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2022/12/25
子育て
#埼玉 #さいたま #子育て支援

埼玉県は子育て世代に人気の街
市町村ごとの子育て支援制度やサービスを紹介

豊かな自然と暮らしやすさが魅力の埼玉県は、子育て関連の制度やサービスも充実しています。ここでは、埼玉県で子育てするメリットと子育てに関する制度のほか、子育て世代に人気のさいたま市・戸田市・川口市の支援やサービスについて解説いたします。

埼玉県は子育て世代に人気の街<br />
市町村ごとの子育て支援制度やサービスを紹介

■埼玉県で子育てする5つのメリット

はじめに、埼玉県で子育てする5つのメリットをご紹介いたします。

 

① 身近にある豊かな自然

埼玉県の総面積の約3割は森林で、各所に緑と触れ合える公園や施設などが点在します。また、埼玉県は川が多く、河川の総面積は徳島県に次ぐ第2位です。

 

② 商業施設・遊び場が充実

埼玉県は、大型の商業施設や各種のレジャー施設、遊び場が豊富です。少し足を延ばせば、宿泊施設も充実しています。

 

③ 待機児童数が減少傾向

保育所などの整備や、地域型保育事業に力を入れる埼玉県。待機児童数は2019年から減少しており、今後の動きが注目されます。

 

④ 都心へのアクセスのよさ

県内には24の路線が走り、気軽に都心へ出られる点も大きな魅力です。幹線道路をつなぐ有料道路や、地方へ続く高速道路も整備されています。

 

⑤ 家賃・土地価格の安さ

埼玉県の家賃や土地価格は、東京都よりもやや低めです。同じ広さの賃貸・分譲物件でも埼玉県内であれば安く済みます。


■支援が充実!埼玉県の子育て関連制度

続いて、埼玉県の子育てに関する制度やサービスについてご紹介いたします。

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◆手当・助成など

子どもに関する手当や助成などの制度は次のとおりです。

 

児童手当など

国の制度である児童手当は、子どもの誕生から中学校の修了まで支給されます。そのほか、ひとり親世帯などに支給される児童扶養手当、障害児の保護者に支給される特別児童扶養手当があります。

 

医療費助成制度

国の制度である医療費助成制度は、乳幼児医療費助成制度、ひとり親家庭等医療費助成制度、重度心身障害者医療費助成制度があります。埼玉県は、医療費助成制度の受給者証を提示してサービスを受ける「現物給付」の方式を取り入れています。

 

出産一時金

出産した際に、加入する医療保険から一時金が支給される国の制度です。医療機関に直接支払われる直接支払制度、医療機関などが代理で受け取る受取代理制度、出産後に申請する事後申請があります。

 

幼児教育・保育の無償化

子ども・子育て支援法の改正により、2019年から幼稚園や保育所、認定こども園などを利用する3~5歳の利用料が無償化されました。住民税非課税世帯の0~2歳の子どもも無償化の対象となります。

 

母子及び父子並びに寡婦(かふ)福祉資金貸付制度

母子家庭の母親と父子家庭の父親、寡婦および扶養する子どもを対象に、必要な資金を貸し付ける国の制度です。修学資金や就学支度資金などがあり、市町村の窓口または福祉事務所で申し込みを受け付けます。

◆子育て支援

次に、埼玉県の子育て支援についてご紹介いたします。

 

子育て短期支援事業

児童福祉法に基づく国の事業で、保護者の入院などで一時的に子どもを養育できない場合に、児童養護施設などで預かる制度です。埼玉県は、短期入所生活援助(ショートステイ)事業と夜間養護等(トワイライトステイ)事業に取り組んでいます。

 

ファミリー・サポート・センター

正式には子育て援助活動支援事業と呼ばれる国の制度で、育児を応援する援助会員が、依頼会員の子どもを一時的に預かる方式を取り入れています。事前に登録が必要で、利用時間や料金などは市町村ごとに異なります。

 

病児・病後児保育

病気や病後の子どもの保育ができない場合の一時的な保育や、園などの保育中に体調がすぐれない児童の緊急的な対応をする国の事業です。相談や申し込みは、各市町村や施設で受け付けます。

◆相談窓口

埼玉県の子育てに関する相談窓口は、以下のとおりです。

 

児童相談所

原則として18歳未満の子どもに関する相談を受ける行政機関で、埼玉県内には9か所の児童相談所が設置されています。主に虐待、非行、障害などの相談を受け、専門的な知識や技術を必要とする場合に援助や指導をおこない、適切な措置を講じることもあります。

 

地域子育て支援拠点

親子が交流する場を設けて、相談や情報提供などを実施する国の事業です。埼玉県では市町村や社会福祉法人などが「子育て支援センター」や「〇〇広場」といった名称で運営し、各種のイベントやサークル育成、相談事業などを提供しています。

 

電話やLINE

埼玉県は、電話による「子どもスマイルネット」や、LINEを利用した「親と子どもの悩みごと相談@埼玉」を開設しています。どちらも子どもや家庭に関する悩み・相談を受け付けており、大人だけでなく子どもも利用できます。

◆放課後の支援・事業

埼玉県における放課後の支援や事業は、次のとおりです。

 

放課後児童クラブ

放課後児童健全育成事業と呼ばれる国の事業で、就労などで保護者が日中家にいない家庭の子どもが放課後を過ごす生活の場を提供します。市町村や社会福祉法人、NPOなどが主に「学童クラブ」の名称で運営しています。

 

放課後子供教室

新・放課後子ども総合プランに基づく国の事業で、放課後や土曜日に子どもが学習やスポーツなどを通して地域の住民と交流する活動の場を提供します。運営は地域の住民やボランティア団体などで、活動内容は教室によって異なります。

 

子どもの居場所

地域の住民やボランティア団体などによる自主的な活動で、子ども食堂や学習支援、プレーパークなどがあります。そのほか、経済的な困難を抱える家庭に向けて、食品や日用品などを無料で配布するフードパントリー(フードバンク)も各地に広がっています。

 

なお、埼玉県はこれらの活動に取り組む団体や個人などをつなげる「子ども応援ネットワーク埼玉」の立ち上げに関わっています。

◆そのほかの支援・事業

埼玉県は、協賛店で割引が受けられるパパ・ママ応援ショップ優待制度や多子世帯応援ショップのほか、多子世帯に向けた3キュー子育てチケット、託児所などを併設した協力店によるママ・リフレッシュ事業、おむつ替えスペースを備えた赤ちゃんの駅などを展開しています。また、埼玉県は子育て世代が住みやすい街づくりの一環として子育て応援マンション認定制度を導入し、建物の仕様や支援サービスなどの子育てに配慮したマンションを認定しています。


■【地域別】さいたま市の子育て支援制度

それでは、子育て世代に人気の3市について、概要と支援内容をご紹介いたします。

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◆さいたま市の概要

2001年に旧浦和市・大宮市・与野市の合併で誕生した人口およそ134万人の政令指定都市で、県庁所在地です。古くから中山道の宿場町として発展し、現在は新幹線をはじめとする鉄道や高速道路、幹線道路が集結しています。さいたま新都心地区を中心に商業・文化施設が充実し、埼玉県の中枢を担う地域として人気があります。

◆さいたま市の子育て支援

さいたま市の主な子育て支援は、次のとおりです。

 

手当・助成など

誕生から中学校の修了前までの子どもを対象にした子育て支援医療費助成制度や、認可保育所などを利用する第3子以降の0~2歳を対象に、保育料の全額を免除する多子世帯支援制度があります。さらに、ひとり親の世帯がファミリー・サポート・センター事業などを利用した際には、利用料の一部が助成されます。

 

各種の支援・サービス

出産後の家庭に助産師などが指導・助言する産後ケア事業や、条件を満たす家庭に対して家事や育児を援助する子育てヘルパー事業を実施しています。また、病児や朝・夜間などに子どもを預かる会員制の緊急サポートセンターとの提携や、地域の住民の協力による家事などの在宅福祉サービスも提供しています。

 

相談窓口

子ども家庭総合センターのなんでも子ども相談窓口、子育てに関する制度や情報を提供する子育て応援ダイヤル、子育てに関する悩みを相談できる子育て不安電話相談を開設しています。また、子どもの急病の際に看護師が助言する子ども急患電話相談もあります。

 

そのほかの支援

さいたま市は、認可保育所や市認定保育施設、子育て支援センターなどで一時預かりを実施しているほか、子育てに関する各種の講座やイベントも開催しています。また、地域の住民やボランティア団体などによる子どもの居場所も各地に広まっています。


■【地域別】戸田市の子育て支援制度

次に、戸田市の概要と子育て支援についてご紹介いたします。

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◆戸田市の概要

荒川を挟んで東京都と隣接する、人口およそ14万1千人の市です。江戸時代には戸田と板橋を船で結ぶ「戸田の渡し」があり、現在は川沿いに憩いのスポットが点在します。埼玉県内で平均年齢がもっとも若く、都心へのアクセスのよいことなどから、子育て世代の人気が高まっています。

◆戸田市の子育て支援

戸田市の主な子育て支援は、次のとおりです。

 

手当・助成など

こども医療費として、通院・入院は0~15歳、入院のみは15~18歳が助成を受けられます。また、経済的に困難な家庭に向けた就学援助制度や入学準備金貸付制度、奨学金の貸し付けなどもあります。戸田市社会福祉協議会では、子育て応援助成事業としてベビーカーの購入代金の一部を助成しています。

 

各種の支援・サービス

産前産後の家事や育児の支援を必要とする家庭に、産前産後支援ヘルプサービスを提供しています。さいたま市と同様に、会員制の緊急サポートセンターと提携して病児や朝・夜間などの子どもの預かりを実施しています。

 

相談窓口

戸田市には、子育てに関する情報提供、産前産後の相談、子どもや保護者の悩みなどに対する各種の相談窓口があります。また、電話で子どもの健康の相談ができる乳幼児健康ダイヤル24を開設しています。

 

そのほかの支援

戸田市は、認可保育所や市認定保育施設、子育て広場などで一時預かりを実施しているほか、子育てに関する各種の講座やイベントも開催しています。また、地域の住民やボランティア団体などによる子どもの居場所も各地に広まっています。


■【地域別】川口市の子育て支援制度

最後に、川口市の概要と子育て支援についてご紹介いたします。

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◆川口市の概要

川口市は人口およそ60万5千人の中核市で、2011年に旧鳩ケ谷市と合併しました。かつて日光御成道(おなりみち)の宿場町として栄え、植木や鋳物などの産業で知られます。過去には住みやすい街の第1位にランクインし、都心へのアクセスがよいことから、埼玉県内で人気が高い市の1つです。

◆川口市の子育て支援

川口市の主な子育て支援は、次のとおりです。

 

手当・助成など

誕生から中学校の修了までの子どもに対する子ども医療費支給制度や、すべての子どもに向けた赤ちゃんにっこり応援金を実施しています。また、病児がベビーシッターを利用した際の助成、多子やひとり親世帯、障害児(者)のいる世帯の保育料の軽減、生活に困窮する家庭へ福祉資金の貸し付けがあります。

 

各種の支援・サービス

産後のケアが必要な家庭に対して、産後ケア事業を実施しています。また、市内の施設で病児保育を受け入れるほか、同様の会員制の緊急サポートセンターと提携しています。さらに、川口市社会福祉協議会による家事援助サービスも利用できます。

 

相談窓口

川口市では、児童センター内の子ども家庭相談室、来所または電話で相談できる家庭児童相談室、保育所の育児相談を開設しています。さらに、教育相談所では教育相談やいじめに関する電話・メール相談も受け付けています。

 

そのほかの支援

川口市は、認可保育所や市認定保育施設などで一時預かりを実施しているほか、子育てに関する各種の講座やイベントも開催しています。また、地域の住民やボランティア団体などによる子どもの居場所も各地で広まっています。


■【まとめ】埼玉県は子育て世代に人気の街!

今回は、埼玉県の魅力と子育てに関する制度、人気の3市の支援やサービスなどについてご紹介いたしました。子育てをする際は周辺の環境だけでなく、子育て支援やサービスも重要なポイントと言えます。

子育てしやすい社会の実現に向けて、「ベビーファースト運動」に参画した埼玉県。埼玉県は、地域ぐるみで子育て世代を応援しています。