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2022/05/08
住まい
#住宅設備 #床材 #家づくり

知っておきたい床材選びの基本<1>~それぞれの部屋に適した床材

部屋の床材を決める時、部屋の使われ方を念頭に、どんな床材が適しているのか考えて選ぶ必要があります。リビングや子ども部屋、キッチン、浴室などによって求められる機能は変わるため、床材を選ぶ際には、その床材の機能性や特長を知っておくことが大切です。床材によって、その部屋の居心地の良さが変わるため、床材は慎重に選びましょう。今回は、各部屋や場所に合わせた最適な床材の選び方について解説します。

知っておきたい床材選びの基本<1>~それぞれの部屋に適した床材

「玄関」は掃除しやすい素材

家の中で一番泥汚れが激しい場所といえば、玄関です。廊下に続く玄関ホール、靴を脱いで上がる式台はフローリングにするケースが多く、土間はタイルやコンクリートが一般的ですが、高級感を演出するために天然石を使うこともあります。いずれにしても土間は汚れが簡単に落とせる素材が理想です。場合によっては水洗いしても大丈夫な素材も良いでしょう。その場合はタイルや天然石などの硬い素材がオススメです。

機能性と耐久性が求められる「リビング」

リビングは、家族が集う憩の場であり、テーブルやソファといった重量家具を置くことが多いため、傷やへこみに強いフローリングがオススメです。その場合、自然の風合いを楽しむなら「無垢フローリング」、機能性や耐久性さらには床暖房を敷設したい場合は、経年による反りの少ない「合板フローリング」が適しています。この頃は、合板でも本物の木目と同じ質感や高級感のある製品が登場しているので、サンプルなどで実物を確認してから選ぶと良いでしょう。落ち着いた雰囲気にしたいならダークカラー、爽やかなイメージを望むならライトカラーがオススメです。

「寝室」は快適さ重視の素材

寝室もリビングと同様に、ベッドなどの重い家具が設置されるため、へこみにくいフローリングが一般的です。その他には、足音を軽減できるコルクやカーペット、布団の場合は畳ですね。寝室はよく眠れる床材を選ぶことが大切です。

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「台所」は汚れに強い床材が最適

台所は、水ハネや油ハネが起こりやすい場所。そのため、汚れを拭き取りやすい耐水塗装の施してある合板フローリング、もしくはコルクが良いでしょう。また最近は、デザイン重視でタイルを採用するケースも増えていますが、無地・磁器・木材・天然石などのプリントデザインが豊富で、耐水性のある塩ビ製のクッションフロアもオススメです。

「浴室とトイレ」には、水濡れやヒートショック対策の床材

脱衣室やトイレは水に濡れることが多い場所のため、耐水性の塩ビのクッションフロアがオススメです。フローリングにしたい場合でも、合板フローリングにマットを敷くなど、水濡れ対策を施すことが必要になります。特に冬場には、脱衣所はヒートショック対策の観点から、保温性の高いコルクなどがオススメです。

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安全で安心な「子ども部屋」の床材

子ども部屋は、子どもが活発に動き回ったり、食べこぼしやクレヨンなどの汚れが付着したりすることが多い場所。そのため、転んでもケガなどをせず足音も軽減できて、汚れも拭き取りやすくて掃除が楽な合板フローリングやコルク、あるいは塩ビのクッションフロアがオススメです。これらの床材なら、子どもが成長して独立した後、親が書斎として使う場合でも安心です。


まとめ

床材は、その部屋の役割や機能を考えて、それに適した床材を選ぶことが重要です。寝室なら足音が軽減するカーペットなどの素材、トイレや脱衣所なら耐水性と冬場のヒートショックなどの配慮から、保温性のあるコルクなど。家族のライフスタイルに合わせた床材選びが大切です。住宅展示場のモデルハウスでは、それぞれの部屋に合わせた床材を使用しています。床材選びの際には是非参考にしてください。