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2022/07/03
住まい
#家づくり #土地売買契約

はじめての家づくり
土地売買契約編

そろそろ家づくりを始めたいけど、何から始めたらいのか…とお悩みの方は、土地探し、資金づくり、家選び等々知らないことだらけで不安をかかえているのではないでしょうか。ここは焦らず一つずつ調べて理解していくことが早道です。はじめての家づくりシリーズでは、家づくりの基本的な知識についてご紹介しています。今回は、満足できる土地を決めた後の大切な売買契約について解説していきましょう。

はじめての家づくり<br />
土地売買契約編

土地の売買契約とは

マイホームづくりを具体的に踏み出すための要である土地の売買契約。土地を確保してからすべては具体化していきます。土地の売買契約は、土地の購入にあたり書面で契約を結ぶことです。契約書は、主に不動産会社や司法書士などに作成を依頼することになります。土地売買契約書はとても重要な書類となるため、しっかりと内容を理解する必要があります。

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契約のフローを知る

無事に売買が決まると、内容を詰めた段階で売主と買主が面談して最終確認を行い、契約書面にサイン捺印をします。その際、手付金などの支払いがあり、これはその場で手渡しされることが多いようです。その後、あらためて計測等の最終確認作業などが行なわれ、契約締結となります。契約締結時に必要なものは、主には以下の通りです。

・実印、認印

・本人確認書類(運転免許証等2種類)

・印紙

・既定の手付金(買主側)

・不動産会社への仲介手数料

印紙は、契約書に記載されている売買代金によって定められ、該当する金額のものを準備します。

記載内容とチェックポイント

手付金の確認

買主から売主へ手付金が支払われます。

これには以下のものがあり、各々に性格が異なります。

・証約手付…契約成立を証明する目的で支払われるもの。

・違約手付…債務不履行が発生した場合、手付が没収されるもの。

・解約手付…買主の手付金の放棄、売主は手付金の2倍の額を支払うことで、契約解除を可能とするもの。

手付金額は、通例で売買金額の5%~20%の範囲となります。

 

契約不適合責任について

契約書等の書面で説明されていない欠陥については、契約内容と異なると判断され、買主が売主に対して、損害賠償や契約解除はもちろんのこと、物件の補修や代物請求をすることができます。売主側は、土地に関する情報を包み隠さず記載しておく必要があるため、買主側が説明を受けていないことや、書面に記載がない瑕疵、欠陥については後から主張できるのです。

 

土地の境界を確認

売買にあたっては隣地との境界確認が必須です。契約書ではこの境界確認の方法について記載があるので必ず確認をします。確定測量という土地の測量を行っている場合は、隣地境界まで確認をした測量なので安心です。それ以外は土地面積を測っているだけで、境界線で隣地所有者とのトラブルも考えられるため、購入時は境界線をしっかり確認しておきましょう。

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④契約解除のルールを確認

解除には、手付解除や契約不適合責任解除の他に様々な解除方法があります。内容によって解除方法は異なるので、契約書で確認することが必要です。まずは以下の解除について理解しておきましょう。

○危険負担による解除

災害によって、修復不能や高額修理費がかかる場合、売主は無条件解除ができます。その場合の買主からの手付や売買費用返還の決め事もしておきます。

○契約違反による解除

記載事項が守られない場合、無条件で契約解除ができます。具体的な内容は、売主、買主双方で事前に取り決めます。

○特約による解除

基本契約条項以外の特別条項のことです。例で言えば、土地購入における住宅ローンが却下された場合、無条件に契約解除となります。

 

⑤支払い方法を確認

基本的に手付や売買代金については、契約締結時に買主が手付金を支払い、土地の引き渡し時に残金を支払う形になります。肝心なのは、記載内容と数字が異なっていないかのチェックです。手付金は一般的に、売買代金の1割が目安となります。費用は、契約時に不動産会社への仲介手数料の5割と印紙代、残金の支払いは引き渡し時となります。

 

➅内容を理解する

契約書面に未確認の情報が、後から出てこないようにチェックします。契約書作成時には、金額や支払い方法が適切か、提示金額や土地面積の計測や算出方法、またその数字に誤りがないか等々をチェックします。事前に、契約書を不動産業者などから送ってもらい必ず内容を見直すのは必須です。買主側に不利益な条項がないか、取引内容は明示されているかをベースに確認作業を進めます。契約締結には手付金、仲介手数料、印紙税などの費用がかかります。仲介手数料の上限も法律で決められているため、一般的には契約締結時と引き渡し時に半々に分けて支払うことになります。


まとめ

土地売買契約はとても重要です。内容をしっかりと理解し、円滑な土地取得を目指しましょう。トラブルを回避するために最低限の知識として必要なのは、基本的な数字や、比率、適応時期を知り、それに関連する条件を整理して理解しておくことです。ご自身での事前準備はもちろんですが、土地の取得や契約などは専門的な知識が必要になってきます。そのためには、住宅展示場で開催する家づくりの相談会を活用したり、住宅会社の担当者に相談してみることをオススメします。これはマイホーム取得を成功させる大切なポイントです。

 

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