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2023/04/12
住まい
#戸建てメリット・デメリット #マンションメリット・デメリット

マイホームは戸建て・マンションどっちがいいの?
購入資金やメリット・デメリットを比較

マイホームの購入を検討するにあたって、戸建住宅か分譲マンションのどちらがいいのか?……と、悩む人は多いと思います。戸建てとマンションを資金面やライフスタイルに合わせて比較検討してみると、それぞれにメリットとデメリットが見えてきます。

今回は、戸建てとマンションの購入資金や、メリットとデメリットについてご紹介します。

マイホームは戸建て・マンションどっちがいいの?<br />
購入資金やメリット・デメリットを比較

■戸建てとマンションの購入資金を比較

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まずは、住宅購入資金面から、戸建てとマンションについて比較していきます。

 

◆住宅を購入する際に必要な費用

マイホームを購入する際には、建物の本体価格と土地代といった初期費用と諸経費が必要となります。

 

●本体価格

本体価格は、建物そのものの費用のことで、新築の注文住宅なら建設費用、分譲マンションなら販売価格がそれにあたります。

●土地代

戸建ての場合は、建物を建てるための土地の費用が本体価格とは別に必要となります。

分譲マンションの場合は、延床面積が占める割合に対して計算された土地代が本体価格に既に含まれているため、別に費用が掛かることはありません。

●諸経費

諸経費とは、消費税や不動産取得税、印紙代といった税金や不動産登記費用、住宅ローンの手数料などのことで、初期費用のおよそ3~5%が必要となります。

 

◆戸建てとマンションで差が出る費用

マイホームを購入する際には、戸建てとマンションともに初期費用と諸経費が掛かります。また、戸建てだけ、マンションだけに必要な費用もあります。

 

<戸建てだけに掛かる費用>

戸建ての場合は、次のような費用が必要です。

 

水道加入負担金

水道の利用開始にあたり、水道代とは別に水道局に支払う費用のことで、新築時にのみ1回だけ掛かるものです。建売住宅の場合は、本体価格に含まれていることも多く、地域によっては、この費用が存在しないところもあります。

 

<マンションだけに掛かる費用>

マンションだけに掛かる費用には、毎月の固定費用として下記のようなものがあります。

 

管理費

管理費は、清掃やゴミ処理、保守点検などに掛かる費用のため、入居者が負担するものです。廊下・エントランスなどの清掃やメンテナンス費用、共用部分の水道光熱費や共用施設の火災保険・損害保険などの保険料は、管理費から捻出されています。

修繕積立金

修繕積立金とは、マンションの外観や共用部分を中心に、補修工事などを行なうために必要な費用を分担する積立金のことです。

駐車場代

マンションの場合、駐車場代が別途費用となるケースがほとんどです。

 

◆購入後に掛かる費用はマンションの方が高い?!

マンションの場合は、マイホーム購入後、住宅ローンや光熱費のほか、管理費や修繕積立金、駐車場代が毎月必要となります。大規模修繕を行なう際、修繕積立金だけで足りない時には、一時金として費用負担を求められる場合もあるでしょう。戸建ての場合は、火災保険料がマンションに比べて割高になりますが、毎月支払う費用は、マンションの方が高くなる傾向があります。ただし、戸建ての場合は建物の外壁や屋根をはじめ、室内の維持管理のためのメンテナンス費用が、築年数によって必要となる場合もあります。


■戸建てとマンションのメリット・デメリット

それでは、戸建てとマンションのメリットとデメリットを比較していきます。

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【戸建てのメリット】

戸建てのメリットは次のとおりです。

 

☆足音やドアの開閉、洗濯や掃除などの際に発生する生活騒音を気にせずに生活できる

戸建ての場合、マンションとは異なり上下の住戸の生活騒音を気にせずに生活できるのがメリットのひとつです。最近の新築住宅は、高気密高断熱の住宅性能によって、室内から出る音や外部の騒音も気になりにくくなっています。

 

☆通風や採光が確保しやすい

戸建ての場合、立地にもよりますが、基本的に四方に開口部を設けることができるため、通風や採光が確保しやすくなります。

 

☆プライベートを尊重できる間取りにしやすい

戸建ての場合、多くは2階、もしくは3階建ての多層階となるため、1階にリビングダイニングキッチン、2階に寝室……といったように、プライベートを確保しやすい間取りにすることができます。

 

☆駐車場代や管理費が掛からない

敷地に駐車スペースを設けることができるので、駐車場代が掛かりません。マンションのように、毎月支払わなければならない管理費などもありません。

 

☆土地の価値は変わらずに残る

戸建ての場合、築年数が経過した後も、土地の評価額は変動しますが、土地の価値は変わらずに残ります。

 

☆リフォームを自由に行なえる

戸建ての場合、思い通りにリフォームできるのもメリットのひとつです。ただし、構造によっては撤去できない壁や柱があるため、新築時のプランニングの際に、将来的に間取り変更などのリフォームを行なうかどうかを考えておくと良いでしょう。最近は、建物の維持管理やリフォームの状態を中古価格の査定時に反映させる傾向が出てきています。状態が良ければ、築30年以上でも価格を評価されるケースもあるため、ライフサイクルに合わせてリフォームを検討するようにしましょう。

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【戸建てのデメリット】

戸建ての場合、建物のメンテナンスを自分で行なう必要があるため、手間や費用が掛かります。その他には、次のようなデメリットがあります。

 

☆セキュリティに配慮する必要がある

防犯面において、セキュリティに配慮する必要があります。最近では、防犯性の高い玄関ドアや窓ガラスなどを採用することで、戸建てにおいても、セキュリティ面が向上しています。

 

☆耐久年数が短い

戸建てにおいては、木造住宅の場合、鉄筋コンクリート造などのマンションと比べて、耐久年数が短いとされています。しかし、高気密高断熱をはじめとした住宅性能の向上によって、木造住宅においても、長く住み続けることができる長寿命住宅が増えてきています。

 

☆修繕費を自分で計画的に貯めておく必要がある

建物にはライフサイクルがあるため、築年数に応じた修繕が必要となります。工事内容によっては費用が高額になることがあるので、修繕費は計画的に貯めておきましょう。

 

☆掃除やゴミ出しなどの地域ルールがある

掃除やゴミ出しについては、地域ごとに取り決めがあります。


【マンションのメリット】

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マンションのメリットは次のとおりです。

 

☆耐久年数が長い

マンションの構造の多くは、RC(鉄筋コンクリート)造やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造であるため、耐久年数が長いのが特徴です。

 

☆セキュリティ面で安心できる

マンションはセキュリティ面が充実しています。もし、不審者が建物内に入った場合でも管理員や居住者の目があるので、犯罪を未然に防ぐことができるでしょう。

 

☆共用のサービスや施設がある

マンションによっては、居住者が快適に生活できるような共用のサービスや施設が充実しています。宅配やタクシーの手配などをしてくれるコンシェルジュがいるマンションをはじめ、来客などの応対ができる打ち合わせスペースや、宿泊ができるゲストルーム、さらに大規模マンションなどでは保育施設を併設しているマンションもあります。

 

☆ワンフロアで生活できる

標準的なマンションの住戸は、ほとんどがワンフロアであるため、狭さを感じにくいメリットがあります。室内がフラットなので移動がラクで、高齢者でも暮らしやすいつくりになっています。

 

☆居住者同士のコミュニティが形成されやすい

特にファミリータイプの新築マンションでは、同世代の居住者が入居する場合が多く、子どもを介した交流が活発になる傾向があります。大規模なマンションでは、共用施設に居住者が集まって交流活動をするケースも多く見られます。

 

☆資産価値が下がりにくい

マンションは資産価値が緩やかに下がっていくため、築年数が経っても資産価値が下がりにくい特徴があります。


【マンションのデメリット】

☆通風や採光がとりいくい

隣に住戸のあるマンションでは、開口部が限られているため、通風や採光がとりにくいデメリットがあります。

 

☆生活騒音に気遣う必要がある

マンションの場合、上下階や左右の住戸の生活音が響きやすいデメリットがあります。生活騒音に悩まされる被害者となるだけでなく、気付かないうちに加害者になっているケースもあるため、生活騒音に気遣う必要があります。

 

☆駐車場代や管理費・修繕積立金が掛かる

駐車場代や管理費・修繕積立金など、毎月支払う費用が必要です。

 

☆リフォームの際に制限が設けられている場合がある

マンションリフォームの際には、マンションの管理組合規約によって、リフォーム内容に制限が設けられている場合があります。マンションの管理組合規約に違反してリフォームを行なった際には、工事の中止や原状復帰費用などを求められることもあるので、事前に確認や申請が必要です。


■まとめ

マイホームを検討する際に、戸建てかマンションかで悩む人は少なくありませんが、それぞれにメリットとデメリットがあります。建物の寿命も、これまでは一般的に、「戸建て=木造住宅=寿命が短い」と考えられていましたが、高気密高断熱をはじめとした住宅性能の向上によって、木造住宅の寿命も延び、戸建てでも長く快適に過ごすことができるようになってきています。住宅性能については、ハウスメーカーごとに得意とする特徴があります。それぞれの家づくりを体感するためにも、住宅展示場に足を運んで具体的に確認することをオススメします。