日常生活で椅子を使う場面について、どんなものを想像するでしょう。仕事、勉強、食事、ゲーム、映画鑑賞、リラックスタイム等々…。その種類も、ダイニングチェア、ソファ、イージーチェア、ロッキングチェア、スツールなど、さまざまなタイプが思い浮かびます。色々なタイプの椅子ですが、使用場面によって適した形状やスペック、特徴も違ってきます。使用する場面や目的に合わせた椅子選びで、快適な空間を生み出すことができるのです。家で使う椅子について、それぞれの特徴を見てみましょう。
マイホームの椅子選び!
ポイントは
座り心地とインテリア
日々の暮らしの中で無意識に座っている椅子ですが、実は家の中での役割は大きいのです。座り心地や安定感などの機能性だけでなく、室内空間を演出してくれる小道具の一つにもなります。家具店に行けば、椅子のバリエーションも豊富で目移りするばかり。では、マイホームにはどんな椅子を選んだら良いのでしょう。今回は、マイホームの椅子選びのポイントについてご紹介しましょう。
使用場面や目的に合わせた椅子選び
イージーチェア
まずは、イージーチェア。これは自宅で読書などをする際、寛ぐための椅子です。座面が大きく、肘掛けがあるのが特徴で、楽な姿勢が長時間保てるように傾斜の付いた背もたれがあります。クッション性の高い素材で作られているものが多く、長時間過ごすことができるため、安らぐ空間を作り出すには最適です。イージーチェアには特に決まった定義はなく、素材やデザイン、備えられている機能もさまざまです。
ロッキングチェア
床に当たる部分がカーブし、ゆったりと前後に揺らしてくれる椅子で、高めの背もたれが身体を深々と包み込み、癒しの時間を提供してくれます。ロッキングチェアと聞いて思い浮かぶのは、やはり木製で温かみのあるタイプではないでしょうか。今では、金属や樹脂素材のモード系のタイプのものも見られ、どんなお部屋にもしっくりとくる製品がラインナップされています。
ラウンジチェア(ソファ)
ラウンジチェアは、一般的にはソファのことで、一人用や複数用など種類もたくさんあります。リラックスシーンで利用されるため、足が伸ばせるオットマンや、背面が高いスタイルもの等、その定義は幅広く種類も豊富です。本革、綿、ビロード素材等、素材もさまざまあるので、ご家族の寛ぎ方に合わせて選びましょう。
ダイニングチェア
食事の際に使用され、背もたれや座面のすべてが木製タイプや、ファブリック素材のものなど、素材やバリエーションも豊かです。食事時は、家族が顔を合わせる大切な時間です。座り心地が悪く、体形に合っていない場合は、せっかくの団欒タイムも台無しです。座り心地は勿論、デザイン性の良いダイニングチェアをコーディネートして、家族との食事をゆったりと楽しんください。
<ダイニングチェアの選び方>
まずは適正値を知りましょう。座面高で、日本人の適正サイズは39〜42cm程度。海外製品だと43〜45cm程度。大切なのは着座姿勢です。踵が床にピッタリつく、背中はしっかりと背もたれに沿う、これが正しいスタイルです。さらに背当たりも肝心です。身体は複雑な曲線をしているため、ベストな背当たりを実現するのは難しいですが、心地よい感覚を探してみましょう。座面は、木製やファブリック、皮革などがあります。木製は、お尻に合わせて丸みをもたせてあるものは、痛くなりにくいようです。ファブリックについては、経年劣化で擦れ・ヘタリが出ますので予め認識しておきましょう。リラックス感を追求したい方にはアーム付きがオススメです。
インテリアとしての楽しみ方
リビングルームは家のメインスペース。デザインも気になります。セレクトショップなどで昨今よく見られるのが、各々違ったデザインの椅子を置いて演出する方法です。リビングの片隅に、小ぶりで違う個性の椅子が置かれているだけで、何となくセンス良く見えたりします。同じ素材で形状と色を変えるだけでも、ハイセンスな空間演出になります。これはダイニングでも同じで、ダイニングチェアも4つ置くのであれば、4つとも違うデザインとカラーにする方が増えているそうです。ポイントは、椅子の脚の素材とカラーリング。例えば、脚は全て木製で黒に統一するといった工夫が、全体をうまくバランスさせた空間を作り出します。フローリングの色との相性にも気を付けましょう。個別に選んでも、統一感のあるイメージづくりが大切です。
まとめ
ナチュラル、モダンなど、椅子といってもその素材やスタイル、特徴はさまざまあり、それぞれに個性を備えています。例えば、食事時間を楽しむのであれば、機能だけでなく素材やデザインも落ち着いたタイプで揃えたいものです。最近では、個々に違うタイプのものを揃える傾向もあるようですが、肝心なのは全体のイメージ。素材やカラーについては、統一感とデザイン性を考えて適したものを選ぶこと。何よりも座り心地が大切ですが、空間を演出するインテリアとしての役割も大きいのです。
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