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2023/01/08
住まい
#マイホーム #家づくり

家を建てるにはまず何をする?
家を建てるためのステップを詳しく紹介!

結婚や出産、子どもの入学などをきっかけに「家を建てよう!」と考える人は少なくありません。せっかく家を建てるなら、失敗はしたくない!しかし、いざ、家を建てようとすると、何から手をつけたらいいのかわからないものです。ここでは「夢のマイホーム」や「理想の暮らし」を手にいれる、家を建てるためのステップをご紹介していきます。

家を建てるにはまず何をする?<br />
家を建てるためのステップを詳しく紹介!

■家を建てるためには、まず「知る」こと!

家を建てるために必要なことは、まずは「知る」ことです。「知る」ということは、その物事を理解し、きちんと把握することで、ただ情報を収集するだけでは望む結果を得ることは難しいでしょう。最近はインターネットで簡単に、多くの情報を手に入れることができるようになりましたが、そうした情報に振り回されることなく、うまく活用するためにも、この「知る」ことが、家づくりをスタートするためには、とても重要なポイントとなります。

◆家を建てるためのステップ

ここでは、現状のライフスタイルを把握し、自分たちのライフスタイルに合わせた家づくりのためのステップについてお話していきます。

【Step1】「自分や家族のライフスタイル」を知る

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はじめに、自分や家族のライフスタイルについて考えていきます。ライフスタイルをしっかりと把握することで、自分や家族が、家づくりに何を求めているのか、ということが見えてきます。ここをしっかりしておかないと、本当に望んでいるものが曖昧になってしまい、あとから「失敗した……」と、後悔してしまうことになります。家族と一緒に話し合いながら紙などに書き出してみると、案外、気づいていなかったお互いのことを知る良い機会になります。

 

家族構成について考える

夫婦の年齢や子どもの人数、これから子どもの人数が増える予定があるのか、夫婦どちらかの両親と同居の予定はあるのか、など「誰がそこに住むのか」を考えます。

 

家での過ごし方を考える

家での過ごし方によって、家づくりは大きく変わってきます。家族それぞれの家での過ごし方を、暮らしのシーンごとに、できるだけ細かく、書き出していきます。例えば、毎朝、出かける前のワンシーンを思い出してみてください。朝の家事は効率良くこなしたいものです。毎日奥さまが限られた時間の中で、朝食の準備やお弁当づくり、そして洗濯などを同時にしているのなら、キッチンと洗濯機置き場をスムーズに行き来できる、家事動線に配慮した室内配置の家が望まれますが、料理は奥さま、洗濯はご主人、と家事分担しているなら、この家事動線をそこまで重視する必要がなくなります。他にも、外出から帰ってきた時のシーンや家で寛ぐ時はどの場所でどんなふうに過ごしているか、休日の過ごし方などを思い返してみます。日々の暮らし方次第で、家のつくり方にも差が出てくるのです。

【Step2】「どんな家に住みたいか」を知る

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家族の現在のライフスタイルなどがわかってきたら、次に家族の「どんな家に住みたいのか」を考えていきます。

 

「間取り」ではなく「どんなスペースが必要か」を考える

家を建てる際には「夫婦と子どもが二人だから、主寝室と子ども部屋が2部屋ある3LDKの家」というように、はじめから「間取り」を決めてしまう傾向があります。これは、決して間違いではありませんが、ここを先に考えてしまうと、本当に必要なスペースが何か、ということを見落としがちになってしまいます。

例えば、夫婦と子ども2人の4人家族で考えてみましょう。子どもが就学前で、幼稚園に通っている年齢だと仮定すると、まだまだ目が離せない時期です。

そうすると、例えば……

「キッチンで家事をしながら、子どもを見守ることができる空間にしたい」

「子ども部屋は、将来的には必要だけど、今はみんなで一緒に寝ることができる広い寝室があればいい」

といった要望が出てくるはずです。

このように、家族の暮らしから、より具体的な希望を書き出してみましょう。家族が集まって過ごす時間が多いなら「みんなで寛ぐことができる広々とした開放的なリビングダイニング」を、リモートワークが中心なら「仕事をすることができる、自分専用の書斎スペース」を……というように、「こういう暮らしだから、こんな空間が欲しい」ということをできるだけ詳しく、思いつくだけピックアップしていきます。

 

希望に優先順位をつけていく

次は、この希望に優先順位をつけて整理をしていきます。すべての希望が叶うのが理想ですが、現実的には、予算や敷地条件などの都合で叶えられないものも出てくるものです。その場合は、優先順位の低いものから、代替案を考えていくことになります。

優先順位のつけ方としては

1.   絶対に譲れないもの

2.   プランによっては多少の変更でも大丈夫なもの

3.   代替案で妥協しても良いと思うもの

4.   あれば理想ではあっても、現段階ではなくても構わないもの

の順番で分けていきます。もちろん、家族それぞれに譲れないものは違うでしょうし、優先順位のつけ方もかわってくるはずです。この段階でしっかりと話し合っておくことは重要で、理想の家を建てるためには、欠かすことのできない過程の一つです。

【Step3】「どこで暮らすのか」を知る

「どんな家で暮らすのか」と同様に大切なのが、「どこで暮らすのか」ということです。これは、家の「立地条件」を考える、ということから、既に土地を所有しているのなら、このステップは必要ありません。

一般的に、通勤や通学に便利で、商業施設や病院施設などにも近い、利便性の良い駅近くの立地が好条件とされてきましたが、コロナ禍によって働き方が変化し、リモートワークが中心なら、必ずしも通勤に便利な駅近の立地が良いとは限りません。

このようにデジタルシフトが進んだことで、「どこで暮らすのか」という考え方も変化しています。家族のライフスタイルに合わせて、それぞれの家族に求められる「立地条件」をしっかり考えていきましょう。子どものいる家族なら「子育て環境」を重視する人も少なくありません。車や人の往来が多い街の中心部より、安全に通学ができたり、遊んだりできる場所や同世代の子どもを持つ家族が多く住んでいる地域、また「学教区」と言われる教育熱心な学区など、求める条件は家族ごとに違います。

家族にとって、何を重視するか、どこが住み良い場所であるのか、は、それぞれの家族のライフスタイルで違ってくるはずです。今のライフスタイルを見つめ直して「どこで暮らすのか」をしっかり考えることも家を建てるためには重要なポイントです。

【Step4】「予算」を知る

ある程度具体的な希望がまとまってきたのなら、次に考えるのは「予算」です。現在の年収や自己資金、そして、毎月の生活費がいくらなのかを把握し、家を建てるために掛けることができる費用を検討していきます。家を建てる際には、土地代や建物の本体費用のほか、税金や保険料、手数料などの諸経費が掛かります。

ほとんどの人が住宅ローンを利用することになりますが、月額支払金をはじめ、光熱費などのランニングコストが毎月掛かってきますし、火災保険や固定資産税なども定期的に支払う必要があります。また、子どもの成長に伴って、教育費なども増えていきますから、家を建てるための予算を考える際には、こうした費用だけではなく、これから必要となってくるであろうと予想されるコストについても、しっかりと考えていかなければなりません。そこから、実際に家を建てるために掛けることができる費用を算出し、予算を決めていきます。

【Step5】「いま買える家」を知る

ライフスタイルや希望、そして予算を把握したら、実際に「どのくらいの家が建てられるのか」を考えていきます。

まずは、自分たちの希望通りの「理想の家」を建てるなら、必要な費用がいくらなのか、ということを知ることです。住宅展示場やモデルハウス、見学会などに足を運んでみると、自分たちの希望を実際に実現すると、どのくらいの費用が掛かるのかといった、おおよその費用感をつかむことができます。「希望をすべて叶えると、予算をはるかにオーバーしてしまう」というなら、考えておいた優先順位にしたがって、優先順位の低いものから代替え案を検討していくことになります。

「家を建てるなら、予算がオーバーしてでも理想の家を手に入れたい」と考える人も少なくありませんが、せっかく理想の家を手に入れても、毎月の支払いが大変で、ストレスを感じながら暮らしていくことになり、毎日の暮らしを楽しむことができなくなってしまいます。しかし、はじめから「予算的に無理だから」とあきらめて、はじめから妥協してしまっても「やはり、ああすればよかった」と後悔することにもなりかねせん。

「理想の家」を建てるためには、予算を踏まえながら、しっかりとプランニングしていくことが大切です。


■一緒に家づくりをしてくれるパートナーを探す

家を建てる時には、パートナーとなる業者選びは、とても重要な要素になります。希望を叶える家づくりをするためには、自分の要望に合わせて、業者を選びましょう。

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◆自分に合ったパートナーを選ぶこと

業者にはそれぞれに「強み」があるため、自分の希望にそって、自分に合うパートナーを選びましょう。

 

設計事務所や建築家

デザインやインテリア、間取りに拘りたい、他の人と違った独創的な家を建てたい、と考えるなら、設計事務所や建築家に依頼するのが良いでしょう。

 

ハウスメーカーやデベロッパー

断熱性や耐震性などの住宅性能に拘るなら、ハウスメーカーやデベロッパーに依頼すると、コストパフォーマンスの高い家を建てることができます。

 

建築会社や工務店

対応力を考えるなら、地元密着型の建設会社や工務店に依頼すると良いでしょう。家を建てた場所と会社が近いため、迅速な対応が期待できます。地元のブランド建材などを用いた家づくりを行なっている業者もあり、自然素材に拘りたい、という人にも向いています。

◆賢い情報収集には、オンラインとオフライン両方を活用する!

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最近は、オンラインで内覧会ができたり、プランニングから予算を算出できたりする企業サイトもあり、インターネットを活用すると、好きな時間に気軽に情報を収集することができます。また、比較サイトなどを利用すると、家を建てるための相場をはじめ、業者の実績事例やおおよその坪単価などがわかるため、費用を検討する際に役立ちます。

オンラインで情報を調べた後は、住宅展示場などで直接相談するのがおすすめです。調べてもいまいちわからなかったことや理解できなかったことも、知識や経験を積み重ねたプロに尋ねてみると意外なほど簡単に理解できることもあります。情報収集にはオンラインとオフラインの両方を活用するのがおすすめです。


■【まとめ】

家を建てるためには、まずは、自分と家族のライフスタイルや日々の暮らしなどを把握し、そこから計画していくことが大切です。しっかりと家族で話し合いながら、検討していくことが、理想の家づくりを始めるために重要となります。また、家を建てる際のパートナー選びは、具体的にプランニングを進める前にしておくと、土地探しの段階からアドバイスをもらうことができます。

家を建てることは、家族のことを見つめ直す良い機会にもなり、家族を知ることで、理想の家づくりの実現がスタートします。