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2023/11/12
住まい

建売住宅はやめたほうがいい?
その理由と自分に合った住まいを選ぶポイント

「建売住宅はやめたほうがいい?」という情報を目にすることはありませんか?

そのような情報を見て、「建売住宅はやめておこう」と思った方もいるのではないでしょうか。建売住宅はやめたほうがいいといわれる理由や、逆に建売住宅のメリットを知っておくと、住まい選びの選択肢が大きく広がります。

ここでは、建売住宅はやめたほうがいい、といわれる理由をはじめ、自分に合った住まい選びのポイントについて、詳しくご紹介します。

建売住宅はやめたほうがいい?<br />
その理由と自分に合った住まいを選ぶポイント

■建売住宅とは?

建売住宅とは、土地と建物をセットにして販売している住宅のことです。建売住宅には、新しく開発された住宅地に、複数の新築物件が建てられているものや、一軒のみが建てられているものなどがあります。また、建築前の建物と土地がセット販売されているものがありますが、これは「売り建て」と呼ばれます。


■建売住宅はやめたほうがいいといわれる理由

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なぜ、「建売住宅はやめたほうがいい」といわれるのでしょうか?一般的に「やめたほうがいい」といわれている理由を、建売住宅と注文住宅の違いから解説します。

 

<建売住宅と注文住宅の違い>

「建売住宅と注文住宅の違い」を簡単に説明すると、土地の上にすでに完成している建物か、これからプランを考えて、一からつくっていく建物か、ということになります。

建売住宅の場合、決められた間取りやデザイン、設備がすでにある状態の建物を購入することになります。一方、注文住宅の場合、まずは打ち合わせを重ねてプランを決めてから、家を建設していく工程が必要となります。そのため、建売住宅と注文住宅では、間取りの自由度や費用、入居までにかかる時間などに違いがあります

 

<建売住宅はやめたほうがいいといわれる理由>

建売住宅は、注文住宅のように間取りをはじめ、住宅設備や内装・外装デザインなどを自由に決めることはできませんが、プランを初めから考える手間や時間を短縮できるメリットがあります。

例えば、建売住宅では、プランニングや建設のための打ち合わせがほとんど必要ありません。このため、プランニングや打ち合わせなどにかかる人件費などをカットできるため、費用を安く抑えることが可能となります。それでは、なぜ「建売住宅はやめたほうがいい」といわれるのでしょうか?

ここでは、一般的に建売住宅をやめたほうがいいといわれている理由について、代表的なものをピックアップします。

 

理由①:間取りが変更できない

建売住宅のほとんどは、すでに完成している建物と土地をセットで購入するため、間取りの変更ができません。ただ、最近の建売住宅は、家事動線や生活動線を考慮した間取りや収納も充実しているものが増えてきています。また、長く住まうことを前提に、家族構成の変化に対応できるよう、フレキシブルに間取りを変えることができるようになっている物件も登場しています。

 

理由②:内装や設備が決まっている

建売住宅では、内装や外装が完成し、住宅設備も設置された状態で販売されています。そのため、「こんなシステムキッチンを入れたい」「浴室のデザインはこうしたい」などの要望は、販売時には叶いません。ただ逆に言えば、内装や設備選びに悩むことなく、理想的なマイホームを手に入れることができるとも言えます。

また、「売り立て」の場合も、すでにプランが決まっている場合もありますが、プラン変更が可能なハウスメーカーもあります。

 

理由③:建築工程を直接見ることができない

完成した建物を購入する建売住宅では、建築工程を直接見ることはできません。そのため、構造や躯体にどういった素材が使われているのか、あるいは、手抜き工事などが行われていないかと、不安に感じる人もいることでしょう。しかし、最近の建売住宅は、工場でプレ加工を行った建材などを、現地で組み立てるものがほとんどなため、同じ仕様で建てられている建築中の物件を紹介してもらえば、建築工程を見ることは可能です。

また、モデルハウスなどでは、建物内部の一部を公開しているハウスメーカーもあり、使用している部材などを実際に見ることができます。


■建売住宅にはどんなメリットがある?

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そんな建売住宅ですが、メリットもあります。ここでは5つのメリットを紹介します。

 

メリット①:すぐに入居できる

建売住宅は、すでに完成した建物であるため、購入の際の手続きが済めば、すぐに入居できます。契約から入居までの期間が短いため、今まで負担していた家賃を、早い段階で住宅ローンの返済にあてることができます。

 

メリット②:入居後の暮らしがイメージしやすい

注文住宅の場合、図面やパース、模型などで完成後の住宅をイメージすることになりますが、建売住宅の場合、すでに存在する家を購入するため、入居後の暮らしが想像しやすい、というメリットがあります。購入が決定して入居するまでに、間取りなどに合わせた家具やソファ、カーテンを購入したり、インテリアや収納小物を買い集めたりする時間を十分に取ることができます。

 

メリット③:打ち合わせの回数が少ない

建売住宅の場合、プランニングや施工に関する打ち合わせをほとんど必要としないため、打ち合わせ回数が少なくてすみます。仕事が忙しくて、家づくりのための時間がなかなか取れないという人でも、短期間で夢のマイホームが手に入ります。

 

メリット④:コストが安くなる

建売住宅は、注文住宅に比べ、打ち合わせ回数が少ないため、それにかかる人件費などのコストが少なくてすみます。そのため、こうしたコストが建築費用に反映され、建売住宅のほうが注文住宅より安くなる傾向があります。

 

メリット⑤:費用面がわかりやすい

注文住宅では、建設工程の打ち合わせの際に計画変更があった場合、追加費用が発生することもあります。建売住宅の場合は、すでに完成した建物と土地を購入することになるため、費用面がわかりやすいというメリットがあります。


■自分に合った住まいを選ぶ5つのポイント

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家を建てようと決めたものの、建売住宅か注文住宅かで迷っている、という人も少なくありません。家を建てる際に、何を優先するのかによって、建売住宅か注文住宅のどちらに向いているかが決まります。

自分にあった住まいを選ぶ5つのポイントを解説します。

 

◎間取りの自由度

間取りの自由度を優先したいなら、注文住宅が向いています。注文住宅は、自由に間取りをプランニングできるため、間取りにこだわりたい人は注文住宅を選ぶほうがよいでしょう。

一方、自分たちのライフスタイルに合わせた間取りを希望するなら、建売住宅でも十分に対応が可能です。間取りを検討する際は、部屋の数は「3LDKの家がいい」というように考えるのではなく、自分たちの暮らしから考えるようにしましょう。

例えば、子育てをしやすい家、家事の負担が軽減できる家事動線を考慮した家といったように、「どう暮らしたいのか」を考えてから、間取りを決めていくことです。建売住宅でも、こうした暮らしを実現できるように設計されたものも多く登場しています。

 

◎外観・内装デザイン

「ユニークな外観にしたい」「自分好みのこだわりのインテリアにしたい」という人は、注文住宅が向いています。しかし、注文住宅の場合、出来上がるまでどのような家になるのかがイメージしづらく、完成後に「なんだかイメージと違う」というケースも少なくありません。

建売住宅の場合、外観や内装デザインを実際に見て購入できるのがメリットですが、自分の思い通りのデザインにできない、というデメリットもあります。しかし、同じ間取りの建売住宅でも、ライフスタイルやアイデアによって暮らしていくうちに、自分たちの暮らしに合った家になっていくものです。

 

◎設備や住宅性能

設備や住宅性能については、ハウスメーカーごとに内容や費用が大きく異なります。注文住宅の場合、できるだけコストを抑えようとするなら、設備や住宅性能のランクを下げなければならなくなります。一方、建売住宅の場合、注文住宅よりコストが抑えられる傾向にあるため、予算によっては、自分たちが想定していた以上の設備やすぐれた住宅性能を持つ家を購入できることもあります

ただし、建売住宅の場合、それぞれのハウスメーカーの標準仕様の家となっていることが多く、標準仕様より高いレベルの住宅性能を望むなら、やはり注文住宅を検討するほうがよいでしょう。

 

◎予算

規模や性能など、建売住宅のほうがコストは安くなる傾向があります。ただし、ハウスメーカーごとに建物の仕様や坪単価が異なります。そのため、一般的には「安い」と思われがちな建売住宅ですが、ハウスメーカーごとに比較すると、注文住宅のほうが安く建てられることもあります。

予算を優先して考えるのなら、建売住宅と注文住宅の違いや特長から、自分に合ったほうを選ぶことをおすすめします。

 

◎手間や時間

注文住宅は、契約前をはじめ契約時、プランニング、建築工程など、何度も打ち合わせが必要となるため、多くの手間や時間がかかります。建売住宅の場合は、プランニングや建築時の打ち合わせがない分、手間や時間を省くことができます。

「いくら時間がかかっても、自分が満足できる、こだわりの家を建てたい」という方には、注文住宅が向いています。しかし、仕事が忙しく、家づくりに手間や時間があまりかけられないという方には、建売住宅が向いています。建売住宅は、実際の家を見て購入することができ、すぐに入居できるメリットもあります。


■自分に合った住まいは住宅展示場で見つける!

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自分に合った住まいを見つけるなら、まずは、住宅展示場に足を運んでみましょう!実際の家を見ることができるうえ、事前に予約をすると、専門のスタッフから詳しく説明をしてもらえます。建売住宅と注文住宅の両方を扱っているハウスメーカーもあり、どちらが自分に合っているのかといったことも相談できます。

家づくりに迷ったら、住宅展示場で自分にあった住まいを見つけに行きましょう

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■まとめ

「建売住宅はやめておくほうがいい」といわれますが、住宅性能の向上や工業化された建築工法の確立によって、建売住宅のクオリティも高くなっています

間取りの自由度がないと思われがちな建売住宅ですが、最近は、暮らしに合わせた間取りに設計がなされていて、居心地よく、快適な住空間が実現できます。

家づくりを検討する際に、建売住宅か注文住宅か、で迷ったら、まずは、それぞれの違いを比較し、どちらが自分に合っているのかを考えてみましょう

住宅展示場で実際の家を見て、違いを比較するのもよいですし、専門スタッフに相談するのもよいでしょう。