住宅展示場は、ハウスメーカーや工務店の定休日などの休業日以外は、いつでも自由に来場して見学することが可能です。気軽に立ち寄って、住宅展示場内を歩いて回るのもひとつですが、事前に予約していくと、多くのメリットがあります。
住宅展示場の基礎知識。
予約なしで住宅展示場に行っても大丈夫?
家を建てる際には、予算やプランを決めるために、いくつかのステップが必要となります。
そのステップのひとつとして、実際の家を見て、体験するための住宅見学は欠かすことができないポイントです。実際の家を見ることで、家を建てた後の暮らしがイメージしやすくなり、プランを決めていく際にとても役に立ちます。しかし、ハウスメーカーや工務店のモデルハウスを一つひとつ見て回るのは、時間も労力もかかってしまいます。
そんな時に便利なのが住宅展示場です。住宅展示場では、多くのモデルハウスをまとめてみることができますが、効率的に見て回るなら、事前の予約がおすすめです。
■住宅展示場は予約がおすすめ!
◆住宅展示場って何?
住宅展示場とは、実際に戸建住宅を建て、それをモデルハウスとして展示してある場所のことです。住宅展示場には、複数のハウスメーカーや工務店のモデルハウスが建てられているので、まとめて見学でき、比較検討がしやすくなっています。
実際の家を見ることで、家を建てた後の暮らしをイメージしやすくなるだけでなく、専門家による家づくりに役立つセミナーや、暮らしを豊かにするワークショップなどが開催されていることもあり、家を検討する上でとても参考になります。
◆住宅展示場に「予約なし」で行くデメリット
住宅展示場は、ハウスメーカーや工務店の定休日や臨時休業日を除けば、いつでも気軽に見学することができるため、予約なしでも来場できます。しかし、予約なしで住宅展示場に見学に行ってみると、見たかったハウスメーカーや工務店のモデルハウスが見学できなかったり、詳しい説明を聞くことができなかったりするなど、「せっかく見学に行ったのに、あまり参考にならなかった」ということにもなりかねません。
☆住宅展示場は事前予約が必要なところもある
住宅展示場は、ハウスメーカーや工務店の定休日などで休業日でなければ、基本的に自由に来場して見学することができますが、最近では、新型コロナウイルス感染症の影響により、入場制限をもうけている住宅展示場やモデルハウスがあるため、わざわざ足を運んでも入場できない……ということもあります。また、予約制のセミナーやワークショップなどもあるため、参加を希望するのであれば事前の予約を検討しましょう。
☆気になる住宅商品が見学できないことがある
住宅展示場にあるモデルハウスは、それぞれのハウスメーカーや工務店の担当者が商品説明などの対応をしてくれます。そのため、担当者が不在であったり、行った時間帯にほかの家族が見学していたりすると、気になるハウスメーカーや工務店のモデルハウスを見ることができないことがあります。
☆モデルハウスの標準仕様がわからない
住宅展示場に建てられているモデルハウスは、通常「フルオプション」といわれる、標準仕様で使われている住宅設備やインテリアよりもハイクラスのものが用いられていることがほとんどです。よく見ると「オプション」などのシールが貼られていることもありますが、事前に予約しないで見学にいくと、そのモデルハウスのハウスメーカーや工務店などの担当者に対応してもらえないこともあるため、標準仕様がどういったもので、オプションと標準仕様にどのくらいの違いがあるのか、などの説明をしてもらえないケースもあります。
☆詳しい説明が受けられないことがある
住宅展示場に予約なしで見学に行くと、ハウスメーカーや工務店の営業担当者がつかないことがあります。もちろん、担当者がいなくても見学ができるので、カタログやWebなどで見ていたモデルハウスの間取りや仕様を実際に見るだけでも参考になりますが、住宅商品に関する詳しい説明を受けることができません。
最近は、ハウスメーカーや工務店ごとに、それぞれの会社の特徴を生かした家づくりが行われていて、独自の工法やシステムなどが採用されているものが多くあります。こうした工法やシステムは、目で見るだけではわからない部分が多く、特に建物の重要な部分である躯体や構造は住宅性能に大きく関わってくるところであるため、しっかりと説明を受けることは、家づくりの比較検討をしていくためにもとても大切です。
せっかく住宅展示場に行くなら、事前に予約をして、営業担当者から詳しい説明を受けるようにしましょう。
◆住宅展示場に行くなら、事前予約がおすすめ!
住宅展示場に行くなら、見たいハウスメーカーや工務店をピックアップし、事前に予約をしておくのがおすすめです。
ひとつのモデルハウスの見学に、およそ1~2時間程度かかるため、その時間を考慮して、それぞれのハウスメーカーや工務店の見学時間を決め、予約をしておきます。ハウスメーカーや工務店などに直接電話をして予約することもできますが、住宅展示場のHPなどを活用すると、まとめてWeb予約することができるのでとても便利です。
☆丁寧な接客・説明が受けられる
予約をして住宅展示場に行くと、営業担当者が事前に準備を整えて対応してくれるため、丁寧な接客や説明を受けられます。カタログやパンフレットだけでなく、より詳細な資料などを用意してくれていることも多いので、Webサイトなどで収集していた情報よりも詳しく住宅商品について説明してもらえます。
☆住宅性能や仕様、オプションなどの質問することができる
予約してから見学に行くと、より詳しい説明を受けられると同時に、聞きたかった内容を質問できます。住宅性能や仕様、オプションなどは、見ただけではわからないものが多いため、営業担当者に質問できるのも事前予約のメリットです。
☆光熱費などの費用のシミュレーションなどをしてもらえることがある
最近の住宅商品は、すぐれた住宅性能によって、実質一年を通じて、一次エネルギーの消費量が「0(ゼロ)」以下になるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の家や、消費エネルギーを抑えて光熱費を安くすることができる高気密高断熱の家が主流となっています。予約をして見学に行くと、なかには光熱費などのシミュレーションをしてもらえるところがあり、今住んでいる家で使っている光熱費をもとに、家を建てた際にかかる費用を算出してもらえます。
家を建てる際には、住宅ローンなどの費用のほか、こうしたランニングコストなど、月々に支払うべき費用を計算しておく必要があるため、毎月どのくらい光熱費がかかるのか、ということをわかると予算を考える上でも役立ちます。
☆予約時間に来場すれば、待たされずに見学することができる
住宅展示場に予約をして行くと、予約時間になれば待たされずに見学することができるのが、事前予約のメリットです。あらかじめ時間を設定しておけば、効率よく、いくつかのモデルハウスを見学できます。
☆住宅商品に関する詳しいパンフレットのほか、来場者プレゼントをもらえることがある
住宅展示場に事前予約していくと、住宅商品に関する詳しいカタログやパンフレットのほか、予約特典の来場者プレゼントをもらえることがあります。便利グッズなどのほか、家づくりに役立つツールなどももらえるので、事前予約がおすすめです。
■予約前に確認!住宅展示場に行く際の事前準備!
住宅展示場に見学に行くことは、家を建てるための重要なステップのひとつであるため、住宅展示場に行く前には、事前に準備をしていくことが大切です。
住宅展示場のモデルハウスは、フルオプションのハイクラス仕様になっていることがほとんどなので、ただなんとなく見学に行くと、間取りや住宅設備が豪華すぎて、家づくりの実感がわかない、という人も少なくありません。また、色んなモデルハウスを見て回っているうちに、どこが良いのか、どういった違いがあるのか、といったことがわからなくなってしまうこともあります。事前に準備をしていくことで、それぞれのハウスメーカーや工務店の特徴や違いを知ることができるため、しっかりと比較検討することができます。
☆マイホームに関する希望や予算などをあらかじめ考えておく
家を建てる際に必要なことは、「どんな家を建てたいのか」「どのくらいの予算の家を建てるのか」を、まずは決めておかなければなりません。しかし、どんな家を建てたいか、というのはなかなかイメージしづらいものです。そんな時は、住宅展示場などで実際の家を見学すると、イメージがしやすくなり、希望や予算を決めていく上で役立ちます。住宅展示場に行くと、例えば、「子育てするために便利な家事動線のある家」「いつも家族の気配を感じながら過ごせる家」「趣味を満喫するためのスペースのある家」といった間取りプランを実際に見ることができ、そうした間取りの家がどのくらいの予算で建てられるのか知ることができます。まだ、希望や予算がきっちりと決まっていない……という段階なら、おおまかに考えておくだけでも参考になります。
☆マイホームを建てた際に、誰がそこで暮らすのかを考えておく
その家で誰が暮らすのか、ということも家を建てるためには重要なポイントです。
今の家族構成はもちろんのこと、結婚したばかりでまだ子どもがいないなら、子どもが何人くらい欲しいといったことや、将来的に両親との同居の有無、子どもが成長し、独立した後の夫婦二人だけの暮らしなど、長い目で「誰がそこで暮らすのか」を考えておくことも大切です。
☆今の家の不満点をまとめておく
今の暮らしの不満点をまとめておくと、家を建てた時にそうした暮らしの不満を解消し、快適に過ごすことができる家づくりができます。例えば、「キッチンがせまくて、鍋や調理した料理を置くスペースがない」「在宅ワークの際に、落ち着いて仕事ができる場所がない」といった間取りの不満や、「浴室やトイレが寒い」「夏になると冷房が効きづらい」などのちょっとした暮らしの不満点などを紙に書いてまとめておくと、住宅展示場に見学に行った際に、こうした不満を解消するためのヒントとなるアイデアをもらえます。
☆できれば年収や毎月かかるランニングコストなどの費用をまとめておく
家を建てる際には、いろいろな費用がかかります。また、今もらっている年収から、住宅ローンや光熱費、教育費などのランニングコストなど、毎月支払える金額を算出していく必要があります。住宅展示場に見学に行くと、こうした費用に関するシミュレーションを行ってくれるところもあるため、今の年収から実際に建てることができる家の予算の相談をすることができます。
☆カタログ請求やオンライン展示場などでどんな住宅商品なのかを調べておく
事前にカタログなどで住宅商品について調べておくと、住宅展示場で実際の家を見た時にイメージがしやすくなります。ハウスメーカーや工務店のHPで、オンラインで内覧ができるオンライン展示場などもあるので、住宅展示場に行く前に見て、聞きたいポイントをまとめておくといいでしょう。
☆質問するポイントを決めておく
事前に希望や不満点を考え、カタログなどで下調べをして、質問するポイントを決めておくと、より詳細な説明や具体的なプランについて、営業担当者から提示してもらいやすくなります。
■マイホームを検討中の方は住宅展示場へ!
埼玉県内でマイホームを検討しているなら、『埼玉総合住宅展示場ナビ』を活用するのがおすすめです。
埼玉総合住宅展示場ナビでは、モデルハウスの見学予約ができるほか、展示されているハウスメーカーや工務店などの詳細情報、家づくりに役立つ「家づくりの基礎知識」、暮らしを豊かにする情報満載の「TOPICS」などが掲載されています。埼玉総合住宅展示場ナビなら、見学予約もカンタンに行えます。
■まとめ
住宅展示場は、まとめていろんなモデルハウスを見ることができるので、比較検討することができてとても便利です。
住宅展示場は予約なしでも来場することはできますが、さまざまなメリットがあるので、事前に予約をしてから行くのがおすすめです。