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2022/09/18
住まい
#日本家屋 #和風家屋

建てる前に知っておきたい
和風家屋の特徴

いまや注文住宅のデザインや様式はさまざまです。イギリス風、スウェーデン風、アメリカ風、地中海風など自分好みの住宅を建てることができます。そのせいか都心の住宅街では、和風家屋を見かける機会も少なくなってきているように感じます。もはや和風建築と聞いてイメージするのは神社仏閣くらいで、一般住宅ではあまり想像できない人も多いのではないでしょうか。それでも昔ながらの純和風の日本家屋に憧れている人は、少なからずいると思います。そこで、あらためて日本家屋の良さや特徴についてご紹介します。これから家づくりを考える方は是非参考にしてください。

建てる前に知っておきたい<br />
和風家屋の特徴

日本家屋とは

まず確認しておきたいのが、日本家屋とはどんな建物なのかということです。いわば日本家屋の定義です。まず上げられるのは、日本特有の自然素材を使っていることと、その素材を使い伝統的な建築方法で建てられているということです。また室内装飾にも伝統的なものが使われ、室内様式や間取りなども和風様式に則っていることが大きな特徴と言えます。

和室をカタチづくるもの~畳と塗り壁

室内の床材としては、井草を原料とした畳があります。井草には調湿機能があるため、年間を通じて室内を快適に保ちます。畳は、フローリングと比べると弾力性にも優れています。また、数年ごとに裏表をひっくり返す表替えをすれば、長く使うこともできます。

畳と同じく調湿機能を備えている部材に、壁があります。これは塗り壁といい、漆喰や珪藻土などを含むペースト状のものを原材料としています。洋風建築で壁に貼られるクロスとは異なり、基本的に塗り直す必要はありません。

和室をカタチづくるもの~障子と襖(ふすま)

畳と並んで和室を象徴するものに、伝統的な引き戸である障子と襖があります。襖の表面には「表紙」といわれる和紙が貼られていて、表紙のデザインは好みに応じて変更可能です。障子には「障子紙」が用いられています。障子は様式の違いによるデザインや機能もさまざまあり、用途に応じて楽しみ方を変えられるのが特徴です。この襖も障子も取り外し可能で、個部屋を繋げて大部屋にするなど、間取りの変更が容易であることも特徴の一つといえます。

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和室をカタチづくるもの~土間

一般的に和風建築において、床材を張らない床を「土間」と呼んでいます。かつてはこの土間は、本家屋の台所や玄関でよく見られたものでした。外での作業から家の中に入る前に、土埃や汚れを払うための場でもありました。現在では、床にコンクリートやタイルを敷くのが一般的となっています。

和室をカタチづくるもの~床の間・縁側

和室らしさを演出するものに、和室の一角につくられる「床の間」があります。主に客間に設えられ、床よりもやや高く、掛け軸や花瓶などの美術品のほか生け花などを飾り、来客をもてなします。また和室から庭に向かって張り出した板張りの部分を「縁側」と呼びます。縁側は、家の中にいながら庭や外の景色を楽しめ、雨の日でも濡れることなく季節を感じることのできる心地良い場所です。

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日本家屋をカタチづくるもの~軒・瓦

家の外に目を向けると、「軒」というものがあります。屋根の一部が壁よりも外側にせり出したもので、雨から外壁を守るだけでなく、夏の強い日差しが室内に入り込むのを遮るなど、日本の四季に対応して日差しを調整する役割を持ちます。そして、日本家屋を代表するものとして、屋根には「瓦」があります。瓦は日本家屋の耐久性を高めるために、古くから屋根に使われてきた屋根材です。粘土を高温で焼き固めた瓦は頑丈で、経年劣化しにくい素材ですが、瓦を屋根に取り付ける漆喰などの粘着剤の劣化が懸念されるため、定期的なメンテナンスが必要になります。

日本家屋の特徴

日本家屋には、主に日本の気候に適した天然素材が使われ、外気が出入りしやすい造りのため、比較的湿度の維持がしやすくカビの発生を防ぎ、冬は乾燥を防ぐことができます。また畳や塗り壁は音を吸収し、瓦は雨音を遮ります。障子や襖により外光の調節もできるため、日本家屋では心地良い光と音に包まれて過ごすことができるのです。歴史的な木造建築には、築年数の長いものが数多くあります。それは安価な建築材を使わずに、従来からの在来工法で建築しているからです。吟味された木材を使うことで、その木材の良さを生かした長期優良住宅の日本家屋を建てることができるのです。


まとめ

日本家屋の大きな特徴は、日本特有の自然素材を使い、伝統的な建築方法で建てられていることです。室内には、畳や塗り壁、障子や襖など日本家屋を象徴する部材が使われます。主に木材と紙を多用する日本家屋は、日本の四季を通じて調湿機能にも優れ、快適に過ごすことができるのです。

 

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