注文住宅の流れは、以下の10のステップにわかれます。
<STEP1.資金計画>
注文住宅は、けっして安い買い物ではないため、資金計画について考えていく必要があります。まずは、現在の年収や自己資金などから、注文住宅を建てるための予算を立ててください。
住宅購入の際には、住宅ローンを活用する人がほとんどです。自己資金から頭金がいくら払えるのか、毎月の収入からいくら支払うことができるのか、住宅ローンの種類にはどのようなものがあるのか、などを検討しましょう。また、光熱費などのランニングコストや子どもの教育費用にどのくらい掛かるのか、といったこともふまえて、資金計画を立てていきます。
注文住宅の場合は、家の補修やメンテナンス、リフォームなどを自分たちで行う必要があるため、別途費用がかかってくることも想定しておきましょう。
<STEP2.情報収集・イメージづくり>
予算が決まったら、予算内で夢のマイホームを手に入れるための情報を集めていきます。インターネットをはじめ、インテリア雑誌や広告などから情報を入手していきましょう。実際に家を建てた人の経験談などを聞いたり、住みたい地域の住宅地などを散策してみたりするのも一つです。
また、情報収集するとともに、今の暮らしの問題点やこれからの暮らしで叶えたいことを家族で話し合いしながら、「新しい家で、どんな暮らしがしたいのか、どのような希望を実現したいのか」を具体的にピックアップしていきます。例えば、今住んでいる家が冬の寒さが厳しく、光熱費がかなり掛かってしまう、収納が少なくて、モノが収まりきらない、在宅勤務になった際に家で仕事をする場所が確保できない、といった今の暮らしの問題点から新しい家の間取り、住宅性能について考えていきましょう。
注文住宅を建てるため、できるだけ希望は叶えたいものです。例えば、おしゃれなカフェ風のキッチンにしたい、自分の趣味スペースを作りたいなど、希望があれば、まずはすべて書き出してみましょう。こうした問題点や要望などを書き出して、それに優先順位をつけておきます。
プランニングの際には、予算に合わせて、優先順位の高いものからプランに組み入れていくと、より理想に近い家づくりが行えます。また、情報収集の際に、「いいな」と思った事例などの画像やインテリア雑誌などの切り抜きを保存しておくと、具体的なプランを考える時や業者との打ち合わせの際に役立ちます。
<STEP 3.土地探し・業者探し>
情報収集し、家族と話し合いながら「こんな家に住みたい」というイメージができたら、具体的なプランニングの段階へと進みます。プランニングについては、まずは、これから長い間暮らすことになる土地と、家づくりのパートナーとなる業者を探すのがスタート地点です。
土地探しから始める場合は、不動産会社に予算や広さ、敷地条件などを伝え、希望にあった土地があれば連絡してもらうようにします。業者によっては、住宅建設だけでなく、土地探しの段階から、一緒に家づくりを行ってくれるところもあります。また、業者選びの際は、集めた情報だけでなく、自分たちのイメージ通りの家づくりができるのか、実際に手掛けた家を見てみることも大切です。そのためには、住宅展示場やモデルハウス、オープンハウスなどに足を運んでみることです。
住宅展示場に行く際には、ある程度「こうした家が建てたい」「こんな設備のある家に住みたい」など、来場前に具体的な要望をまとめておくと、担当者にも質問しやすく、業者選びにも役立ちます。