新築した家に暮らし始めてから気付くことは意外にあるものです。例えば、動線をもう少し考えておけば良かったとか、デッドスペースに気付かなかったなど過不足が出てくるもの。そして、パパの部屋や居場所が無いということも出てきます。これまでは、日中は仕事で家にいないパパのスペースが、つい後回しになるのも仕方がなかったのかも知れません。ところが、近年増加しているリモートワークはパパの働き方を変え、家にいる時間が増えるようになりました。そこで今回は、パパにとって居心地の良いスペースをつくる家づくりについて考えてみました。
趣味に必要な作業や道具の収納には、スペースが必要になります。限られた空間を有効に使うためにも、まずは玄関の活用を考えてみてはいかがでしょうか。玄関は、単に家の入り口としての役割だけでなく、趣味のためのスペースとしても活用できれば、パパの満足度もアップすることでしょう。そのためにも、土間の玄関にすることをオススメします。家の中にありながら土足で歩ける土間は、ライフスタイルに合わせて幅広い用途に使うことができます。例えば、DIYが趣味のパパなら、収納棚を作って作業台を置いて、電源を確保して差し込み口を用意すれば、作業場としても活用できます。またサイクリングや釣りなどが趣味の場合は、自転車や釣り道具の保管も可能となります。
最近は自宅でリモートワークをする人も増えましたが、そんなパパのためのスペースをリビングに確保してみるのはいかがでしょうか。例えば、仕事にも趣味にも役立つ書斎ならば、リビングの一角を引き戸などで区切れば、簡単にパパ専用のスペースをつくることができます。リビングの近くなので、家族の気配を感ながらも自分だけのスペースを確保できます。そこに造り付けのデスクとネット環境を設えれば、リモートワークの環境が整います。また、お酒のボトル棚を作れば、リラックスできるバーコーナーにもなります。
2階建ての住宅の場合、階段下にスペースができます。階段の位置や大きさにもよりますが、一般的には収納用スペースとして活用することが多いのではないでしょうか。そこをパパスペースとして活用するのです。階段裏側の傾斜する天井を利用して書棚にしたり、またプロジェクターや音響機器を設置すればミニシアターにも変身し、パパだけのカプセル空間にもなります。
クルマやバイクをお持ちのパパなら、そのガレージを有効に活用してみましょう。車庫スペースを建物に組み込んだインナーガレージがオススメです。リビングからの動線も確保して、ガレージの一角にはフローリングを敷いて専用スペースをつくり、作業台を置きます。また、釣具やアウトドア用具の収納スペースを作ることもできます。趣味のクルマやバイクのお手入れをしたり、ゴルフの素振りで汗を流し、時にはハンモックを吊るして読書をしたりと、家族の気配を感じながらも、自分だけの充実したパパスペースになるでしょう。
パパのための空間、パパスペースを自宅につくる場合、まず玄関の空間を確保し、床を土間にすることで、さまざまなアウトドアの趣味用スペースとして活用することができます。階段下の空間もリモートワークや書斎、時にはミニシアターとしても活用できます。また、ガレージをインナーガレージにすれば、ガレージの一角に作業場や書斎などのスペースを設けることもできます。リモートワークによるワークスタイルの変化によって、パパが家にいる時間が増えました。これからの家づくりは、パパスペースも考えた家づくりが必要になるようです。
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