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2023/06/22
暮らし
#クローゼット #湿気対策 #カビ対策

【梅雨時期は注意】
クローゼットの湿気対策やカビが発生したときの対処法を紹介

クローゼットの湿気対策は一年を通して必要ですが、とくに梅雨時期は湿気がこもらないように注意が必要です。湿気がこもると衣類にカビが発生する可能性があります。

本記事では、クローゼットの基本的な湿気対策や、梅雨時期にはとくにやっておきたい湿気の除去方法を解説します。さらに衣類にカビが発生した場合の対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【梅雨時期は注意】<br />
クローゼットの湿気対策やカビが発生したときの対処法を紹介

■クローゼットの基本的な湿気対策

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湿気がもっとも気になる季節は梅雨ですが、それ以外の季節は湿気対策が不要なわけではありません。カビは、「温度」「湿度」「栄養源」「酸素」の各条件を満たすと繁殖しやすくなります。扉を閉め切ったままで湿気がこもりやすいクローゼットは、カビが発生しやすい環境なので、普段から湿気をためこまないように注意しておきましょう。

まずはクローゼットの基本的な湿気対策をご紹介します。梅雨時期に限らず、一年を通して行いましょう。

 

①   洋服は隙間を空けて収納する

クローゼットの中は余裕を持った収納が理想的です。洋服と洋服の間に隙間がないほどぎゅうぎゅうに詰め込むと、空気の通り道ができないため湿気がこもりやすくなります。手が入るくらいの隙間が空くように収納しましょう。とはいえ、洋服が多い方はどうしてもぎゅうぎゅう詰めになってしまうかもしれません。その場合は、しばらく着ていない服がないかチェックして、枚数を減らすことを検討しましょう。枚数を減らすことによってゆったりと収納できるため、大切な洋服のカビ対策になるだけでなく、「探したい洋服をすぐに探せる」「シワになりにくい」などのメリットもあります。

 

②   換気する

クローゼットの扉は、基本的に洋服を出し入れするとき以外は閉め切っています。そのため空気がよどみ、湿気がこもりやすいため、カビが発生しやすくなります。湿気対策のためにも定期的に扉を開けて換気しましょう。雨の日は空気が湿気を含んでいるため、換気するのは晴れた日がおすすめです。

 

③   一度着た服は乾かしてから収納する

一度着た服は汗などの湿気を含んでいるため、脱いですぐに収納するとクローゼット内の湿度を高めてしまいます。収納前に風通しのいい場所に吊るしておき、乾燥させてから収納しましょう。

 

④   クリーニング後のビニール製カバーは外して収納する

クリーニングに出した洋服は、ビニール製のカバーが付いて返ってくることがあります。ビニール製のカバーは通気性が悪いため、そのまま収納すると湿気がこもります。洋服にカビが発生しやすくなるため、必ず外してから収納しましょう。収納中のホコリが気になる方は、不織布のカバーをかけておくと安心です。また、クリーニング後の衣類は湿気を含んでいることがあります。まずは陰干しして湿気を除去してから収納しましょう。

 

⑤   クローゼット用の除湿剤を利用する

クローゼット用の除湿剤を利用すると、置いておくだけで効率良く湿気を取り除けます。湿気は低い場所にたまりやすいので、クローゼットの床に置き型タイプの除湿剤を設置しましょう。置き型タイプの除湿剤は、空気中の水分を吸収して液体がたまっていきます。交換の目安時期を確認して適切に取り換えましょう。クローゼットの除湿剤には、ハンガーと一緒に吊り下げるタイプもあります。置き型タイプと併用すれば、さらに効果的でしょう。

 

⑥   紙製の収納ボックスは除湿シートを敷く

紙製の収納ボックスは軽くて使いやすいため、衣類の収納に利用している方も多いでしょう。しかし、紙の素材は湿気を吸収しやすいので、クローゼットに収納するときは湿気対策が必要です。箱の底に除湿シートを敷いておきましょう。

収納ボックスに衣類を重ねて収納すると、下の方の衣類は湿気がこもりやすくなります。通気性を良くするためには、立てて収納するのがおすすめです。防虫剤も入れておくとなお安心です。


■梅雨時期にやっておきたいクローゼットの湿気対策

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クローゼットの湿気対策は一年中必要ですが、ジメジメした日が続く梅雨時はとくに念入りな湿気対策が必要です。衣類のカビを防ぐためにも、梅雨時期にやっておきたいクローゼットの湿気対策をご紹介します。

 

①   梅雨前にクローゼットを掃除する

クローゼットの中のホコリは、カビやダニの栄養源になってしまいます。梅雨前にはクローゼットの中の衣装ケースを取り出して、きれいに掃除しましょう。ホコリを掃き掃除した後は、消毒用エタノールで殺菌しておくとカビ対策に効果的です。エタノールは揮発性が高いため、梅雨でも安心して使えます。クローゼット内に吹きかけてから乾拭きしておきましょう。

 

②   サーキュレーターをあてる

クローゼットの中を効率良く換気するには、サーキュレーターや扇風機を使って風をあてる方法が効果的です。クローゼットの中は空気がよどみがちですが、サーキュレーターで風をあてることによって、空気の流れを作り出せます。湿気を取り除くために週に1回、30分程度でいいので風を送り、空気を入れ替えましょう。

サーキュレーターで空気を循環させる湿気対策は年間を通して行いたいですが、とくに梅雨時期におすすめの方法です。

 

③   シーズンオフの洋服はクローゼットの上段に置く

湿気は水分を含んでいるので、下の方にたまりやすい性質があります。シーズンオフの洋服はしばらく取り出す機会がないため、湿気が比較的少ないクローゼットの上段に収納しておきましょう。上段はやや取り出しにくいため、収納の面からもシーズンオフの洋服を置いておく場所に適しています。

 

④ 梅雨が明けたら晴れた日に衣類を虫干しする

梅雨時期は湿度が高いため、クローゼットで保管していた衣類は湿気を吸収しています。梅雨が明けたら、晴れた日に衣類を風通しが良い場所で陰干しし、湿気を逃しましょう。


■カビが発生したらどうする?

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クローゼットはカビが発生しやすい環境のため、衣類にカビが発生する可能性があります。衣類に発生するカビには「白カビ」と「黒カビ」があり、種類によって対処法が異なります。ここからは、カビの種類別に落とし方を解説します。

 

☆洋服に白カビが発生した場合

白カビは濃い色の服につくと目立ちますが、衣類の表面に広がっているだけなので、比較的落としやすいです。自宅で洗濯可能な衣類であれば、次の手順で落としましょう。

1.衣類用ブラシで表面のカビや胞子を払い落とします。

2.カビの部分にアルコールを吹き付け、小さなブラシで軽くこすります。

3.酸素系漂白剤を使って洗濯します。

4.脱水後は完全に乾くまで天日干しします。

白カビはブラッシングである程度落とせますが、軽くて舞いやすいので注意が必要です。落としたカビが再度付着しないように屋外やベランダで落としましょう。また、酸素系漂白剤を使って洗濯するときは、水で洗うより40〜50℃程度のお湯の方が効果的です。カビが再度発生しないように、洗濯後はしっかりと乾かしましょう。

 

★洋服に黒カビが発生した場合

衣類に発生する黒カビは、繊維の奥まで根を張っているため、白カビのようには落とせません。漂白剤を使用して落とせることもありますが、落とせない可能性もあります。まずは洗濯表示を確認して、お湯や漂白剤を使って洗えるか確認しましょう。漂白剤が使えなかったり熱に弱かったりするデリケートな衣類は、自宅で対処せずにクリーニングに出してください。それでは黒カビを落とす手順を解説します。

1.ゴム手袋を着用します。

2.黒カビが発生している部分に綿棒で漂白剤を直接塗り込みます。

3.約50℃のお湯に酸素系漂白剤を混ぜ、30分〜2時間放置します。30分ごとにカビが落ちているか確認しましょう。

4.カビが落ちたら洗濯機で洗濯します。

5.脱水後はしっかり乾くまで天日干しします。

漂白剤に触れるので、ゴム手袋を着用してから洗濯しましょう。衣類を酸素系漂白剤に長時間つけ置きすると色落ちすることがあるので、30分ごとに落ち具合を確認しましょう。


■クローゼットの湿気には日頃の対策が重要!

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衣類の黒カビは洗ってもなかなか落ちません。クリーニングに出しても除去できないことがあるため、カビが発生しないように日頃から湿気対策しておきましょう。

湿度が高い梅雨時期は、とくに湿気対策を重点的に行う必要がありますが、クローゼットの湿気には日頃の対策が重要です。クローゼットが換気しにくい場所にある場合は、梅雨時期でなくてもサーキュレーターや扇風機を利用して空気を入れ替えましょう。大切な衣類をカビから守るためにも、ご紹介した湿気対策の方法をぜひ実践してください。