カメラマンの世界では太陽がつくり出す美しい幻想的な風景が、日の出や日の入り時によく見られることから、絶景写真を撮るためのシャッターチャンスの時として知られているマジックアワー。最近は特に日没前後の時間帯のことをそう呼んでいるようです。マジックアワーは絶景が見られるチャンスですので、ぜひ覚えておくと良いでしょう。マジックアワーの時間帯は全てのものが赤や青の色合いが増しますが、意識しなければその変化に気づかないでしょう。天気や季節、空気の状態などにより輝き方は違うものの、赤・オレンジ・黄色・ピンク・紫など何色もの層に見え、ほんの僅かな時間の中で刻々と色味を変えていきます。
一日で最も美しい
マジックアワーとは
日没前から日没後にかけて、空を赤く染める夕焼けや青く澄んだ空、絵画的な街並みを見ることができます。この魅力的な時間帯をマジックアワーと呼びます。都市や郊外に限らず、どこでも美しく見え、ずっと眺めていたくなるマジックアワーは撮影する人にとっては最高の時間でもあります。そんなマジックアワーの魅力と不思議について紹介します。
マジックアワーの絶景を楽しむ
日没前のゴールデンアワー
マジックアワーはゴールデンアワーとブルーアワーの2種類に分かれます。太陽の角度で表すと、日の出と日没が0度で、それに対して太陽の高さがプラス6度からマイナス4度をゴールデンアワーと呼びます。時間にして約40分間で、いわゆる夕焼けの状態です。オレンジや赤などに色付き、他の時間帯よりも燃え上がるように濃くなります。 そして、光が柔らかく色相もソフトになることから、金色に輝いているように見えることもあるのです。 影や雲も他の時間とは違った表情を見せるため、普段にはない空の美しさを実感できるでしょう。
日没後のブルーアワー
ブルーアワーは、夕焼けの終わりの頃で、日没後、15分ほどして太陽の高さがマイナス4~6度となる時間に見ることができます。空が紫と青に近い綺麗なグラデーションになる時間帯です。昼間に見る空の青さとは違い、夜に近いような濃い青となるため、別の美しさを感じられるでしょう。ゴールデンアワーのようにまばゆい光に包まれるわけではないので、雲が少ない日の方が、美しいブルーアワーを目にできます。
マジックアワーの空が美しい理由
マジックアワーの空が他の時間よりなぜ美しく見えるのか。大きくは三つの理由が考えられます。一つは、色の波長が関係しています。朝と夕方は太陽が昼間に比べて遠くなり、長い波長を持つ赤い光が目に届きます。二つ目は空気中の水蒸気量です。水蒸気が多いと、より濃く鮮やかな色となります。そして三つ目の理由は、マジックアワーの時間帯は太陽が傾いて、ほとんど見えなくなることで、空の色だけがはっきりと綺麗に見えるのです。
撮影のおすすめの場所や季節は
できれば高い場所に行って、街を見渡してみることで赤や青に染まった街や空を眺めることができるはずです。写真に撮ると、全体的に黄色くなったり、青っぽかったりしますので、わかりやすいでしょう。あらゆる場所で、夕日を受けて金色に輝く景色を見ることができます。紅葉の名所などでは、ひと際金色に染まった風景に出会うかもしれません。撮影するなら日の出や日没の時間を調べて、その一時間くらい前に現地で張り込んでその時を待ちます。日没から15分くらいたった頃のブルーアワーが特に美しく見えます。
月や星空も楽しむ
マジックアワーだけではなく、月や星が出てくる時間まで楽しんでみてはいかがでしょうか。夕日やブルーアワーが終わってすぐに立ち去るのではなく、その後の星空をもじっくりと眺めてみる、そんな風流な楽しみを日常に取り入れてみましょう。それから、撮影場所に行く前に事前に調べておきたいのが、日没の時間と方角です。日没の方角は季節によって異なりますので、日没時間や方位を地図で確認できるサイトやアプリがありますので、ぜひ利用してみてください。
まとめ
美しい風景を見たい時、観光地や名所にわざわざ出かけていきますが、マジックアワーは普通の街並みでも、色彩が変わるため美しい風景に見えるはずです。撮影の腕を上げるチャンスでもありますので、ぜひマジックアワーの撮影にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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