ここでは、契約前・契約後・着工後の3つに分けて打ち合わせのポイントを解説いたします。
<契約前>
契約前の注文住宅の打ち合わせのコツを紹介していきます。
〇施工業者の選定
ほとんどの住宅会社では、担当者が打ち合わせを行います。そのため、業者選定の際は、
●こちらの希望に耳を傾け、しっかりとヒアリングしてくれるか
●話しやすい担当者か
●ヒアリングした内容を反映するだけでなく、プラスアルファの提案をしてくれる担当者か
など、話しやすい担当者であるか、ということが打ち合わせをうまく進めるためには重要となります。
〇土地の決定
自分たちで情報を収集し、土地探しをするのも一つですが、住宅会社によっては、土地探しの段階から担当してくれるところもあります。
〇プランの決定
プランを決定するまでに、何度か打ち合わせを行い、プランを修正していきます。
●自分たちの意見をしっかりと伝えること
●担当者ときちんと情報を共有できているのか
が重要となります。打ち合わせの際には、
1. 前回の打ち合わせで修正を依頼した内容の再確認
2. 前回の修正内容が反映されているのかをチェックし、反映されていない場合は、再度依頼するか、代替案などを提示してもらう
3. 前回の打ち合わせ後に検討した内容を、担当者にしっかりと伝える
4. 今回の打ち合わせ内容をお互いに確認
5. 次回の打ち合わせ内容を確認
できれば、それぞれの確認事項については、リスト化し、お互いにメールやSNSなどで情報を共有しておきましょう。
打ち合わせで伝え忘れた内容がなかったのか、打ち合わせ後に確認できるだけでなく、次回の打ち合わせ前の再確認がスムーズになります。
〇費用の確定
プランが決定したら、費用を確定します。費用の打ち合わせの際には、事前に決めておいた予算内に収まるように調整を行います。また、予算がオーバーしてしまう場合には、要望リストの優先順位に沿って、順位の低いものから代替案に切り替えていきます。
〇住宅ローンの仮審査
予算が確定したら、まずは、住宅ローンの「仮審査」を申請します。早めに申請することで、その後の「本審査」にかかる日数を短縮することができます。
<契約後>
契約後は、図面や仕様書、工程スケジュールを確認していくと同時に、プランについての最終確認を行います。
〇プランの詳細を決定
図面や仕様書などをもとに、詳細内容の確認を行います。この段階で、プランの変更が必要な場合は、費用も含めて確認するようにしましょう。
〇必ず記録を残しておく
口頭で伝えた要望が反映されず、「言った・言わない」といったトラブルを未然に防ぐためには、打ち合わせ内容は必ず、記録に残しておくようにしましょう。内容だけでなく、日付も図面などに朱書きで記載し、スマートフォンなどで画像を撮影して、担当者にも共有しておくとよいでしょう。
<着工後>
着工後の打ち合わせのコツについてご紹介します。
〇契約内容どおりに工事が進んでいるかを確認
図面や仕様書、工程スケジュールどおりに工事が進んでいるかを確認し、修正が必要な場合は、すみやかに担当者に話して、対処してもらいます。もし、自分では判断がつかない場合は、費用は別途かかりますが、第三者機関による施工検査を依頼するのも一つです。
住宅会社によっては、第三者機関による検査が契約内容に含まれている場合もあります。この際に、修正内容が、追加工事が施工ミスによる是正工事にあたるかを確認しておくことです。追加工事の際は費用があらたに発生することになるため、事前に確認することで、トラブルを防ぐことができます。