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2022/07/24
住まい
#戸建住宅 #高気密高断熱 #韓屋

海外の戸建て住宅にみる
家づくりの工夫

海外の戸建て住宅には、どのような知恵が使われているのでしょうか。調べてみると気候や立地条件、生活習慣等に適応し、国や地域によって多種多様な個性が見られます。今回は、海外の戸建て住宅について韓国、ノルウェー、スウェーデンの3つの国に注目して、家づくりのヒントになるような工夫をご紹介します。

海外の戸建て住宅にみる<br />
家づくりの工夫

韓国の戸建住宅~夏でも冬でも快適に過ごせる韓屋(かんおく)

●韓国の気候

韓国の気候は、夏は日本並み、冬は-20℃と一年間の気温差が大きいのが特徴です。快適に過ごす工夫は、韓国の伝統的家屋の「韓屋」に見られます。韓屋には瓦屋根と藁葺き屋根の2種類があり、今は瓦屋根のものが主流のようです。

●韓屋

伝統的家屋「韓屋」に使われる防寒対策の特徴は、温度の調節システム「オンドル」にあります。オンドルは、簡単に言えば床暖房システムの一種です。床下で火を焚き、その熱を家屋の床に引き込み、家や部屋全体を暖めるのです。まさに寒い冬を過ごすための効率的な暖房システムといえ、このオンドル文化の影響で、現在もベッドやソファは使わない床中心の生活をする人も多いと言われています。

●夏の韓屋は快適

韓屋は地面より少し高いところに建てられており、これによって地面からの湿気や熱を遮断するため足元が涼しい構造になっています。住宅構造は「コ」や「ロ」の字の形になっており、この構造が風通しをよくします。夏の暑さが厳しい韓国南部で発達しました。

●冬は進化した現代式オンドルで暖を

以前は練炭や灯油を燃料とするオンドルが多かった韓国ですが、現在では床にパイプを通し、ボイラーを利用して熱湯を家全体に循環させる温水循環式オンドルとなっています。パイプは家全体に張り巡らせるため、どこでも暖かいのが特徴です。

●環境に配慮した材料

もう一つの特徴は、環境に配慮がなされていることです。伝統家屋「韓屋」を構成する土や石には、化学的な加工過程を経ていない材料が使われており、健康にも良いものとされています。これは材料と通気性が関係するのかも知れません。

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ノルウェーの戸建住宅~草屋根を断熱材に

●ノルウェーの気候

高緯度に位置し、メキシコ暖流の影響で冬でも思ったほど寒くないと言われるノルウェー。

低湿度で比較的暮らしやすい環境と言われますが、夏場は長い日照時間とその照射が厳しく、一方冬は長く、冷え込みは厳しいため季節対策が必要となります。

●草屋根が快適空間を作り出す

ノルウェーでよく見られる屋根に草が生えている草屋根の家は、屋根に分厚い板を張り、樹皮を重ね合わせて防水をし、その上に草と土を置いて作られます。冬は断熱材の働きで屋内の寒さをやわらげ、夏は植物の蒸散作用で室内に涼をもたらします。自然と共生する知恵を感じますがメンテナンスが必要で、20年程で屋根板をチェックし、腐食があればやり直しが必要になります。しかし草屋根の考え方は、今の時流にはピッタリ。屋根は生き物の生息場所にもなり、自然環境の維持・保全ともなります。まさに自然と長く共生できるエコな家なのです。

●二重窓と低い天井高

窓は基本的に全て二重窓。低く差し込む光を遮り、涼しさをキープし、また、夏の白夜に人工的に夜を作り出して眠れる環境を作るためには、ブラインドもしくは遮光効果のあるカーテンは必須です。天井は、高身長の国であるにも関わらず低く設定されています。冬に部屋を常に暖かく保つためには、低い天井は高効率だからです。まさに長年の知恵が生きている設計といえるでしょう。二重窓で寒さを防ぐための工夫はこんなところにも見られます。自宅時間の長いノルウェーの戸建てには、長い歴史から生み出された効率性を求めた工夫があるのです。

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スウェーデンの戸建住宅~徹底した高気密・高断熱対策が快適空間を生む

●スウェーデンの気候

スウェーデンは、高緯度帯で四季があり、わりと温暖と言われる国です。南部は海洋性気候、中部は大陸性湿潤気候、北部は亜寒帯気候となります。南部と中部の一部は、暖流であるメキシコ湾流の影響があるため、冬も寒さは厳しいものの、同緯度帯にあるロシア、カナダ、といった地域よりは過ごしやすさが感じられるといわれています。高緯度にあるため夏と冬では一日の日照時間が大きく異なり、北極圏よりも更に北の地域では、夏になると一日中太陽の沈まない時期もあります。

●高気密・高断熱と三重窓で快適に

北欧の家の防寒対策には、限られたエネルギーを使って、効率よく使用していかなければならない事情があります。スウェーデンの住宅は日本でも人気で、温もりを感じられるウッドをベースに断熱材や断熱ガラスを採用することで快適さを保ちます。そして窓は三重窓を備えています。快適さを維持できている理由は、約50年前から、気密性、断熱材の厚さ、換気システムなどに厳格な基準を設定し、冷暖房器具に依存しない住宅スペックの向上に取り組んだ結果と言われます。外気を取り入れにくい構造は、冬は暖かく、夏は涼しい快適な環境が生み出され、これはエコにもつながります。TVの旅番組などで真冬の北欧の家庭を訪ねると、出てきた人がTシャツ1枚であったりすることがよくあります。自宅では半袖、素足で過ごせるという驚きの高気密・高断熱住宅。日本の住宅でも、その構造を採り入れることは家づくりのポイントかもしれません。


まとめ

今回は、韓国、ノルウェー、スウェーデンの戸建住宅の特徴についてご紹介しましたが、長い歴史から住環境を考え抜いた知恵がそれぞれの国になされていました。そして現代ではさらに快適な家づくりを目指した研究がされ、住宅は常に進化し続けています。日本のハウスメーカーも機能的で個性的な住宅を提案し、戸建住宅の性能は年々進化し続けているのです。進化する日本の住宅を、是非、住宅展示場で体感してみてはいかがでしょうか。

 

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