外壁タイルとは、基本的に屋外用につくられたタイルのことで、土や砂、石などを高温に焼き固めて作られています。そのため耐久性が高く、雨風をしのぐ外壁には最適な建材と言えます。施行の仕方によって、1枚ずつ壁に貼り付けるタイプや、数枚がシート状に繋がったものを壁に貼り付けるタイプがあります。タイルは、色・形・大きさ・表面の光沢など種類も豊富なので、さまざまなテイストに合わせることができます。またサイディングのようにつなぎ目もないので、スッキリと美しい仕上がりになります。
魅力ある家づくりを演出する
外壁タイル
外壁にタイルを施すと、重厚な雰囲気と高級感のある家づくりを演出することができます。タイルの種類も豊富なので、外壁のデザインも色々と選べて自分好みのイメージを反映させることができます。タイルの外壁にすることで個性的な家づくりが可能になるため、タイルを施行する場合は、その魅力を活かした外観に仕上げたいものです。今回は、外壁にタイルを施す場合に気を付けたいポイントについてご紹介します。
外壁タイルの特徴
外壁タイルのメリットとデメリット
外壁タイルのメリットは、何といっても耐久性の高さがあげられます。日差しによる変色がほとんど無く、表面に付いた汚れも雨などで流れ落ちやすく、耐傷性が高いためキズが付きにくいのです。また、水の浸透を防ぎ劣化しにくいため、メンテナンスの手間とコストを抑えることができます。一方、デメリットについてですが、1枚ずつ作ったタイルを施工するため、他の外壁材よりも手間が掛かり、他の外壁施工に比べて初期費用が高いことがあげられます。しかし、耐久性が高く、長い目で見ればメンテナンスの費用を抑えることができるので、結局のところコスパが良いと言えるでしょう。
後悔しない外壁タイルの選び方
外壁タイルを使って重厚で高級感のある家づくりをするには、まず味わい深い天然石のタイルを利用することをオススメします。木材や塗り壁などの異素材とタイルを組み合わせることも良いでしょう。また、光の当たる角度によって輝くタイルを利用して、華やかさを演出することもできます。外光を反射するタイルの場合は、黒色のタイルでも暗い印象をあたえません。また外壁だけでなく、門塀やアプローチなどにもタイルを利用することで一体感を創り出し、高級感を演出することができます。さらに外観の形状を複雑にしたり、タイルの色を2色使いにすることで、デザイン性を高めることもできます。
家づくりを演出する様々なタイル ■磁器質タイル
磁器質のタイルは吸水性が低いため、水が染みることがなく汚れにくいのが特徴です。耐久性や機能性、デザイン性にも優れ、家の外壁をはじめ商業施設の床や歩道、ビルの外構などにも使われています。
■陶器質タイル
陶器質タイルもまた、太陽光などによる変色や色褪せなどの劣化に強いのが特徴です。そのためメンテナンスの手間が掛かりにくいタイルと言えるでしょう。磁器質に比べて吸水性は高いため、ゆう薬によるガラスコーティングを施せば、汚れにくくなります。
■せっ器質タイル
せっ器質タイルの硬さは、磁器質タイルと陶器質タイルの中間で、やや柔らかめのため、表面に様々な加工を施すことができます。ゴツゴツとした手づくり感のあるものが多く、素朴な色むらや自然な風合いを楽しみたい方にオススメです。吸水性は高いのですが、高強度で耐久性に優れているのが特徴です。
■土器質・レンガ
土器質やレンガのタイルは、耐熱性と蓄熱性に優れているのが特徴です。そのため夏は涼しく、冬は暖かい素材です。外気の影響を受けにくいため、省エネと快適さが両立できます。また劣化も少ないため、メンテナンスの手間が掛からないのも優れた点です。独特の風合いを楽しめるのも土器やレンガならでは特徴と言えるでしょう。
まとめ
外壁にタイルを施すことで、重厚な雰囲気と高級感のある家づくりを演出できます。タイルの材質によって、耐久性や吸水性、耐熱性などの特徴が違うため、様々なタイルの特性を考慮して、外壁にもっとも合うタイプのタイルを使うことで、魅力ある家づくりができるでしょう。
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