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2021/06/06
住まい

便利な収納スペース「屋根裏部屋」~設える時に気をつけたいポイント

三角屋根の戸建て住宅には必ずある屋根裏スペースですが、このスペースを有効活用したのが屋根裏部屋。大型収蔵庫や子ども部屋、また大人の隠れ家的な趣味の部屋とさまざまな用途に使える便利なスペースです。とても便利なスペースですが、設える場合に気をつけたいポイントについてご紹介します。

便利な収納スペース「屋根裏部屋」~設える時に気をつけたいポイント

ロフトとは違う屋根裏部屋

あれほど収納にこだわって建てた一戸建てでも、いつの間にか荷物が増えて収納が足りなくなった、なんて言う人は多いと思います。そんな時には屋根裏空間を上手に活用して、収納スペースを確保できる屋根裏部屋をあらかじめ設けておくと便利です。住宅の三角屋根や斜め屋根の場合にできる天井との間のスペースを活用するもので、グルニエとも呼ばれるものです。

 

このスペースの特徴は、生活空間としての各部屋に影響を与えずに収納スペースを確保できること。また、部屋を1つ増やす方法と比べて費用も少なくて済む場合が多く、容積率や固定資産税の計算にも含まれません。収納スペースを確保するもう一つの方法にロフトがあります。これはあらかじめ天井を高くした部屋の空間を、上部と下部の2層に分離せずに、一つの部屋空間の中にスペースを作り出すもので、天井によって仕切られる屋根裏部屋とは違い、下部の部屋からも見えるようになっています。

屋根裏部屋の魅力

屋根裏部屋は、リビングなどの生活空間と切り離された場所となっているため、家の中に自分だけの隠れ家的なプライベート空間を作ることができます。趣味の時間を楽しむ空間として、時には星空を仰ぎ見ながら眠りにつく寝室にと、活用の仕方はアイデア次第でさまざまです。また、収納スペースとする場合もその収納力は魅力です。オフシーズンになり使用しなくなったひな人形やクリスマスツリーなどの飾り物、ストーブ、スキーや釣り道具などのレジャー用品もたっぷり収納できます。

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屋根裏部屋を作る際の注意点

①法律を確認する

実際に屋根裏部屋を作る際に、知っておきたいポイントや注意すべき点についてご紹介します。事前にチェックして、しっかりと対策を取っておくようにしましょう。屋根裏部屋として認められる条件は、建築関連法令で定められています。まず天井高が1.4mを超えないことです。広さは下の階の床面積の2分の1以内。さらに屋根裏への昇降は折り畳み式か取り外し可能なはしごにすることも法律で定められています。行き来がしやすいようにと固定の階段を作ってしまうと、屋根裏部屋として認められなくなる場合があります。ただ基本的にルールに沿って作られていれば階や部屋と見なされないため、容積率や固定資産税の計算には含まれません。

 

②使用目的を明確にする

収納スペースとして使うのと生活空間として使うのとでは、屋根裏部屋の作り方も違ってきます。そのために、計画を立てる際には部屋の使用目的を事前に明確にしておくことが大切です。

 

③快適空間にするための設備を考える

暑さや寒さにも要注意です。ベッドルームとして使用する場合などは、夏に暑く冬に寒い部屋とならないように、十分な断熱対策や防寒対策をしておく必要があります。屋根裏部屋で長時間を過ごす場合などには、照明のためのコンセントの設置やエアコン、換気扇の取り付けなどの空調設備も考慮しなければいけません。さらに、床材や壁材の種類も用途に合わせて選んでおくと快適に使用することができます。また、採光を考えた場合の天窓の設置も、直射日光や強風雨なども想定した断熱性や機密性の高い窓を選ぶ必要があります。

このように屋根裏部屋を目的に合った使い勝手の良いスペースにするためにも、建築後のリフォームではなく、建築プランの段階から考慮してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

ライフスタイルに合わせて活用できる屋根裏部屋を作る場合は、まず計画段階からその目的を明確にしておく必要があります。子ども部屋、趣味の部屋、収蔵庫といったようにあらゆる活用の仕方を想定したうえで、空調や断熱、採光といった部屋環境にも注意を払いながら設えたいものです。

住宅展示場では、魅力的な屋根裏スペースが設置されたモデルハウスを自由に見学することができます。これから新築や建て替えをご検討される方には、是非参考にすることをお奨めします。