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2022/07/03
暮らし
#戸建て #害虫対策

戸建て住宅の害虫対策

暑くなると活動が活発になるのが蚊やハエ、ゴキブリなどの害虫。快適な生活を考える場合、実は家を建てる前から害虫対策をしておく必要があるってご存じでしょうか。最近の住宅は空調が快適に保たれ、外気を通しにくい高気密住宅が多く、生活自体は快適そのもの。ところが、この快適さは、害虫にも快適な環境なのです。今回は、戸建て住宅の害虫対策について解説しましょう。

戸建て住宅の害虫対策

害虫対策は、土地選びから!?

害虫対策は土地選びからと聞いて、疑問に思われるかも知れません。これは、害虫の発生は自宅周囲の環境に影響されるということなのです。例えば、郊外の家で周囲を沼地や池で囲まれていたり、川や雑木林が近くにある場合、また市街地で言えば、近隣に飲食店がある場合などです。水が溜まりやすい場所では蚊が発生しやすく、飲食店から出るゴミの周辺ではゴキブリやハエが発生しやすくなります。もちろん蚊は家の庭の池でも発生し、ゴキブリは家から出る生ゴミの臭いを嗅ぎ付けたり、排水口から侵入することもあります。また、手入れされていない庭や古家の近隣や、古木を放置しているようなジメジメした場所も同様です。水のあるジメジメした場所は虫が繁殖しやすいので、土地選びの際には、周辺環境に虫が発生しやすい場所がないかもチェックすることが大切です。

家に入り込む虫には要注意

住まいの害虫は、さまざまに分類することができます。

 

【衛生面で有害】

ゴキブリやハエは食品に有害です。暑い時期は食中毒の原因ともなるので、窓やドアの開け放しは避けましょう。生ゴミの放置も厳禁です。

【人体に有害】

代表的なものは蚊やダニです。特にダニはアレルギー症状を引き起こすケースもあり、病気の原因になることもあります。マダニに噛まれた場合は重篤な疾病の発症につながる事例もあるので、庭仕事や草むらのある場所でのお散歩やウォーキングの際には、しっかりと蚊やダニ対策をしましょう。

【住居に有害】

木造家屋を朽ちらせるシロアリによる被害はよく知られていますが、基礎部分を食害され、知らないうちに耐震性の低下を招くケースも散見されるようです。中でも大きな被害をもたらすといわれるイエシロアリは、温暖化の影響で活動エリアが北上してきているそうで、気を付ける必要があります。

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害虫から大切な家を守る方法

家の周辺地域の環境によっては害虫が発生するため、新築だから発生しないというわけではありません。ダニは掃除を小まめにやっても発生し、蚊はドアや窓の開閉時に、ゴキブリは排水口や配管の隙間などから侵入するケースはあるのです。では害虫の侵入を防ぐためにどんな対策があるのでしょうか。

 

①建築前に環境を確認

まずは、土地探しの段階から周囲の環境について把握し、害虫の発生が予測される場所はできれば避ける方がいいでしょう。特に飲食店が近くにあるような地域では、害虫や害獣なども住みつきやすい環境になっています。また、雑木林や竹林といった自然に恵まれた場所も一方では、蛾やムカデ、ハチ、クモなどが出やすいので、土地選びの際は注意しておきましょう。

②建築時はゴミを残さず片付ける

キクイムシという害虫は、おが屑などの建築資材が残っていると大量発生すると言われます。建築時の木屑から害虫が発生するケースもあるので、建築現場にゴミや木屑を残さないよう再チェックをお願いしましょう。床下の木屑は要注意です。上物を完全に建てる前に床下掃除をしっかりしておきましょう。

③網戸をしっかり備え付ける

網戸の設置は必須です。窓や網戸に市販の虫除けスプレーをふき掛けておくとさらに効果的で、バルコニーなどに虫除け剤を置いておくことでも虫の飛来を防げます。

④室内にゴミを溜めない

台所はゴキブリやコバエが発生しやすいスペース。生ゴミや食べかすは放置せず、常に清潔にしておきましょう。また、暖かい段ボールの隙間は、ゴキブリなどの害虫が好む場所なので、不要な段ボールは長く放置せず早めに処分しましょう。生ゴミはこまめな処分を心掛けましょう。

⑤ハーブを植えて虫除け

ローズマリーなどのさまざまなハーブは虫除けに効果があります。庭がある場合は、ハーブを植えておくと虫除けになり、庭がない場合は鉢植えを置いたり、またリースなどを作って玄関ドアに取り付けておくことも有効です。

⑥湿気を防ぐ

害虫は湿気の多い場所を好むため、湿度を上げないことも害虫対策となるのです。除湿剤やエアコンのドライ機能を使って適切に調整しましょう。また家の中の湿気が溜まりやすい場所には、除湿剤を必ず設置しておきましょう。

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発見した場合の対策

害虫は繁殖力が強く、例えば、ゴキブリは一度に400個ほどの卵を産むのだとか。ゴキブリもシロアリも1匹見つけて退治しても、実際には多くの仲間がいる可能性もあり、完全な駆除は難しいと言えます。殺虫剤を頻繁に使えば虫に抵抗力を作ってしまう可能性も言われており、根治には毒餌タイプの方が効果もより確実と言われているようです。被害が酷い場合は完全駆除を目指して、駆除の専門業者に依頼することも考えても良いかもしれません。


まとめ

快適に暮らすための害虫対策について紹介してきました。対策としては、まずは建築前の土地選びから。周辺環境は変えられないため、十分下見をした上で、立地の選択をしましょう。そして、毎日の暮らしでは家から出るゴミは溜めず、こまめに掃除をして常に清潔さを維持すること。それが発生を防ぐ重要な対策となります。それでも害虫は発生してしまうもので、その時は専門家への依頼も含め、正しい知識で効果のある駆除方法で根治を目指しましょう。

 

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