まずは、年齢や年収、自己資金について、国土交通省の「令和4年度 住宅市場動向調査報告書」から家を購入するタイミングを見ていきます。
<年齢>
国土交通省が行った調査によると、世帯主の年齢は、注文住宅、分譲戸建住宅、分譲集合住宅では 30 歳代が最も多くなっています。
家を初めて購入する世帯である「一次取得者」、2回目以上の購入となる世帯である「二次取得者」別に見ると、一次取得者は「30 歳代」が最多です。二次取得者は、注文住宅、分譲集合住宅、既存(中古)戸建住宅、既存(中古)集合住宅において、「60 歳以上」が最も多くなっています。
このことから、家を購入する年齢は、子育て世代である30歳代が最も多く、定年退職を迎え、セカンドライフがスタートする60歳代は、住み替えなどで家を購入する人が多いことがわかります。
<世帯年収>
世帯年収(税込)は、分譲集合住宅が最も高く、平均で 960万円です。次いで注文住宅(三大都市圏)が平均 896 万円となっています。また、世帯年収を一次取得・二次取得別に見ると、一次取得者の平均世帯年収は、分譲集合住宅が平均 923万円です。次いで、注文住宅(三大都市圏)が平均 748万円。二次取得者は、注文住宅(三大都市圏)が平均 1270万円、分譲集合住宅が平均1085万円となっています。
<購入資金>
購入資金は、土地を購入した注文住宅新築世帯で平均 5,436 万円、建て替え世帯で平均 4,487 万円となっています。
分譲戸建住宅と分譲集合住宅の取得世帯でそれぞれ 4,214万円、5,279 万円既存(中古)、戸建住宅と既存(中古)集合住宅の取得世帯でそれぞれ 3,340 万円、2,941 万円となっています。また、自己資金比率を見ると、土地を購入した注文住宅新築世帯で 30.6%、建て替え世帯で 46.7%。分譲戸建住宅と分譲集合住宅の取得世帯でそれぞれ 27.5%、42.8%となっています。このことから、土地付きの注文住宅を新築する場合、購入資金は、5,500万円程度で、そのうちの3割程度を自己資金として持っている人が多いことがわかります。