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2023/10/22
住まい

注文住宅と建売住宅を徹底比較!
それぞれの特徴を知って自分に合った家を選ぼう!

家を建てようと考えたとき、注文住宅か建売住宅かのどちらにしようかと悩む人も少なくありません。家を建てる際に何を重要視するのかは、人それぞれです。重要視するポイントや希望によって、「注文住宅があっているのか」「建売住宅があっているのか」が変わってきます。

本記事では、注文住宅と建売住宅の違いやメリット・注意点を紹介します。

注文住宅と建売住宅を徹底比較!<br />
それぞれの特徴を知って自分に合った家を選ぼう!

■注文住宅と建売住宅の違いはなに?

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家を建てると一言でいっても、いくつかの種類に分けられます。家を建てるときには、家の種類を選ぶことから始まります。戸建住宅か集合住宅か、戸建て住宅なら、注文住宅か建売住宅かを選びます。まずは注文住宅と建売住宅の違いを説明します。

 

◎注文住宅とは?

注文住宅とは、間取りなどを自由に設計できる住宅のことです。設計の際には家族の希望を設計者に伝え、希望に沿って建築家や設計士などがプランの提案を行います。完全に自由設計となるケースがほとんどです。ハウスメーカーの中には、ベースとなるプランを選びカスタマイズしていく「セミオーダー」といわれるタイプを選ぶことができるメーカーもあります。

 

◎建売住宅とは?

建売住宅とは、土地と建物をセットにして販売している住宅のことです。土地と建設された新築物件を購入するケースが大半です。中には「売り建て」といって、建築前の建物を購入できる場合もあります。売り建ての場合、基本となるプランは決まっていても、内装や設備などを変更することが可能です。

 

◎注文住宅と建売住宅の違い

家を建てるイメージとして、注文住宅は「何もない状態から考える」、建売住宅は「すでにある建物を購入する」と思われがちです。しかし、最近ではすでにあるプランから選ぶことができる注文住宅や、カスタマイズ可能な建売住宅が増えています。プランの自由度は注文住宅の方が高く、建売住宅は、あるものの中から選択して家づくりが行なわれるという点が、大きく異なります。


■注文住宅のメリットと注意点

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注文住宅のメリットと注意点を見ていきます。

 

<注文住宅のメリット>

注文住宅のメリットは、以下の通りです。

 

☆自由度の高い家を創ることができる

注文住宅のメリットは、やはり自由度が高く、希望通りの家づくりが行える点です。こだわりをカタチにすることができます。注文住宅の場合は、間取りはもちろん、外観も思い通りに決めることができます。ビルトインガレージなどの趣味スペースを持つことができるだけでなく、三角形の形状をした家、とんがり屋根のある家など、思い通りに設計することが可能です。

 

☆計画段階でプラン変更が行いやすい

設計の際には、ベースとなるキープランを作成し、打ち合わせをとおして詳細な間取りを決めていきます。注文住宅の場合、プランを見てから大きな変更をお願いしやすい、というメリットがあります。例えば、浴室や洗面などの位置を1階から2階に変更したり、室内スペースを減らして、ベランダの広さを大きくしたり……といった変更が可能です。

 

☆予算に合わせて素材を選ぶことができる

注文住宅は、予算が高くなると思われがちですが、アイデア次第でコストカットが可能です。建材や設備に使う素材などを自由に決められるため、素材や構造などを工夫することで予算に合わせた家づくりを行うこともできます。

 

☆建設中の工程をチェックすることができる

注文住宅の場合、すでに建物が完成している建売住宅とは異なり、建設中の工程を細かくチェックすることができます。

 

☆資産価値が下がりにくい

注文住宅では質の良い素材を使うことが多いため、「資産価値が下がりにくい」とされています。

 

<注文住宅の注意点>

注文住宅を建てる際の注意点は、以下の通りです。

 

★プランから入居までに時間がかかる

注文住宅は、プランニングの際にも何度もハウスメーカーとの打ち合わせが必要となるため、時間がかかります。

 

★こだわりすぎると費用が予定より高くなりがち

注文住宅は、質にも間取りにもこだわった家を創る場合、費用が予定より高くなります。ただし、アイデア次第でコストカットも行いやすいため、予算に合わせてプランニングしていくとよいでしょう

 

★時には、売却しづらいことがある

注文住宅は、一般的には資産価値が高いとされています。ただ、こだわりをカタチにすることで、ほかの人にとっては、使い勝手があまりよくない家になることもあります。こうした場合、売却時になかなか買い手がつかない、ということも起きる可能性があります。

 

★完成がイメージしづらい

注文住宅の場合、図面やパース、模型などから完成した家をイメージしてプランニングをします。実際は、完成するまでイメージがしづらいと感じることもあります。


■建売住宅のメリットと注意点

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建売住宅のメリットと注意点を見ていきます。

 

<建売住宅のメリット>

建売住宅のメリットは、以下の通りです。

 

☆実際の家を見学して決めることができる

建売住宅は、土地と完成した建物がセットで販売されています。そのため、すでに完成している家を見て、購入する家を決めることができます。売ってから着工する「売建」(うりたて)の場合でも、販売しているハウスメーカーや不動産が同じタイプの住宅を持っていれば、実物を見て決めることが可能です。

 

☆早いタイミングで入居できる

建売住宅はすでに建物が完成しているため、契約が済めばすぐに引き渡しが行われ、入居することが可能です。

 

☆予算総額がわかりやすい

建売住宅は実物を購入することになるため、予算総額がわかりやすいメリットがあります。

売建の場合は、仕様を変更することで費用が変わることがあります。

 

<建売住宅の注意点>

建売住宅の注意点は、以下の通りです。

 

★間取りや外観が変更できない

建売住宅はすでに完成している建物を購入することになるため、間取りや外装の変更ができません。ただし、売建の場合、間取りや内装・外装・設備を変更できる場合もあります。

 

★建設中の工程を見ることができない

建売住宅の場合はすでに完成している建物であるため、工程をチェックすることができません。売建の場合は、建築工程を確認することが可能です。


■注文住宅と建売住宅の比較

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注文住宅と建売住宅の違いを表で見ていきましょう。

 

注文住宅

建売住宅

自由度

思い通りのプランにすることができる。

ただし、セミオーダーの場合は、いくつかあるプランの中から、外観や内装、設備などをセレクトする。

すでに完成している建売住宅の場合は、プラン変更不可。

売建の場合は、ハウスメーカーによっては、間取りの一部や内装・設備などの変更に対応してくれるところがある。

費用

土地付き注文住宅の平均は、およそ4,700万円。

アイデア次第でコストカットも可能。

ただし、素材や設備の質にこだわりが強いほど、費用が高くなる傾向がある。

平均で3700万円程度。

建売住宅は土地や資材を一括購入できる上、打ち合わせや作業にかかる人件費が削減できるため、注文住宅より安くなる傾向がある。

入居までにかかる時間

プラン次第で時間がかかることがある。

プランから入居まで、およそ1年かかることが多い。

すでに完成している建売住宅の場合は、早いタイミングで入居が可能。

家の寿命

最近では、ハウスメーカーによっては、長寿命住宅の建設に取り組んでいるところが多い。

一般的には20~30年といわれる

住宅性能の向上により、家の寿命が長くなっている。

メンテナンスの手間

天然木などの自然素材を使用している場合は、メンテナンスに手間がかかることがある。

内装材や外装などに流通量の多い建材が使われていることが多いため、メンテナンスの際に補修・交換が行いやすい。

※費用に関する参考:住宅支援機構:2022年度「フラット35利用者調査」


■注文住宅と建売住宅のどちらが向いている?

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どちらが向いているのかは、何を重要視するのか、どんな希望を持っているのかによって異なります。ここでは暮らし向きやニーズを考慮して、注文住宅と建売住宅のどちらの住宅がどのような人に向いているのか説明します。

 

<注文住宅に向いているタイプ>

注文住宅に向いているタイプは、以下の通りです。

 

● とことんこだわった家に住みたい人

せっかくのマイホームだから細部にまでこだわった家に住みたいという人は、自由度の高い注文住宅に向いています。

● ほかにはないオンリーワンの家に住みたい人

外観をはじめ、世界でたった一つの「オンリーワン」にこだわるなら、注文住宅がおすすめです。

● 家づくりに時間をかけたい人

時間的に余裕がある上、土地探しをはじめ、家づくりにおいてもじっくりとリサーチをして思い通りの家を創りたいという人は、注文住宅が向いています。

 

<建売住宅に向いているタイプ>

建売住宅に向いているタイプは、以下の通りです。

 

● ​​​​​​​できるだけ早く入居したい人

家を買うと決めたら、今の家賃がもったいない!という人は、建売住宅がおすすめです。

● ​​​​​​​現物を見て買い物がしたい人

ネットショッピングより実際のものを見て買い物がしたい、という人も少なくありません。家は決して安い買い物ではないため、現物を確かめて購入したい人は、実際に現地で見学できる建売住宅が向いています。

● ​​​​​​​なかなかプランが決められない人

希望は多いけれど具体的にどうしたらいいのかわからない、プランがなかなか決められないという人は、すでにプランが決まっている建売住宅が向いています。

● ​​​​​​​家づくりそのものより住み始めた後の暮らしを優先したい人

家を建てる際、計画段階から実際に入居して暮らし始めるまでに、一定の時間が必要です。「間取りなどには強いこだわりはないけれど、暮らし始めた後のファブリックや日常で使用する食器などの準備に時間をかけたい」という人は、建売住宅、あるいは、売建が向いているともいえるでしょう。建売住宅なら、家づくりに関する時間や手間を削減できます。​​​​​​​


■まとめ

注文住宅と建売住宅では、それぞれにメリット・デメリットと購入時に注意する点があります。家を購入する際には、とことんこだわった家に住みたい、プランはある程度決まった中から選びたい、とにかく早く入居したい……など、何を重要視するのかで家を選ぶポイントが変わってきます。

注文住宅か建売住宅か、を考えるのではなく、予算や入居時期なども考慮しながら「どのような家に住みたいか」をしっかりと家族で話し合い、自分たちに合った家を選ぶことが大切です。また、家選びに迷ったら、住宅展示場に行くのもおすすめです。家づくりのアイデアをもらうことができます。

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