フローリングの床材にはどんな種類があるのか、素材から見てみましょう。
・挽き板仕上げ合板
天然木を0.2~1mm以下に薄く削り、集成材と張り合わせてつくられたフローリングで、挽き板とは、天然木を鋸で2㎜程度の厚みに挽いたものです。それを基材に貼り合わせたものが挽き板仕上げ合板です。表面材に厚みがあるため無垢材と同じ質感が楽しめ、かつ反りやゆがみなどは起こりにくいのが特徴です。
・突き板仕上げ合板
突き板とは、木材を0.3~1㎜程度の厚さにスライスしたものを言い、それを基材に貼り合わせたものです。使用する天然木は、オーク、ウォールナット、メープルなど種類も多くあり、手頃な価格で天然木の風合いを感じることができます。極薄に作れるため、上から直貼りのリフォーム時には人気です。
・シートフロア合板
プラスチック樹脂でつくられたシートに木目をプリントして集成材に貼付するフローリングです。比較的安価なため、建材類のみならず家具類にも多く使われています。カラーバリエーションも多彩で耐久性も高く、近年、抗菌・抗ウイルス仕様もラインアップされ、魅力が高まっています。
・無垢材
無垢フローリングとは、天然木100%の板で、他の木材が混ざっていない無垢材を使った床材のこと。自然塗料で仕上げたものは、天然木独特の芳香を放ち、手触りも最高と言えるでしょう。年月を経るとその表情も良い方向に変化し、長くしっとりとした感触を楽しめるのも魅力といえます。天然木を用いた無垢材は高額ですが、手触りの良さ、ぬくもりや木の香りが感じられることから安定した人気があります。