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2022/09/18
住まい
#マイホーム #ホームエレベーター

これからのマイホーム
ホームエレベーターって必要?

マイホームをお考えの方は、購入年齢は何歳を想定しているでしょう。これから年齢を重ねていくときに、ホームエレベーターについてはどう考えるでしょうか?身近なところで設置しているお宅があれば、機能性や利便性などのお話しを聞くこともできますが、意外に設置している家は少ないように感じます。今回は、戸建用のホームエレベーターについて不安を解消すべく、その種類や費用などについて調べてみました。

これからのマイホーム<br />
ホームエレベーターって必要?

ホームエレベーターの種類

日本におけるエレベーターの歴史は古く、京都にある「東華菜館」には、1924年アメリカ製のエレベーターがあり、何と約100年も経つ現在でもしっかりと現役で活躍しているのだそうです。さて、近年、一般にも普及してきた印象のある個人宅用のホームエレベーターですが、その種類や費用などについてよく知らないという人は多いと思います。種類は、乗車人数と自宅階数によって大別され、2人用と3人用が一般的に普及しています。箱の広さは定員によってほぼ同じですが、形は縦型と横型があり、2~4階建用やビル居住用に4~5階建住宅用がラインナップされています。駆動スタイルは、主に「油圧式」と「ロープ式」があり、仕組みは違うものの乗車感覚や昇降速度も変わらず、安全性能も同等といわれています。開閉方式には違いがあり、油圧式は一方向に扉が開き、ロープ式はセンターから左右に開くスタイルが主となっています。

「取り付ける目的」が大事

さて、利用人数や自宅の構造(階数)から選ぶ基準があることはわかりましたが、この他にしっかりと確認しておきたいのが、そもそも何のために設置するのか、という設置目的です。高齢で足腰の不自由な両親と同居するために、車いすを使うことを想定したり、将来的に高齢になるご自身や家族のためかも知れません。その点を明確にすることで、目的に適した製品を選択することができます。狭い敷地の4階建や5階建の家に住む場合は、あまり大きなサイズのホームエレベーターを選ぶことは難しいでしょうが、車いすが入るサイズは確保したいという方もいるでしょう。車いすを使う家族以外にも、サポートをする付き添い人のスペースも考えなければなりません。ホームエレベーターの設置は、まずは設置する目的を決めてから、ハウスメーカーやエレベーターメーカーに相談することをオススメします。

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設置予算は?維持管理費は?

ホームエレベーターの設置費用は、一般的には本体価格と工事費、諸費用を合わせて250~500万円程度といわれています。初期費用の他に、当然ながら設置後の維持管理費が掛かります。一体どのような費用が発生するのでしょうか。

 

・電気代

仮に1日20回の昇降を想定すると、500円から600円程度。その頻度が増せば電気代は上がり、利用回数が少なければ電気代は抑えられます。数十年前は、ホームエレベーターは1回の利用で100円掛かるなどといわれたことがありましたが。いまは性能が上がり電気代もそれほどは掛からないようです。

・法定点検費用

エレベーターの所有者は定期点検を受ける義務が生じます。(建築基準法第8条)

エレベーターメーカーと購入者がメンテナンス契約を結び、定期的な点検を行うのが一般的です。費用は、年間5万円前後から10万円程度と言われています。

・固定資産税

設置により自宅建物の評価額が上がるため、固定資産税がアップします。

 

以上、維持管理費についてご説明しましたが、自宅に設置している知人曰く、「点検に半日はつぶれるし、点検費用も毎回数万円かかる。車と同じで油圧式なら定期的にオイル交換が必要。これが数万円。高級車のオイル交換が数万円だから、車を持っている感じかな。」とのこと。

細かな出費が定期的に掛かるのは気になるところですが、安全第一ですから、必要経費として理解しておきましょう。

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取り付け時の注意点

・事前の確認申請が必要

ホームエレベーターは、勝手に取り付けることはできません。取り付けには、「昇降機確認申請」(建築基準法)が義務付けられ、建造物(自宅)の建築確認申請と同時に行います。これには確認申請費が発生し、申請費は検査を行う指定確認検査機関によって異なります。申請手続きは、建築会社による委任代行が一般的です。

 

・建物の固定資産税が増額

先述のようにホームエレベーターを設置すると建物の資産価値が上がるため、固定資産税が年に数万円程度高くなります。その減価償却期間は17年程度といわれています。


まとめ

ホームエレベーターは、間取りやライフスタイルによっては必要性があまり高くない設備かもしれません。しかし、高齢者との同居やそれによる車いす使用が想定される場合や、重い荷物を運ぶといったケースを想定すれば、その価値は十分あるのではないでしょうか。費用面でも、設置する目的を考えた場合、安いとみるか高いとみるかは家族の考え方次第です。快適で安全な暮らしを考え、長く住めるマイホームを建てたいならば、ホームエレベーターは設置を検討したい設備といえそうです。将来的なライフスタイルの変化も見据えつつ、具体的なシーンをしっかりイメージして判断することをオススメします。

 

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