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2022/06/12
住まい
#家づくり #狭小住宅

建てる前に知っておきたい家づくりの基礎知識~狭小住宅のメリットや気になる点(2)

都心で一戸建てを建てようとする場合、土地の広さや予算の関係から狭小住宅を建てる人は少なくないようです。最近では狭小住宅も様々な工夫により、間取りや空間の効率的な利用が可能となり、一般的な広さの住宅と比べても引けをとらない、むしろ個性的で快適な住宅も登場しています。今回の建てる前に知っておきたい家づくりの基礎知識では、狭小住宅のメリットや注意点についてご紹介します。

建てる前に知っておきたい家づくりの基礎知識~狭小住宅のメリットや気になる点(2)

購入価格を比較的安く抑えられる

狭小住宅の最大のメリットと言えば、場所にもよりますが、宅地が比較的安く手に入るということでしょう。これは一般的に駅近などの交通の便の良さや、繁華街に近い人気エリアの宅地を分譲して販売するケースが多いためです。そのため通勤や通学、趣味といった生活スタイルを優先してこの狭小住宅を選択する方が多いようです。

室内の掃除が比較的ラク

狭小住宅は文字通り一般の住宅と比べて狭いわけですが、その狭さが逆にメリットになることもあります。実際に狭小住宅に住んでから特に実感することに、日々の掃除や庭の手入れが楽ということです。長い廊下も無く、場合によっては壁も少なく、各部屋はハウスキープが簡単だといえるわけです。

光熱費が比較的安い

部屋が狭ければ熱効率が良くなり、暖房や冷房が短時間で効くことから、光熱費も安く抑えられます。また部屋の広さに合わせたエアコンの価格も同様に、安く抑えることができて経済的といえるでしょう。

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上下移動が多くなる生活動線

狭小住宅の場合、一般住宅と比べて生活動線が増える傾向にあります。収納などが各部屋に分散設置されていると、その分各部屋への移動も増えることになります。さらに物干場が最上階のベランダだったりすると、さらに階段での上下の移動が多くなることになります。若い時期は平気なこの移動も、高齢になった時や、足腰の不自由な家族がいる場合などは負担となります。そのためにも将来を見据えて、狭小住宅を選択することが求められるでしょう。

エアコンの室外機の設置

狭小住宅において意外に見落としがちなのが、エアコンの室外機の設置場所です。狭小住宅の場合は隣家との距離が近いため、ファンの風向きによっては、ご近所トラブルにもなりかねません。室外機の設置位置については、設計段階から考慮する必要があるでしょう。

駐車場と駐輪場の確保

スペースが限られる狭小住宅ですが、駐車場については確保されている物件が多いようです。ところが、つい見逃しがちなのが自転車の駐輪場。これも場合によってはお隣の家に接近して、自転車が倒れた時に、壁やクルマなどを傷つけることもあるので注意が必要です。駐車場だけでなく駐輪場についても設計段階からイメージしておきたいものです。

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まとめ

実際に狭小住宅に住み始めてから気がつくことが結構あります。掃除が楽なことや急な階段や上下に多い生活動線。また駐車場と駐輪場、エアコンの室外機の設置場所など、お隣とのご近所トラブルを招くおそれのあることまで。狭小住宅を建てる際には、建てる前に狭小住宅の特性についてよく調べてから、家つくりをはじめましょう。