浴室の窓の本来の役割には、採光と換気、開放感をつくり出すことにあります。マンションなどの場合は、角部屋の位置でなければ浴室窓は設定されるケースは少ないようです。戸建の場合は、窓があれば明るい日差しを採り入れることができ、日中の入浴は露天風呂のような感覚のバスタイムになります。また、自然の空気の入れ替えをスムーズに行うことができ、いつでも気持ちのいい風を感じての贅沢な入浴時間を楽しむことができます。そして浴室を清潔な空間に保つことができます。
快適なバスタイムを演出する
浴室窓
マイホームでほっと一息つける大切なバスタイム。一戸建ての家に暮らすのであれば、多少は贅沢なバスルームにしたいものです。そこでちょっと気になるのが、浴室の窓。浴室の窓の設置については簡単に決められそうですが、実は案外そうではないのです。浴室の窓を設置するかしないか、その選択のポイントを見ていきましょう。
浴室窓の役割
浴室窓のタイプ
浴室の窓にはさまざまな種類があります。その種類や選び方を見ていきましょう。
☆引き違い窓
一般的に使用される2枚の窓を、それぞれ2つのレールの上をスライドさせて開閉するタイプの窓です。気密性が低いことがあり、寒冷地の冬場は外気が入りやすいことが気になるところです。
☆縦すべり窓
家のドアのような開け閉めをするタイプのものです。特徴として、気密性の高さがあげられます。
☆横すべり窓
横滑り窓は、外側に向けて開くタイプで通常の浴室によく使われるタイプのものです。角度調整により全開せずに換気ができ、雨の日でも開けることが可能。気密性も高いと言われています。
☆内倒し窓
内側に開く窓のタイプで上部開閉、一定幅しか開かず、防犯性に優れている窓です。
☆上げ下げ窓
上下に上げ下げできる窓で、2枚に分かれ上下開閉するのが特徴。高い気密性と防犯性があります。
☆出窓
建物から突き出して設置する窓で、使用面積を広くしたい場合に適しています。
☆フィックス窓
ガラスをはめて固定した採光用の窓。昨今は採光用だけの設置も増えてきています。
浴室窓を設置した場合の利点
浴室に窓がある利点として挙げられるポイントは、
・明るさ
・視覚的な開放感
・窓を開けての外気導入
といったところになります。
浴室内の明るさだけでなく、窓を開放できることで、ゆったりとした夜風や早朝の澄み切った風の流れを採り入れることで、自然の空気を感じられる贅沢な浴室空間となります。さらに贅沢さを追求するならば、眺望もあげられます。窓から見える景色を、季節の移ろいを感じられるようなモミジなどの庭木や植物を楽しめる空間演出をすることもできます。浴室から寛ぎの眺望空間を求める方には、浴室窓はオススメです。また、換気扇ではなく、窓を開けて換気することで、浴室内の湿度を下げるメリットもあります。電気代もかからずに自然の換気ができるのです。
浴室窓を設置した場合の気になる点
一方、設置したものの少し気になる点を見ていきましょう。よく言われるのが、
・結露しやすい
・サイズや設置位置によっては、プライバシーや防犯対策が必要
・断熱性能の低下
といったものになります。
窓があることで結露するので、カビが発生する原因にもなってしまい、また、設置する位置によってはプライバシーや防犯上の問題も発生してきます。例えば、浴室が隣家と接する場合は、窓の高さを調整して見えないように工夫するなど、プライバシー対策をしっかり取ることが必要です。また、窓があると室温や湯温が下がりやすくなるということがあります。寒冷地域では特に気を付けたいポイントです。
まとめ
浴室に窓があると気持ちのいいものですが、取り付ける際は、設置する目的を明確にすることが大切です。休日にはゆったりと長時間の入浴を楽しむために、生活の中にバスタイムを大切な時間として据えたい場合もあるでしょう。その場合は、浴室窓から四季の景色を楽しめるような空間づくりを目指すことができるかもしれません。また、窓から自然の外気を取り入れたいから設置することもあるでしょう。ただ、家の立地や周辺環境によっては、せっかく設置しても思うような利用価値を生み出せないこともあります。家族がバスタイムを楽しむために、浴室窓の設置は周辺環境も合わせて検討しましょう。浴室空間については、住宅展示場のモデルハウスのバスルームが参考になるので、是非見学することをオススメします。
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