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2023/08/21
住まい
#注文住宅 #デザイナーズ住宅

デザイナーズ住宅とは?
特徴やメリット、デザイナーズ住宅を建てる時の注意点などについて解説!

「せっかく家を建てるなら、ほかの人とは違った、ユニークなものにしたい」と、考える人もいることでしょう。ライフスタイルの多様化により、機能性と快適性だけでなく、家も、そこに暮らす人にあわせたオリジナリティの高いものが求められるようになってきました。そこで、こうしたニーズに対応するのが「デザイナーズ住宅」です。

今回は、デザイナーズ住宅について、その特徴やメリット、建てる際の注意点などをご紹介します。

デザイナーズ住宅とは?<br />
特徴やメリット、デザイナーズ住宅を建てる時の注意点などについて解説!

■デザイナーズ住宅とは?

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デザイナーズ住宅とは、建築家と一緒に創り上げる住宅のことです。ここでは、デザイナーズ住宅について解説していきます。

 

<デザイナーズ住宅とは?>

建築家と一緒に創るデザイナーズ住宅は、オリジナリティの高い「オンリーワン」の家を実現します。建築家とは、建築における設計や監理、それに付随する関連業務を担当する人のことで、とくに資格などは必要ありません。しかし、一般的には、国家資格である一級建築士を取得し、設計監理業務を長く経験してきたプロフェッショナルを意味します。

こうした建築家とともに創るデザイナーズ住宅は、一般的な注文住宅と同じように、外観や内装、間取りなど、希望通りの家づくりができるのはもちろんのこと、専門的な知識と経験を持つ建築家のアイデアによって、こだわりを形にしたオリジナリティの高いものとなります。

 

<デザイナーズ住宅と一般的な注文住宅との違い>

デザイナーズ住宅と一般的な注文住宅との違いは、間取りや外装・内装デザイン、素材や設備にいたるまで、デザイナーズ住宅のほうが、間取りやデザインにおいて、よりディテールにこだわった家づくりができることです。もちろん、一般的な注文住宅でも、自由度の高い、オーダーメイド住宅を建てることは可能ですが、ハウスメーカーごとに工法や構造に特徴があり、使用する建材や素材、設備なども指定されたものの中から選ばなければならないところもあります。一方、デザイナーズ住宅では、間取りや素材、設備を自分で自由に決めることができます。また、住まう人のライフスタイルや要望を建築家が汲み取り、その建築家が持つデザイン性やアイデアを活かした独創的なデザイナーズ住宅は、機能美と快適性を兼ね備えた「オンリーワン」の家となります。


■デザイナーズ住宅の特徴

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住む人のこだわりを形にした、「オンリーワン」の家づくりを実現するデザイナーズ住宅の特徴は、以下のとおりです。

 

☆こだわりが感じられる外観や内装デザイン

デザイナーズ住宅は、ほかでは見られないような、独創的な外観を持つ建物や意匠性の高い内装デザインなど、住む人のこだわりが強く感じられることが特徴となっています。

三角形や円形など、ユニークな形状のものや壁面がガラス張りとなったものから、防犯性やプライバシーを重視した外壁に開口部を設けないといった建物形状にすることも可能です。また、内装デザインに関しても、生活感をまったく感じさせないホテルライクなラグジュアリー空間の実現や、無垢材や石、タイルなど、素材にこだわったものなど、住む人の好みに合わせた空間を創造できます。

 

☆明確なコンセプト

デザイナーズ住宅では、車や自転車などの趣味を満喫できる家、大人数が集まってホームパーティができる家といったように、明確なコンセプトが設定されていることが多いのも特徴の一つです。デザイナーズ住宅を建てる際には、一般的な注文住宅と同様に、事前にヒアリングが行われますが、住む人のライフスタイルや要望から、建築家がコンセプトを提案し、そのコンセプトに沿った家づくりが行われます。

 

☆ユニークな間取り

デザイナーズ住宅では、ほかにはないようなユニークな間取りプランも実現が可能です。

回廊のように室内全体が回遊動線になった家や、室内からガレージにある車を眺めることができるプラン、間仕切りのない大空間でありながら、プライバシーを確保できるように配慮されたレイアウトなど、建築家が持つ独創的なアイデアが光る空間創造が可能です。


■デザイナーズ住宅のメリット

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デザイナーズ住宅には、5つのメリットがあります。

 

①独創的な「オンリーワン」の家を建てることができる

最近は、一般的な注文住宅でも、自由度の高いオリジナリティの高い家を建てることが可能です。しかし、デザイナーズ住宅では、さらに、細部にこだわった独創的な「オンリーワン」の家を建てられるのが大きなメリットであるといえます。もちろん、デザイン性だけでなく、住み心地や機能性などもしっかりと考えられています。

 

②外観や内装デザインに徹底的にこだわることができる

デザイナーズ住宅では、素材なども自由に選択し、外観や内装デザインにこだわることができます。

純和風の伝統的な日本家屋やナチュラルテイストの北欧風デザイン、大きな窓が特徴的な重厚感のあるドイツ風テイストやインダストリアルな雰囲気のブルックリンスタイルなど、デザインに徹底的にこだわれるのが、デザイナーズ住宅のメリットの一つといえます。

 

③こだわりや趣味を満喫できる家を建てることができる

「せっかく家を建てるなら、趣味を満喫できる空間をつくりたい」と、考える人は少なくありません。もちろん、一般的な注文住宅でも、趣味を楽しむためのスペースを設けることは可能です。しかし、デザイナーズ住宅では、さらに「+α」のアイデアで、趣味を満喫できる空間づくりができます

例えば、自分で制作したオリジナル水槽を壁や柱に組み込めるようにし、リビングで熱帯魚を観賞する、大きなダイニングテーブルのあるオリジナルキッチンを設置し、大人数でホームパーティを楽しむ……といった空間創造も可能です。あるいは、ガーデニングを楽しめるように、庭と室内のレイアウトを工夫するなど、デザイナーズ住宅では、住む人のライフスタイルにあわせて、こだわりや趣味を満喫できる空間を創れます。

 

④狭小地や変形地など敷地を活かした家づくりができる

狭小地や変形地などの敷地も、デザイナーズ住宅では、敷地の「デメリット」を「メリット」に変える家づくりをすることができます。例えば、高低差のある敷地の場合、土地の高低差をなくして平坦な状態にしてから、その上に建物を建てることがほとんどです。しかし、この高低差を活かした建物とすることで、オリジナリティの高い空間になるだけでなく、建築費用も安く抑えることも可能です。

 

⑤コストを抑えるアイデアを提示してもらえる

デザイナーズ住宅は、全体的な費用が、一般的な注文住宅よりも高く掛かるというイメージを持っている人も多いことでしょう。実際、キッチンにこだわった家を建てた際に、キッチンだけで高級車1台分くらいの費用が掛かったというケースもあり、設備や素材によっては費用がかなり高くなります。しかし、素材選びや導入する設備によっては、一般的な注文住宅より費用が安くなることもあります。デザイナーズ住宅では、素材や設備を自由に選べるため、ランクを下げることで費用を抑えることが可能です。また、経験豊富で素材や設備に詳しい建築家に依頼した場合、ランクを下げずに、その知識とアイデアで費用を抑える提案をしてもらえることもあります。


■デザイナーズ住宅を建てる時の注意点

デザイナーズ住宅を建てる時の注意点について解説していきます。一般的な注文住宅と同様に、

●ライフスタイルや希望を家族と話し合ってまとめておく

●家づくりに対する希望に優先順位をつけておく

●信頼できる業者を選ぶ

ということを前提に、以下のポイントをしっかり押さえて、家づくりに取り組むとよいでしょう。

 

○建築家を選ぶ際には情報収集が必要

独創的で、オリジナリティの高い家を設計する建築家には、意匠デザインがユニークな人や、ライフスタイルに合わせた空間創造をメインに考える人、素材に詳しく素材使いに特徴のある人、狭小地や変形地の設計を得意とする人など、それぞれに特徴があります。

また、住宅設計がメイン、商業施設などがメインの設計事務所に勤務していた、あるいは、大手ハウスメーカーの設計部から独立した建築家など、その経験や実績によって、コンセプトやプランニングの方向性が大きく異なります。

建築家を選ぶ際には、建築雑誌やインターネットなどで、建築家のプロフィールやどんな作品を手掛けているのかといった情報を収集し、自分たちが考える家づくりのイメージに近い考え方や実績のある建築家を選ぶようにしましょう。年齢の高い建築家は経験が豊富な人が多く、また、若手の建築家は、最新の建築技術の研究に熱心で、斬新なアイデアで家づくりに取り組んでもらえる傾向にあります。

 

○プランニングから引き渡しまでに時間がかかる

デザイナーズ住宅は、こだわりが強いほど、事前の打ち合わせからプランニングまでに時間がかかるうえ、一邸一邸がオリジナルであるため、工場でプレ加工ができない工程などが多く、一般的な注文住宅より時間がかかります。中には、プランニングで1年以上かかるケースも少なくないため、デザイナーズ住宅を建てる際には、プランニングから引き渡しまで、最低でも1年以上はかかると考えておくほうが無難でしょう。また、人気のある建築家に依頼する場合、ほかにもプロジェクトを抱えていることもあるため、プランをスタートするまでに待たされることや打ち合わせの間隔が空くなど、さらに時間がかかる可能性もあります。

土地探しから家づくりをスタートする場合は、土地探しの段階から建築家に同行してもらうと、アドバイスなどをしてもらえるので、家づくりのイメージがしやすくなるでしょう。

 

○設計監理費用が高額になることがある

デザイナーズ住宅の場合、一般的な注文住宅と比べると、設計にかかる費用や建設時の管理費用が高くなる傾向があります。


■まとめ

デザインや機能などにこだわりたい!という人は、デザイナーズ住宅を検討してみるのも一つの方法です。ユニークでオリジナリティあふれる「オンリーワン」の家づくりが実現します。

デザイナーズ住宅を建てる際には、依頼する建築家を探す時間やプランニングから引き渡しまでの工期が長いことから、一般的な注文住宅に比べて、手間と時間がかかります。しかし、その分、とことんこだわったマイホームを手に入れられます。

最近は、ハウスメーカーと著名な建築家とがコラボした住宅商品なども登場しているため、こうした商品ラインナップを検討してみるのもよいでしょう。