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2023/07/12
住まい
#注文住宅 #戸建て打ち合わせ

注文住宅をうまく進める
打ち合わせのコツとは?
契約前・契約後・着工後ごとに解説!

注文住宅を建てる際には、住宅会社の担当者との打ち合わせがとても重要となります。

今回は、打ち合わせをうまく進めるためのコツを、契約前・契約後・着工後ごとにご紹介いたします。

注文住宅をうまく進める<br />
打ち合わせのコツとは?<br />
契約前・契約後・着工後ごとに解説!

■注文住宅の打ち合わせの流れ

まずは、注文住宅の打ち合わせの流れについて解説します。

注文住宅の打ち合わせの流れは、大きくは「契約前」「契約後」「着工後」にわかれます。

 

<契約前>

注文住宅を建てる際の打ち合わせは、まず自分たちの理想の家をイメージし、それを専門家に伝えることから始まります。それを元に具体的なプランを作成し、予算とのバランスを見ながら詳細な設計を行います。

設計が完了すれば見積もりを取り、予算が確定します。住宅ローンを利用する場合はこの段階で仮審査を受けます。全てが順調に進めば契約に進みます。

 

<契約後>

契約後は、プランのほか、工期や工程など工事に関する確認などを行います。

契約書作成時に提示された図面や仕様書、工程スケジュールや施工上の重要事項を再度確認し、修正が必要であれば、着工前に依頼するようにしましょう。

 

<着工後>

契約内容通りに工事が行われているか、など工事中にも打ち合わせが必要となります。可能であれば、できるだけ施工現場に足を運んで、担当者だけでなく施工している職人にも、仕事に支障がない範囲で話を聞くようにすれば、施主側の熱意が伝わります。


■注文住宅の打ち合わせは何回ある?

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注文住宅を建てる際には、10~20回程度の打ち合わせが必要です。「そんなに打ち合わせが必要なの?」と思うかもしれませんが、注文住宅は、何もない状態から、家を創り上げていくものです。打ち合わせ回数は、依頼する住宅会社や家の規模などにより変わってきますが、住まいへのこだわりが強い人ほど、打ち合わせの回数は多くなる傾向にあります。


■注文住宅の打ち合わせ前に決めておきたいこと

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注文住宅を建てる際、打ち合わせをうまく進めるためには、事前に準備をしておくことが大切です。打ち合わせ前には、家族で話し合い、自分たちの希望をまとめておきます。

 

〇家族で話し合い、要望リストを作成し、優先順位をつける

注文住宅の希望というと、「3LDKの2階建てで……」などと間取りを優先して考えてしまいがちですが、そうではありません。まずは「だれが」「どこで」「どのように」暮らすのか、家族で話し合いながら、注文住宅を建てる際の要望をまとめていきます

そして、まとめた要望は、リストをつくり、それぞれの項目に優先順位をつけていきます。

かならず実現したい希望

できればかなえたい要望

できれば実現したいが、予算などの関係で、今はなくてもよいもの

というように、実現したいものから順位をつけておきます。

 

〇予算を考える

現在の年収や自己資産などから、注文住宅を建てる際の予算を検討していきます。ほとんどの人が住宅ローンを利用しますが、月々の返済額だけでなく、光熱費や教育費などの費用など、毎月いくら位の支払になるのか、といったことも考えておきましょう。

 

〇情報収集

希望や予算がまとまったら、プランを考えるための情報を収集していきます。インターネットや雑誌などから情報を収集したり、住みたいと考えている街を散策したりするのも一つです。雑誌などで「こんな家がいいな」というものがあったら、資料として残しておき、打ち合わせの際に提示します。

また、住宅展示場などを訪れて、モデルハウスなどを見学するのも良いでしょう。写真などではわかりづらい空間の大きさや居心地の良さを体験することができます


■【進捗別】打ち合わせのポイント

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ここでは、契約前・契約後・着工後の3つに分けて打ち合わせのポイントを解説いたします。

 

<契約前>

契約前の注文住宅の打ち合わせのコツを紹介していきます。

 

〇施工業者の選定

ほとんどの住宅会社では、担当者が打ち合わせを行います。そのため、業者選定の際は、

こちらの希望に耳を傾け、しっかりとヒアリングしてくれるか

話しやすい担当者か

ヒアリングした内容を反映するだけでなく、プラスアルファの提案をしてくれる担当者か

など、話しやすい担当者であるか、ということが打ち合わせをうまく進めるためには重要となります。

 

〇土地の決定

自分たちで情報を収集し、土地探しをするのも一つですが、住宅会社によっては、土地探しの段階から担当してくれるところもあります。

 

〇プランの決定

プランを決定するまでに、何度か打ち合わせを行い、プランを修正していきます。

自分たちの意見をしっかりと伝えること

担当者ときちんと情報を共有できているのか 

が重要となります。打ち合わせの際には、

1.   前回の打ち合わせで修正を依頼した内容の再確認

2.   前回の修正内容が反映されているのかをチェックし、反映されていない場合は、再度依頼するか、代替案などを提示してもらう

3.   前回の打ち合わせ後に検討した内容を、担当者にしっかりと伝える

4.   今回の打ち合わせ内容をお互いに確認

5.   次回の打ち合わせ内容を確認

できれば、それぞれの確認事項については、リスト化し、お互いにメールやSNSなどで情報を共有しておきましょう。

打ち合わせで伝え忘れた内容がなかったのか、打ち合わせ後に確認できるだけでなく、次回の打ち合わせ前の再確認がスムーズになります。

 

〇費用の確定

プランが決定したら、費用を確定します。費用の打ち合わせの際には、事前に決めておいた予算内に収まるように調整を行います。また、予算がオーバーしてしまう場合には、要望リストの優先順位に沿って、順位の低いものから代替案に切り替えていきます。

 

〇住宅ローンの仮審査

予算が確定したら、まずは、住宅ローンの「仮審査」を申請します。早めに申請することで、その後の「本審査」にかかる日数を短縮することができます。

 

<契約後>

契約後は、図面や仕様書、工程スケジュールを確認していくと同時に、プランについての最終確認を行います。

 

〇プランの詳細を決定

図面や仕様書などをもとに、詳細内容の確認を行います。この段階で、プランの変更が必要な場合は、費用も含めて確認するようにしましょう。

 

〇必ず記録を残しておく

口頭で伝えた要望が反映されず、「言った・言わない」といったトラブルを未然に防ぐためには、打ち合わせ内容は必ず、記録に残しておくようにしましょう内容だけでなく、日付も図面などに朱書きで記載し、スマートフォンなどで画像を撮影して、担当者にも共有しておくとよいでしょう。

 

<着工後>

着工後の打ち合わせのコツについてご紹介します。

 

〇契約内容どおりに工事が進んでいるかを確認

図面や仕様書、工程スケジュールどおりに工事が進んでいるかを確認し、修正が必要な場合は、すみやかに担当者に話して、対処してもらいます。もし、自分では判断がつかない場合は、費用は別途かかりますが、第三者機関による施工検査を依頼するのも一つです。

住宅会社によっては、第三者機関による検査が契約内容に含まれている場合もあります。この際に、修正内容が、追加工事が施工ミスによる是正工事にあたるかを確認しておくことです。追加工事の際は費用があらたに発生することになるため、事前に確認することで、トラブルを防ぐことができます。


■注文住宅の打ち合わせでよくある失敗と対処法

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注文住宅を建てる際の打ち合わせで、「打ち合わせがなかなか進まない」「打ち合わせでイライラして夫婦げんかになってしまった」といった経験をする人は少なくありません。そんな打ち合わせ時のよくある失敗について紹介します。

 

〇打ち合わせがなかなか進まない

忙しい合間に時間を設けて、打ち合わせをしたにもかかわらず、「なんだかあまり進んでいない」「同じようなことを毎回話し合っているような気がする」と、イライラしてしまうことは少なくありません。こうしたイライラの原因は、「いつまでに何を決めるか」「どの段階で何の打ち合わせを行うのか」など、全体の内容や進捗など、打ち合わせの「全体像」が把握できていないことから起こるものです。

また、準備不足も打ち合わせが進まない理由の一つです。例えば、壁や床に用いる素材を決めるとします。打ち合わせの際に、「今日は、壁紙や床材を決めましょう」と担当者から言われて、サンプルをいくつか目の前に広げられたとします。前準備をしていなければ、「あの部屋はこれがいいかなあ」「ここはこの色がいいかな」と、この段階から考え始めることになり、この日の打ち合わせは、壁紙や床材を決めることで終わってしまう恐れがあります。あるいは、「やっぱり決められないから、次回の打ち合わせまでに考えておきます」となると、また、次回も壁紙と床材の打ち合わせをしなければなりません。

打ち合わせの全体のスケジュールを把握していれば、どのタイミングの打ち合わせで、壁紙や床材を決定するのかがわかります。タイミングに合わせて、早めにサンプルなどを準備してもらい、事前に家族で話し合っておけば、打ち合わせの際も、「ここは、この壁紙で」「この部屋はこの床材を」といったように、スムーズに進みます。

 

〇担当者との認識のズレがある

打ち合わせの際の失敗でよくあるのが、担当者との認識のズレです。要望として伝えたはずが、うまく伝わらず、ブランなどに反映されていないなど、意見の食い違いなども打ち合わせが遅れてしまう原因となります。

こうした認識のズレを防ぐためには、情報をきちんと共有することが大切です。

 

〇打ち合わせ内容が原因で夫婦喧嘩をしてしまう

注文住宅を建てる際によくあるのが、プランや費用などで夫婦の意見が合わずに、夫婦喧嘩にまで発展してしまうことです。

あらかじめ、家族でよく話し合い、お互いの意見をすり合わせておくことが大切です。この際に役立つのが、事前に決めておいた優先順位をつけた要望リストです。

また、キッチンは奥さま、リビングはご主人さまが担当、というようにスペースごとに担当部位を決めるのも一つです。

 

〇予算をオーバーしてしまった

打ち合わせの際に、「せっかく、マイホームを建てるのだから、あれもこれも……」と、オプションなどを追加していると、想定していた以上に費用が高くなっていることがあります。

打ち合わせの際には、仕様変更によって金額が変動するのかどうか、変動する場合はどの程度アップするのかなど、プランと同時に費用についても、随時、確認するようにしましょう。


■打ち合わせをうまく進めていくために

打ち合わせをうまく進めていくためには、「事前に準備をする」「しっかりと伝える」「きちんと確認する」ことが大切です。

 

〇打ち合わせ前に家族でしっかり話し合う

夫婦の意見が分かれてしまうと、打ち合わせが進まなくなってしまいます。打ち合わせは、家族の意見をまとめてから行いましょう。

 

〇打ち合わせの全体スケジュールを把握する

打ち合わせの全体スケジュールを把握しておくと、事前に準備ができるため、打ち合わせがスムーズに行えます。

 

〇「やることリスト」「やってもらうことリスト」を作成する

打ち合わせを重ねていると、いつ、何の打ち合わせをして、何を決めたのか、ということがわからなくなってしまうことがあります。そこで「自分たちがやることリスト」「担当者にやってもらうことリスト」を作成することです。

このリストは、打ち合わせごとに作成し、次回の打ち合わせの際には、まず、このリスト内容が実施されているかを確認するところからスタートします。

これらのリストと打ち合わせの内容をまとめたものを一つの書類にすることで、いつ、どのような打ち合わせをしたのかを記録として残すことができます。作成した書類は、メールやSNSなどで共有すると良いでしょう

 

〇わからないことはわかるまで聞く

注文住宅を建てる人は、ほとんどが初めての経験です。そのため、わからないことがあるのは当然のことですから、疑問点や不明点があれば、わかるまで聞くようにしましょう

 

〇変更の際の費用を確認

契約後や着工後にプランの変更がある場合は、施工内容だけでなく、費用についても、必ず確認するようにしましょう。


■まとめ

注文住宅の打ち合わせをうまく進めるためには、以下が重要となります。

事前準備

打ち合わせの全体スケジュールを把握

「やることリスト」「やってもらうことリスト」の作成

●​​​​​​​打ち合わせ内容がきちんと反映されているかを確認

 

注文住宅建設時のトラブルでありがちなのか、「言った・言わない」ということが原因となる場合が少なくありません。打ち合わせをスムーズに進め、かつ、こうしたトラブルを防ぐためにも、打ち合わせの際には、記録を残し、住宅会社やその担当者と共有するようにしましょう。

また、埼玉県内での注文住宅を検討中なら、事前準備の情報収集の際に、埼玉県総合住宅展示場ナビの各展示場を訪れるのも一つです。一度に複数のハウスメーカーのモデルハウスを見学することができるため、とても参考になります。

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