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2022/06/26
住まい
#家づくり #採光 #窓

建てる前に知っておきたい家づくりの基礎知識~窓と採光

お部屋に外光を取り入れることは、快適で健康な住宅を作る上では重要なことです。同じ間取りでも部屋の採光状態によって、その快適さは大きく変わります。また省エネの観点からも自然光は、明るさと暖かさを得るためにも必要です。元来、人間の体にとって朝日を浴びることは一日の始まりの合図となり、光が入らない部屋では昼夜の変化がなく、体内時計のリズムが乱れがちとなります。今回の「建てる前に知っておきたい家づくりの基礎知識」シリーズでは、住宅における採光について解説します。

建てる前に知っておきたい家づくりの基礎知識~窓と採光

「有効採光面積」という考え方

人が暮らす部屋には一定以上の自然光を取り入れることが、建築基準法で義務付けられていることをご存知でしょうか?そのため居室には採光のための窓の設置と一定の大きさが必要と定められています。その大きさを「有効採光面積」といいます。大きさの目安としては、居室の床面積の7分の1以上とされています。また、天窓の場合は、窓面積の3倍の面積が有効面積となります。その他にも、開口部の状況や窓の取り付け位置によっても計算が異なります。

窓と採光

注意しなければならないことは、採光ばかりではなく、部屋の換気も考えて窓の位置を決める必要があります。例えば、夏場などは直射日光が部屋に差し込んで、冷房費がかさむことになり、また、風の通り道や湿気がこもらないことも考慮する必要があります。とは言え、自然光を上手く住環境に取り入れることは、省エネにもなり、陽の光を浴びることで心身の健康面にとっても良いことなのです。

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季節によって変わる採光

有効採光面積を満たした窓や開口部を設けたにも関わらず、部屋が暗くなってしまうことがあります。それは隣の土地に家が建って、日差しが遮られてしまったという周辺環境の変化による場合や、季節によって日光の入射角度が変化したことによるものです。季節による採光の変化については、東側や西側の開口部からは直射日光が一年中室内に入ってくるため、冬場は暖かく夏場は暑くなりがちです。ではどの方位から採光するのが良いのでしょうか?それは南側です。南側からの光は季節によって太陽高度が大きく変化するため、開口部の上部に軒や庇などを取り付けるだけで、角度の高い夏は直射日光を遮ることができ、角度が浅い冬は直射日光を採り入れることができます。夏は涼しく冬は暖かい室内環境をつくることができるわけです。

採光計画で注意したいポイント

採光をする上で、窓の設置に関して特に注意しておきたいポイントについて紹介します。基本的に部屋の奥まで光を届けたい場合は、窓の設置位置をより高くすることが効果的ですが、窓を西側に作った場合、真夏は部屋の温度が高くなり、暑さ対策や熱中症対策などが必要となります。また、防犯上の観点からは、窓が外からどのように見られているかということです。採光や快適さを優先しながらも、窓の設置については防犯の観点も重要となります。さらに窓を設置した壁の耐震性が下がるということがあります。地震などの自然災害への対応については、住宅会社などの専門家に相談することをオススメします。

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まとめ

人が暮らす部屋には一定以上の自然光を取り入れることが、建築基準法で義務付けられていて、その大きさを「有効採光面積」といいます。目安としては、居室の床面積の7分の1以上と定められています。採光をすることは住宅のエネルギー効率や経済面、また健康面でもメリットがたくさんありますが、季節ごとの日光の変化も想定して窓や開口部を設置する工夫が必要となります。住宅展示場で各ハウスメーカーのモデルハウスを見学して、実際に窓や採光のしくみを是非参考にしてください。

 

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