TOPICS
トピックス
2023/05/16
住まい
#戸建て引っ越し #引っ越しあいさつ

戸建て引っ越しのごあいさつ
メリットと基礎知識・マナーについて解説!

マイホームを購入しいよいよ新居へ入居となると、さまざまな手続きのほか、近隣へのあいさつをどうするのか、と悩む人も少なくありません。ここでは、引っ越しあいさつのメリットとあいさつ時の基礎知識やマナーについてご紹介します。

戸建て引っ越しのごあいさつ<br />
メリットと基礎知識・マナーについて解説!

■戸建住宅に引っ越した際には、近隣にあいさつするべき?

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、最近では、引っ越しの際に近隣へのあいさつをひかえる人が増えています。しかしながら戸建住宅は賃貸とは違い、そこに長く住み続けることになります。そのため、できるだけ引っ越し時のあいさつ回りはしておく方が良いでしょう。

 

○近隣トラブル回避にもつながる

これから長いお付き合いになるため、近隣にあいさつをすることで、お互いの顔を知ることができます。周りにどのような家族が住んでいるのかわかり、近隣トラブルの回避にもつながります。また、コミュニティでの情報も得やすくなるでしょう。子育て世代の家族の場合、子どもと公園に遊びに行ったり、学校に通わせたりする際に顔を会わせることもあります。できるだけあいさつ回りはしておくようにしましょう。

 

○地域独自のルールを知ることができる

新しい住宅地であったとしても、それぞれの地域で独自のルールがあります。例えば、ゴミ出しのルールがその一つです。地域によっては、自治会や町内会活動が活発に行われている場合もあり、ゴミ捨て場を自治体や町内会などの住民が管理していることがあります。引っ越し時にあいさつをすることで、こうした地域独自のルールを教えてもらいやすくなるでしょう。


■戸建住宅における引っ越しあいさつをするメリット

②-2AdobeStock_311805455.jpeg

戸建住宅を購入あるいは新築して引っ越しする場合、周辺のコミュニティの中に入って新生活を始めることになります。そのため、地域との関係性が今後の生活に大きく影響してくる可能性は高くなります。ここでは、戸建住宅における引っ越しあいさつのメリットについて解説します。

 

☆近隣にどのような家族が住んでいるのか確認できる

新居に引っ越して、近隣にどのような家族が住んでいるのかということは、とても気になるものです。あいさつ回りをしておくと、近隣にどのような家族が住んでいるのか、その家族の雰囲気もわかります。新しい住宅地の場合は、子育て世代が引っ越してくることが多く、子どもの年齢が近いこともよくあります。子ども同士が仲良くなったり、お互いの家を行き来したりする可能性もあります。お互いの家族の顔を知っておくと、必要以上に気を使うことがなくなるでしょう。

 

☆地域の情報を得やすくなる

近隣へのあいさつ回りを済ませて顔見知りになると、周辺地域の情報が得やすくなります。自治会や町内会などの情報はもちろん、買い物をするお店の情報や医療機関など「どこにどのようなお店や病院がある」といった、その地域に住んでいる人だからこそ知っている、日々の暮らしに役立つ情報を得ることができるでしょう

 

☆近隣トラブルを回避できる

お互いに顔見知りであれば回避できる近隣トラブルは、意外に多いものです。引っ越しの際にあいさつ回りをすることは、近隣トラブルの回避につながります。

近隣トラブルで最も多い「騒音トラブル」は、人がどう感じるかという感覚によって左右されます。そのため、顔見知りかそうでないかということは、とても重要なポイントです。小さな子どもやペットなどがいる場合は、あいさつの際に、子どもやペットがいることと「もしご迷惑をお掛けするようであれば、遠慮なくお声がけください」と伝えておくだけでも、相手が受ける印象も随分と変わります。また、ゴミ出しの仕方でトラブルになるケースもあるため、あいさつ回りの際に、ゴミ出しルールについても確認しておきましょう。


■これだけは知っておきたい!戸建ての引っ越しあいさつの基礎知識

②-3AdobeStock_580506978.jpeg

ご近所と良い関係を築き、気持ちよく暮らしていくためにも、最初のあいさつは肝心です。引っ越しあいさつは、これといったルールはありませんが、最低限のマナーや基礎知識を知り、最適なタイミングであいさつができるようにしましょう。

 

○どこまであいさつをするのか

引っ越しあいさつをする場合、どこまでの範囲であいさつしたらいいのかわからないと思う人も少なくありません。あいさつをしておくべき家と、しておいた方が良い家などの範囲は以下のとおりです。

 

・敷地が隣接している家

敷地が隣接している両隣と裏側の家には、あいさつしておきましょう。両隣は顔を会わせる機会も多く、裏側に位置する家にも生活音が届きやすいので、迷惑をかける場面も出てきます。できるだけ早めにあいさつしておく方が良いでしょう。

 

・町内会で同じ班となる家

玄関から真向かいの家とその両隣、裏側の家の両隣は町内会で同じ班になることもあるので、できるだけあいさつしておきましょう。

 

・自治会長の家

自治会がある地域なら、自治会長の家にもあいさつに出向く方が良いでしょう。自治会長は、地域の情報はもちろん、近隣についても詳しいため、「この家にはあいさつに行った方がいい」とアドバイスしてくれることもあります。世話好きな人が多いので、何かわからないことがあれば、相談にものってもらえます。

 

・新しい小規模な住宅地の場合

最近では、市街地にある古い家屋を取り壊し、新しい住宅地として開発されたところがあります。このような住宅地の場合、分譲地の数が数軒程度とそれほど多くありません。新しく引っ越して来た人たちは、これまで築かれたコミュニティの中で新生活を始めるため、お互いに情報交換することも多くなるでしょう。こうした住宅地の場合は、できれば住宅地のすべての家にあいさつをしておくようにしましょう。

 

○あいさつのタイミング

あいさつは、引っ越しの数日前から前日までに済ませておきましょう。引っ越しの際には、引っ越し業者の大型車両が搬入のために道路を占有し、人が頻繁に出入りするので、近隣に迷惑をかけることになります。学校への通学路となっている場合や、車通勤で交通量が増える時間帯となることもあるため、あいさつ時に確認しておきましょう。遠方からの転居で事前にあいさつができない場合は、当日か翌日にはあいさつを済ませるようにしましょう。あいさつのタイミングが遅くなれば、その分、行きづらくもなるため、遅くても引っ越し後1週間以内を目安とします

 

・あいさつ時に伝えること

まずは、家族の名前と家族構成を伝えます。小さな子どもや赤ちゃん、ペットがいる場合は、事前に伝えておくことで、相手も受け入れ体制ができるため、泣き声による騒音トラブルなどを回避しやすくなります。引っ越し前にあいさつする場合は、引っ越し日程を伝えておきましょう。引っ越し業者名はもちろん、車両台数や搬入開始時間、所要時間、スタッフ人数などを書面に記載して手渡しておくと、その場にいなかった家族の人にも伝わりやすくなります。

 

・あいさつをする人数や時間帯

あいさつする時間帯は、平日の午前10時から午後5時までを目安に、食事の時間帯などは避けて訪ねるようにしましょう。土曜日や日祝日などは、午前中の時間帯は避ける方が無難です。初めてのあいさつのため、できれば家族全員がそろっている方が望ましいです。

 

・あいさつ時の服装や言葉遣い

あいさつに訪れる際には、清潔感のある服装を心掛けましょう。目安としては「オフィスカジュアル」です。ジーンズやスゥエットなどは避けるようにします。玄関先であったとしても、他のお宅の敷地に立ち入ることになるので、玄関先を汚さないように、靴の泥などがついていないか確認してから敷地に入るように気を付けましょう。言葉遣いや話し方は、できるだけ丁寧にあいさつするようにします。普段、声が小さくて聞き取りづらかったり早口になりがちだったりする方は、相手にきちんと伝わるように、ゆっくり話すように心掛けましょう

 

○不在だった場合の対応

あいさつに行ったお宅が不在だった場合は、日を改めて訪れるようにします。2〜3回訪ねても不在の場合は、事前に手紙を用意しておき、ポストに投函しておくと良いでしょう。名前と引っ越してきた日、引っ越し作業時の不便のお詫びと手紙であいさつすることの非礼のお詫びをします。持参した手土産は持ち帰り、あらためて持参するようにしましょう。

②-4AdobeStock_562024555.jpeg

○あいさつ時に手土産は必要?

 

あいさつ時に手土産は必需品ではありませんが、手ぶらで訪れるのも気が引けると考える人も少なくありません。高額な物を用意する必要はありませんが「心付け」として、これからお世話になる気持ちを込めて、手土産を手渡すようにしましょう。

 

・おすすめの手土産

不在の際に、すぐに渡せないことを想定して、生鮮食品などは避けるようにします。お菓子を渡す人は多いですが、夏場は溶けてしまうチョコレートや日持ちがしない物よりは、ある程度賞味期限がある物を選ぶようにしましょう。洗剤やタオルなどは、昔から引っ越し時のあいさつの手土産として定番ですが、ハンカチは「別れ」を連想させることから、避けるようにします。お茶なども贈答品として贈る風習があり、失礼にはなりませんが、葬儀の際の香典返しとして用いられることも多いため、とくに、年配の人への手土産としては用いない方が良いでしょう。価格は高額である必要はないため、500〜1,000円程度の品物を用意しておくと良いでしょう。

 

・のしは必要?

引っ越し時のあいさつの際に持参する手土産は「心付け」ですから、これからお世話になる人へのあいさつとして、のしは必要です。あいさつの際の手土産ののしは、名刺代わりにもなるため、包装紙の外側につけるようにします。水引は紅白の蝶結びを用いますが、水引が印刷されたのしを使っても問題ありません。


■戸建ての引っ越しあいさつは、円滑なご近所付き合いの第一歩

②-5AdobeStock_244464594.jpeg

賃貸住宅と異なり、マイホームの場合はすぐに引っ越しすることができないため、円滑なご近所付き合いは、暮らしを楽しくする上で欠かすことができません。円滑なご近所付き合いの第一歩となるのが、引っ越し時の「ごあいさつ」です。近隣の方に失礼がないよう、真摯な気持ちであいさつに訪れるようにしましょう。


■まとめ

引っ越し時のあいさつは、円滑なご近所付き合いのための第一歩です。あいさつの際には、これといった決まりはありませんが、相手に失礼がないように、最低限の知識とマナーを知っておきましょう。引っ越し時のあいさつは、長いご近所付き合いのための秘訣です。