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2023/06/05
住まい
#マイホーム #ハウスメーカー #工務店

ハウスメーカーと工務店の違いとは?
それぞれの特徴とどちらが向いているかを詳しく解説!

マイホームの購入を検討する際に、「どの会社に依頼するのがいいのだろう」と悩む人は少なくありません。今回は、ハウスメーカーと工務店の違いとそれぞれの特徴、どちらが向いているのか、といったことをご紹介していきます。

ハウスメーカーと工務店の違いとは?<br />
それぞれの特徴とどちらが向いているかを詳しく解説!

■ハウスメーカーと工務店の違いとは?

ハウスメーカーと工務店は、どちらも住宅建設会社です。木造建築が多い日本では、昔から大工や左官など、職人の手によって家づくりがなされてきました。その職人たちの陣頭指揮をとっていたのが、「親方」と呼ばれる大工の棟梁です。大工の棟梁は、設計をはじめ、住宅建築に関するすべてを取り仕切りますが、この大工の棟梁から派生した形態が工務店です。一方、日本経済が発展していく中で、住宅需要の高まりとともに誕生したのがハウスメーカーです。ハウスメーカーは、材料の加工などを工場で行うことで、現場での作業を効率化し、従来よりも短い工期で、均一な品質の家を、より多く供給できるシステムの開発を行いました。そのため、広いエリアでの対応が可能となり、全国規模で展開するハウスメーカーも少なくありません。

ハウスメーカー:安定した品質で住宅を供給できるシステムを持ち、広いエリアで対応が可能な住宅建設会社。

工務店:従来の伝統を受け継ぎ、職人の手による家づくりを行う地域密着型の住宅建設会社。

 

<ハウスメーカーとは>

ハウスメーカーとは、広いエリアに営業拠点を持つ住宅建設会社です。全国で展開している知名度の高いハウスメーカーの他、小規模な地域で展開する住宅建設会社やフランチャイズ展開している企業グループなどもハウスメーカーと呼ぶところがあります。

主な特徴は、

知名度が高くブランド力がある。

規格化などによって、安定した品質の住宅を大量生産することができる。

自社工場を持っている。

多くの住宅展示場にモデルハウスを出展している。

など

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<工務店とは>

工務店とは、総合的な工事請負建設業者のことです。大工や左官などの職人を統括し、職人による家づくりがなされています。ハウスメーカーに比べて営業エリアは狭くなりますが、その分、地元に精通した地域密着型の強みがあります。工務店は、規模やスタイルによって、大きく3つに分けられます。

 

●小規模スタイル

「町の工務店」「ご近所の大工さん」のイメージに近い工務店のことです。拠点のあるエリアを中心に、社長以下数名の小規模な会社であることが多く、拠点を置く市や町を中心に展開しています。

 

●フランチャイズ加盟店

住宅フランチャイズを展開する企業グループに加盟し、各地域を担当する工務店のことです。本部が開発した工法や規格に従って施工を行いますが、本部が一括で仕入れた建築資材を用いることで、コストを抑えた家づくりを行えるのが特徴の一つです。本部や他の加盟店とネットワークを形成することで情報を共有することができるため、工務店によっては、複数のフランチャイズに加盟し、さまざまな工法やデザインテイストの家づくりに取り組んでいるところもあります。

 

●中堅ビルダー

本社のほか、近隣の都道府県に支店や営業所を置き、広域に渡って施工を行う工務店です。着工棟数が一般的な工務店より多く、住宅展示場にモデルハウスを展示しているところも少なくありません。中堅ビルダーの中には、自社ブランドや独自工法の開発に力をいれているところもあります。

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<ハウスメーカーと工務店の違い>

ハウスメーカーと工務店の違いについて解説していきます。

 

施工エリア

施工エリアについては、全国規模または多くのエリアで展開するハウスメーカーの方が広くなります。工務店の中でも規模の大きい中堅ビルダーでは、拠点を中心に近隣の都道府県や市町村を営業エリアにしています。

 

間取りなどのプランの自由度

間取りなどのプランの自由度においては、工務店は、細部にまでこだわった家づくりを行えます。ハウスメーカーは、多彩な商品ラインナップがあり、あらかじめ用意されたプランや建材、設備などを選択して組み合わせることができます。

 

工期の長さ

ハウスメーカーは、建築資材の調達から施工までの流れがシステム化されているため、工期は短い傾向があります。ただ、ハウスメーカー、工務店ともに、住宅の規模や施工時期、プランなどによっては大きく変わります。

 

住宅性能

ハウスメーカーは、自社独自の工法などの技術開発や実証実験を行い、住宅性能向上を追求しているとことも多くあります。そのため、住宅性能においてハウスメーカーは、最新の技術やシステムを用いた住宅性能に優れた家づくりが行なわれます。また、フランチャイズ加盟店の工務店などでは、本部が開発した工法や規格に基づいて施工が行えます。

 

アフターフォロー

ハウスメーカーでは、アフターフォローについては、定期点検や無料補修期間などのアフターメンテナンス制度が整っていることが多いでしょう。一方、地域密着型の工務店は、困った時にすぐに駆けつけてくれることが多く、迅速に対応してもらえます。


■ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーは、広いエリアに営業拠点があり、品質や施工内容、アフターフォローなどのクオリティが安定しているのが特徴といえます。

 

○商品ラインナップが豊富

ハウスメーカーの特徴の一つは、多彩な商品ラインアップを揃えていることです。パンフレットやモデルハウスなどで、外観やインテリアをイメージできるため、実際に住み始めた後の暮らしが想像しやすくなります。

 

○工期が短い

自社工場で建材のプレ加工を行うため、比較的短い工期で家を建てることが可能です。

 

○自社独自の工法などを開発しているところが多い

ハスメーカーでは、自社オリジナルの工法や技術開発に取り組んでいるところが多いため、最新の工法や設備、性能で家を建てることができます。

 

○実証実験を行うなど、高い住宅性能を追求している

耐震や耐火をはじめとした実証実験を行うことで、住宅性能を数値で見られるのもハウスメーカーの特徴の一つです。


■工務店の特徴

地域密着型である工務店は、地元の事情に精通し、地域の特性を活かした家づくりが行えます。

 

○地域密着型

比較的狭いエリアで営業展開する工務店は、施工エリアに精通した地域密着型であることが大きな特徴の一つです。地域の実情や周辺環境を熟知し、その土地ならではのメリットを生かした家づくりが行えます。

 

○自由度の高い家を建てることができる

工務店は、間取りや設備、外観など、自由度の高い家を建てることができます。地元産の自然素材を用いた家づくりやオリジナルのキッチン、造り付け家具などへも柔軟に対応してもらえるのもメリットの一つです。

 

○補修や修繕の際に、迅速に対応してくれる

工務店の多くは、家を建てた場所から、それほど遠くないところに会社や事務所などがあるため、困ったことがあれば迅速に対応してもらえます。


■ハウスメーカーと工務店、それぞれどのような人が向いている?

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ハウスメーカーと工務店のどちらが自分に向いているのか?について解説します。

 

<ハウスメーカーが向いている人>

次の人は、ハウスメーカーでの家づくりがおすすめです。

 

●最新の住宅性能や設備を取り入れたい人

ハウスメーカーでは、自社で技術開発を行っています。そのため、最新の住宅性能や設備を採用した家づくりをしたい人は、ハウスメーカーでの家づくりが向いています。

 

●できるだけ早い工期で注文住宅を建てたい人

ハウスメーカーでは、工場で事前に建材加工などを行い、現地で組み上げていくため、比較的短い工期での建設が可能です。「家を建てると決めたのだから、できるだけ早く入居して、家賃をローン返済にあてたい」など、できるだけ早い工期で家を建てたい場合は、ハウスメーカーの可能性が高くなります。

 

●間取りや設備、外観などをいくつかのパターンから選びたい人

「家を建てようと決めたけれど、間取りや設備、素材など何を選んだらいいのかわからない……」という人は、ハウスメーカー向きです。あらかじめ用意されたものから、セレクトするだけでプランを作ることができます。

 

●家を建てた後の保証やメンテナンスをしっかり付けたい人

保証やメンテナンスなどをしっかりつけたい人は、アフターフォローの体制がシステム化されているハウスメーカーが向いています。

 

<工務店が向いている人>

次の人は、工務店での家づくりがおすすめです。

 

●オンリーワンな間取りや設備、外観を作りたい人

間取りや設備、外観のデザインなど、オンリーワンの家づくりを行いたいなら、工務店がおすすめです。希望に応じて、一からプランニングを行ってくれるため、自由度の高い、希望に沿った家づくりが行えます。

 

●じっくり家づくりに取り組みたい人

「念願のマイホームだから、間取りや外観デザイン、素材にいたるまでじっくり検討していきたい」という人は、工務店が向いているかもしれません。趣味を活かした家やユニークなデザインの家など、思いのままの家づくりが行えます。

 

●素材にこだわる人

「杉やヒノキなどの無垢材や石などの素材を用いたい」と考えるなら、工務店がおすすめです。地元産の自然素材を用いた家や漆喰の壁などの左官工事が必要な家は、工務店での家づくりが向いています。

 

●狭小地や変形地で注文住宅を建てたい人

狭小地や変形地の家づくりはアイデア次第で、ユニークでかつ想像以上に快適なものとなります。こうした敷地の家づくりを得意としている工務店もあるため、敷地が狭小地や変形地である場合は、工務店に相談してみるのも一つです。

 

●家のことで困った時にすぐに駆けつけてほしい人

設備の故障や家の修繕など、何か困ったことがあった時に「すぐに駆けつけてほしい」と考えるなら、工務店も候補の一つに挙がるでしょう。入居後に、「ここに棚があったらなあ……」などといったケースでも、対応してもらいやすいでしょう。


■家づくりをするなら、住宅展示場やモデルハウスを実際に見るのがおすすめ!

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家づくりを行うなら、実際の家を見られる住宅展示場の見学がおすすめです。国土交通省が行った『令和2年度住宅市場動向調査』(*1)によると、『施工者に関する情報収集方法』は「住宅展示場で」(*2)という回答が、全体の約5割と最も高くなっています。こうした結果から、マイホームを建てる前には、住宅展示場に来場する人が多いことがわかります。

家を検討する際には、まずは、住宅展示場に足を運んで、実際の家を体感してみるのがおすすめです。

埼玉県で注文住宅を検討中なら、下記の住宅展示場まで!

浦和住宅公園

川口・鳩ヶ谷住宅公園

プラザ浦和 住宅展示場

川口・わらび住宅公園

久喜住宅公園

鶴ヶ島住宅公園

 

引用*1、*2:『令和2年度住宅市場動向調査』


■まとめ

ハウスメーカーと工務店には、その成りたちや営業展開エリアなどの違いがあります。全国規模で安定した均一な品質の住宅を提供できるハウスメーカーと、地域密着型で職人の手による家づくりが行える工務店ですが、それぞれに特徴やメリットがあります。しかし、最近では、住宅ニーズの多様化により、住宅フランチャイズのように、ハウスメーカーのメリットを活かした工務店や自由設計に対応するハウスメーカー、ネットワーク展開で広いエリアに対応する工務店などが登場しています。

注文住宅を検討しているなら、こうした特徴を知り、自分に合ったハウスメーカーや工務店を見つけるためにも、まずは住宅展示場に足を運んで、モデルハウスを見学してその良さをじっくり体験してみると良いでしょう。