住まいの買い時は、子どもの誕生・成長、結婚、老後、介護など、さまざまなライフステージのほか、もっと広いスペースがほしい、日当たりのいい家に住みたいなど住まいの環境を変えたい場合などがあります。リクルート住まいカンパニーが行った「住宅購入・建築検討者」調査(2019年版)によると、住宅の購入を検討するきっかけは「結婚」が17.8%と最も多く、次いで「第一子出生」(14.6%)となっています。
住宅購入のベストタイミングはいつ?~子どもの誕生が購入のきっかけに
住宅の買い時には、子どもの誕生や成長、結婚、また経済的に余裕ができた時などさまざまなライフステージでのタイミングがあります。住宅購入のベストタイミングはいつなのか。
今回は、子どもの誕生をきっかけに住宅を購入する場合に、注意しておきたい点についてご紹介します。
住宅の買い時で最も多いタイミング
子どものために戸建住宅に住みたい
子どもの誕生や成長は、特に買い時のタイミングとなっていることが多いようです。以前、ウィメンズパークとSUUMOが実施した共同アンケート調査によると、ママの住まい探しの理由の一位は、「子供や家族のために家を持ちたいと思った」でした。調査結果によると、住宅購入時の子どもの年齢は、「0~2歳」が最も多く、次いで「3~5歳」。0歳から5歳まで、つまり、子どもが生まれてから小学校に入るまでに住宅を購入するケースが多かったのです。
子どもが幼稚園に入る前に購入
以前は、子どもが小学校に入る前に購入するというのが多数派でしたが、今はより早い段階で購入している方が増えているようです。その理由として、「集団生活が幼稚園から始まり、小学校も一緒に上がれるようにしたい」という多くの意見があります。家を購入すると違う地区に移り住む可能性があるため、友達と違う学校に入ることを心配しているのでしょう。また、妊娠中に住宅を購入した人は、「子育てしやすい環境がほしかった」「子供ができると賃貸アパートが狭くなる」といったことが主な理由となっています。
実際に住宅を購入した園児ママの声
3歳と1歳の子どもがいるIさんは、アパート住まいでしたが、「子どもが部屋の中で走り回ると、どうしても下に響くので走らないよう叱ることが多いですね。躾といえばそれまでですが、常に心配しないといけないので、親子でストレスを抱えています」と、戸建住宅を購入する動機を語ってくれました。
長男は送迎バスのある幼稚園に通っているので、家を建てる場所は広範囲で探すことができたといいます。仮にバスがない幼稚園を選んだとしたら、住宅は小学校に入る前に購入した可能性もあったとIさん。「本当なら、先に住宅を購入して、そのエリアの幼稚園に通うほうがいいですね」。
子を持つ夫婦の多くは、子どもの「幼稚園入園」「小学校入学」に合わせて、住宅購入のタイミングを考えているということがわかります。
頭金も買い時の大きな要因
ライフステージ以外に買い時の大きなタイミングとなるのが、住宅購入の頭金が貯まった時でしょう。毎月の住宅ローンの返済を考えると、頭金をしっかり貯めてから購入するほうがいいのは明らかです。少なくとも頭金ゼロで購入するというのは避けたいものです。ライフプランにおけるタイミング、頭金の準備、無理のない返済計画が上手く重なった時が、本当の意味での「買い時」かも知れません。
まとめ
ライフステージにおいて子どもが小学校に入る前や、住宅購入資金の頭金準備、無理のない住宅ローンの返済計画の目途が立った時が、住宅購入のタイミングなのかも知れません。子どもが小学校入学前に購入する場合は、その時点から逆算して目標額を設定するなど、計画を立てて実行することが大切です。
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