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2023/03/27
暮らし
#収納 #雛人形

雛人形って
どうやって収納するの?
収納場所の条件や収納のコツを紹介

桃の節句が終わると雛人形を片付けて、来年まで収納しておく必要があります。雛人形は一般的に、立春(節分の翌日)から2月中旬頃に飾り始め、毎年3月6日頃の「啓蟄(けいちつ)の日」頃に収納するのが良いといわれています。長期間収納したままになるためカビや虫食いが発生しないように片付け方や収納場所には注意が必要です。

本記事では、雛人形の収納場所の条件や収納する時のコツなどをご紹介いたします。大切な雛人形をきれいに保管するために、ぜひ参考にしてください。

雛人形って<br />
どうやって収納するの?<br />
収納場所の条件や収納のコツを紹介

■雛人形の収納場所の条件は3つ!

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雛人形の収納に適した場所には3つの条件があります。収納中の劣化を防ぐには、次の3つのポイントに当てはまる場所に収納しましょう。

 

<条件① 湿気が少ない場所>

雛人形は石こうや絹、絹織物などでできているため、カビが生えないように注意が必要です。収納場所は、湿気が少なく風通しの良い場所を選びましょう。水回りや窓の近くは湿気が高いため、収納場所には相応しくありません。壁が結露している場所も避けましょう。湿気は低いところに溜まりやすいため、高い場所での収納がおすすめです。ただし、乾燥し過ぎた場所も雛人形の収納には適していません。乾燥は、ひび割れを起こす原因になることがあります。クローゼットや押し入れの天袋は湿気が高過ぎず低過ぎないので、雛人形の収納に向いています。また、雛人形の箱の周りには、物を詰め込み過ぎないようにしましょう。空間に余裕のある収納で、空気が通りやすくしておくと湿気を防げます。

 

<条件② 寒暖差が少ない場所>

寒暖差が大きい場所に収納すると、胡粉で仕上げた雛人形の顔にヒビ割れが入ったり、木製の部分に歪みが生じたりすることがあります。きれいに収納するためには寒暖差が少ない場所を選びましょう。窓が近い場所は外気の影響を受けるため寒暖差が大きくなりやすく、雛人形の収納には適していないので避けましょう。また、屋外に設置した物置などへ収納するのも避けてください。夏は高温多湿、冬は低温になるため、雛人形が劣化する恐れがあります。また、雨が入り込むこともあるため、保管場所には適していません。

 

<条件③ 直射日光が当たらない場所>

雛人形は絹の衣装を着ているため、直射日光が当たると劣化する恐れがあります。収納する時は、直射日光が当たらない場所を選びましょう。ベランダに近いクローゼットなどへの収納は、雛人形の収納に向いていません。また、飾る時も日焼けや褪色を避けるために、直射日光が当たらない場所に飾りましょう。


■雛人形はどんな箱に収納する?

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雛人形を収納する際の箱は、購入した方がいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。また、「雛人形を購入した時の箱が大き過ぎて収納に困る」という方もいらっしゃるでしょう。雛人形は、購入した時に入っていた箱をそのまま使用して問題ありませんが、桐箱などを新たに購入するのも良いでしょう。不安な方は、購入したメーカーや雛人形販売店に問い合わせるのが確実です。

 

○購入した時の箱に収納する

雛人形は、基本的に購入した時に入っていた箱にそのまま収納するのが良いでしょう。雛人形の箱は、人形や道具を収納しやすいように作られているため、きれいに収納できます。かなり大きい場合もありますが、押し入れやクローゼットなどに収納できる場合は、そのまま使いましょう。

 

○桐箱や衣装ケースに収納する

購入した時の箱が段ボールなどで、既に捨ててしまった場合は収納ケースを用意しましょう。雛人形の箱が大き過ぎて収納に困る場合も、収納ケースに小分けすることで、コンパクトに収納できます。収納ボックスの理想的な素材は桐です。桐は、湿度が高い環境でも乾燥した環境でも快適な湿度を保ち、防虫や防カビ機能も優れています。プラスチックの衣装ケースに収納する時は、湿気に注意が必要です。また、人形や道具を収納した小箱が動かないように、すき間に紙などを軽く詰めておきましょう。

 

○天気が良く、湿気が少ない日に収納する

雛人形を片付けるのが遅くなると婚期が遅れる、という迷信があるため、無理に急いで収納する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、湿気が多い日に収納すると、シミやカビの原因になる可能性があります。雛人形は天気が良く、湿気が少ない日を選んで収納しましょう。収納する日は3月6日の啓蟄の日が良いとされていますが、天気が悪い場合は3月中旬頃までに天気を考慮しながら片付ける日を選びましょう。地域によっては4月3日まで飾ることもあるので、お住まいの地域の風習を参考にしてください。

 

○収納する時の注意点

収納前に毛バタキなどでホコリを落としましょう。それから外せる部品を外していきます。人形の顔は、素手で触ると手の脂がシミの原因になることがあるため、白手袋などを着用してから触れましょう。顔は、不織布のカバーやティッシュペーパーなどで包んで収納します。きつく包むと人形の髪が崩れるため、優しく包みましょう。胴体も、着物がシワにならないように注意して包んでください。


■雛人形を収納する時に防虫剤は必要?

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雛人形には天然素材が多く使われているため、虫食いの被害に遭うことがあります。収納する際は防虫剤を入れておきましょう。雛人形用の防虫剤も販売されています。

 

○防虫剤は組み合わせに注意が必要

防虫剤の主な種類には、「ピレスロイド系」「樟脳(しょうのう)系」「ナフタリン系」「パラジクロロベンゼン系」の4つがあります。この中で、樟脳(しょうのう)系・ナフタリン系・パラジクロロベンゼン系の3種類は併用できません。3種類とも独特の匂いがあるため、人形に匂いがつくことがあります。パラジクロロベンゼン系と樟脳系は、プラスチックを溶かす可能性があるので使用には注意が必要です。また、昨年とは違う種類の防虫剤を使う時も注意しておきましょう。ケースに前の防虫剤の成分が残っていて化学変化を起こし、シミや金属の変色を起こすことがあるからです。できるだけ毎年同じ種類の防虫剤を使うことが大切です。この4種類の中で「ピレスロイド系」だけは併用可能です。昨年使用した防虫剤の種類がわからなくなった時は、ピレスロイド系のものを使いましょう。ピレスロイド系だけは無臭なので、匂い移りを気にせずに使用できます。しかし、入れ過ぎると金属が変色する恐れがあるので使用量は守って使いましょう。

 

○人形に直接触れないように入れる

防虫剤を入れる時は、人形や衣装に直接触れないように注意しましょう。直接触れると人形が傷んだり、金糸銀糸が変色したりすることがあります。人形の衣装に触れないように箱の上の方に置くか、直接入れずにティッシュペーパーなどに包んでから入れましょう。

 

○入れ過ぎないように注意する

大切な雛人形を虫から守るため、防虫剤を入れ過ぎてしまう方もいらっしゃいます。人形や道具を収納する小箱のひとつひとつに防虫剤を入れてしまうと入れ過ぎになり、人形を傷めてしまうことがあるので注意が必要です。使用上の説明を読んで、適切な使用量を守りましょう。

 

○防虫剤を入れても秋には虫干しを

防虫剤を入れた場合でも1年近く保管したままにせず、10月頃の天気が良い日に点検して、半日程度陰干ししましょう。日本は高温多湿な気候なので、湿気が少ない場所に収納したとしても、長く収納している間にカビが発生したり、虫食いの被害に遭ったりすることがあります。虫干しした後は、ホコリをしっかり落としてから収納しましょう。


■適切に収納して雛人形を長く楽しもう

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この記事では、雛人形の収納場所や収納する時のコツについてご紹介いたしました。雛人形を飾るのは1年の中のほんの1ヵ月程度なので、適切に収納することが大切です。家の中で、「湿気が少ない場所」「寒暖差が少ない場所」「直射日光が当たらない場所」の条件を満たす場所に収納しましょう。来年もきれいに飾れるように、収納場所だけでなく、収納前のお手入れや防虫剤の入れ方にも注意が必要です。

雛人形は桃の節句を過ぎると、できるだけ早く片付けた方がいいように思えるかもしれませんが、天気が良く湿気が少ない日に収納するのも大切なポイントです。クローゼットや押し入れなどの収納場所は、カビや虫の発生を防ぐために定期的に換気をしておきましょう。

雛人形の片付けには手間がかかります。しかし収納前にしっかりお手入れし、適切な収納場所に保管することで、大切な雛人形を長くきれいなまま保存できます。雛人形を長く楽しめるように、本記事でご紹介した収納方法をぜひ参考にしてください。