう。リビングに収納庫やクローゼットがあれば、その中にもコンセントを設けることで、充電式の掃除機などが利用しやすいようになります。

テレビやインターネット用はスッキリ

テレビは専用のコンセントを使わなければならず、後で追加の工事を頼むことにならないように、置き場所はしっかり決めておきましょう。インターネット用のコンセントとしては、「マルチメディアコンセント」が便利です。パソコンの電源とインターネット回線が同じコンセントで済み、スッキリまとまります。

コンセントの適切な高さ

コンセントの適切な位置は、基本的には床から25cmと言われていますが、用途に合わせて使いやすい位置を考えてみましょう。例えば、洗濯機用では漏電を防ぐために洗濯機より高い位置に設置することが奨励されており、床から110cm前後に設置されることが多いようです。一方、冷蔵庫はコンセントを何度も抜き差しすることはないので、差しっぱなしによって発火してしまうトラッキング現象には注意する必要があります。できれば床から170〜180cmの位置がお薦めです。


まとめ

家具の裏側に無理な姿勢でコンセントを抜き差しするのは、何ともストレスが溜まる作業です。新築のコンセント配置で参考となるのは、住宅展示場です。間取りは決まっても、忘れがちなのがコンセントの配置。住宅展示場のモデルハウスを見学して、予めシミュレーションをしてイメージを掴んでおくことをお薦めします。