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2022/05/22
住まい
#新築住宅 #外壁

選ぶ前に知っておきたい外壁材の基本(1)
外壁材の役割と工法

住宅にとって外壁は、屋根とあいまって家全体の印象を決める重要な部材です。そのため壁材だけでなく、その色合いもよく考えて決めたいものです。また、外壁は常に風雨にさらされるため、耐久性はもちろんのことメンテナンスのしやすさも求められます。今回は、家の印象づくりに重要な役割を果たす外壁材を選ぶ前に知っておきたい、基本的な種類と特長についてご紹介します。

選ぶ前に知っておきたい外壁材の基本(1)<br />
外壁材の役割と工法

外壁材に求められる3つの役割~①防災

外壁材には大きく3つの役割が求められています。中でも快適な住環境を整えるために最も重要な役割とされるのが「自然環境から建物全体を守る」ことです。特に自然災害が多い日本では、耐震性、防火性、防水性、防風性を備えた外壁が求められます。

外壁材に求められる3つの役割~②室内環境の維持

次に上げられる役割は、「室内環境の整備」ですが、そのために求められる機能は、「遮熱性」「遮断性」「遮音性」。これらの各性能が低ければ、夏は暑くて冬は寒く、さらに家の外からは騒音が聞こえてしまい、非常に過ごし難い家になります。

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外壁材に求められる3つの役割~③デザイン性

そして、最後に求められるものが「デザイン性」です。仮に家を人に見立てたとして、屋根が帽子とすれば外壁は服に当たります。それだけに建物の印象を大きく左右する大切な要素といえるでしょう。外壁のデザインや雰囲気は、外壁材の種類によって大きく変わります。外壁材は、その特長を知った上で家族のライフスタイルや住まいに合わせて選ぶことが大切です。

工法によっても違う外壁材、「乾式工法」と「湿式工法」

外壁材には多くの種類や特長があり、簡単に選ぶのは難しいものです。外壁を工法の観点から見た場合、材料に水を使うか使わないかにより「乾式工法(かんしきこうほう)」と「湿式工法(しっしきこうほう)」の2つに分けられます。建築現場でセメントと水を練って作ったモルタルを、外壁の下地や仕上げに使うものや、いわゆるコンクリートの打ちっぱなしといったものが「湿式工法」。湿式工法は自由度が高く、材料や調合方法によってさまざまな質感や雰囲気を楽しむことができます。一方、近年主流となっているのが、工場で成型された板状の外壁用部材を建築現場で組み立てる「乾式工法」です。乾式工法は工期が短く、コスト的にも比較的低く抑えることができます。

 

バラエティーに富んだ「乾式工法」による外壁材

多種多様な壁材を選べることから近年の住宅の壁材として主流となっているのが、「乾式工法」です。壁材の種類も大まかに「サイディング」「木製羽目板」「ガルバリウム鋼鈑」「ALC」「タイル」とさまざまあり、それぞれの材質が持つ特長により質感やデザインの他に、メンテナンスの仕方や耐久年数なども違ってきます。

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まとめ

外壁材は、「自然環境から建物全体を守る」「室内環境の整備」「建物の外観デザイン」の3つの役割を持ち、住む人の住環境を大きく左右する重要な部材です。また外壁材は、「乾式工法」と「湿式工法」といった工法の違いによっても質感や雰囲気が大きく違ってきます。外壁材を検討する際には、住宅展示場のモデルハウスの見学をオススメします。各ハウスメーカーの特長や機能的な外壁材はとても参考になると思います。