玄関アプローチのある「オモテの庭」は、シンプルなデザインの建物に合わせて、大磯砂利の洗い出しとアオダモ、ツリバナといった雑木を配置して緑を楽しめるようになっています。K邸を訪れた人はどこか懐かしくも優しい木の風景に、安らぎを感じてくれるでしょう。近い将来、建物と緑が調和する豊かな風景を見ることになるはずです。
雑木が大好きな奥様の愛する庭~木々に囲まれて幸せな日々
鴻巣市のK様邸では住まいを新築された後、庭づくりを検討されました。家族皆で話し合われた結果、全て奥様に委ねることとなりました。奥様の好みは自然に近いお庭。雑木が大好きということで、地元のガーデンデザイナーに協力を要請し、素敵な雑木の庭をつくり上げました。
建物に樹木が調和するオモテの庭
ゲートをくぐって行くウチの庭
エゴノキのピンク色の花(5月開花)を見ながらゲートをくぐると、「オモテの庭」から「ウチの庭」へと入っていきます。「ウチの庭」では、エゴノキ、シロモジ、アオダモ、ヒメシャラ、ヤマコウバシなど、様々な雑木と草花が植えられています。この庭の小径には木チップが敷かれ、回遊できるようになっています。木チップの感触は雑木林の床部に似て、ふわふわとして心地よく感じます。
毎日庭の手入れや散歩を楽しむ
奥さまは施工完了後も、毎日のように庭に出て、新しい草花を植え足したり、手入れをしたりと楽しんでいます。雑木の庭をこよなく愛し、木々の様子や風になびく葉の音、鳥の囁き、虫の音など、出来たての生態系に浸っています。
水鉢をお目当ての野鳥やカエルの姿も
生態系といえば、「ウチの庭」には野鳥やカエルなど様々な生き物が遊びに来る水鉢があります。「水鉢にはいい具合に苔がつき始めています」と、ほほ笑む奥様。小さな雑木林にはしっかりと生物がやって来て、住処として活用しているようです。人の手が入っても、生物が宿り生態系が生まれる。まさに里山のような景観ができつつあります。
完成後もフェンスを追加して目隠し
施工後、新たに「ウチの庭」へのゲートを兼ねた、木フェンスを取付け、外部からの視線を遮りました。これで安心するのは奥様だけではなく、そこで餌をついばむ鳥や虫たちもまた恩恵を被るのです。この後も成長を続けるK様庭は、当地で命を育み、新たな景観を形成し続けていくことでしょう。
まとめ
奥様に一任された庭づくりでしたが、3年ほど経って、その成果が徐々に表われてきました。緑に包まれた雑木林には様々な生物がやってくるようになり、庭の成長を促しています。K様庭ではその地域らしい雑木と生物が成長して、これからもっと素敵な庭へと変化を遂げるに違いありません。