<今後必要となる費用についても考えておく必要がある>
ランニングコストのほかに、生活する上で今後必要となる費用についても考えておく必要があります。
① 子どもの教育費
子どもが成長するにしたがって、学校教育費など学校に支払う費用のほか、塾や習い事の月謝や進学に備えた学資保険などの費用が必要となります。
② 医療費
将来的に必要となる可能性のある医療費や生命保険についても、検討しておく必要があります。
③ 老後資金
老後資金とは、食費や住居費・医療費だけでなく、旅行や趣味のために使う費用など、老後に必要となるすべての費用のことです。「老後2,000万円問題」とよくいわれますが、老後資金として2,000万円が必要というわけではありません。しかし、ライフプランから、老後資金を準備しておくことも大切です。
<住宅ローン毎月10万円返済がきついと感じる理由>
実際に住宅ローンを返済し始めると、毎月の返済がきついと感じるケースも少なくありません。その主な理由について、ご紹介します。
① 世帯年収から考えると、無理な返済計画を立ててしまった
まずはそもそも、世帯年収から考えると毎月10万円の支払いに無理があった場合、返済がきつくなってしまいます。
② 年収が上がることを想定して、返済額を決めてしまった
「今は少しきついけど、そのうち給料が上がれば……」と考えて、返済額を決めたものの、予想していたように給与が上がらない、あるいは、転職やなんらかの理由で年収が下がってしまったケースなど、年収が上がることを想定して返済額を決めた場合、返済がきつくなる可能性があります。
③ 毎月のランニングコストや今後必要な費用について考えていなかった
光熱費や保険料、固定資産税をはじめとしたランニングコスト、子どもの教育費用や医療費など、今後必要となってくる費用について考えていなかった場合、返済がきつくなることがあります。
④ 病気や老後について、具体的に考えていなかった
住宅ローンを契約する際には、老後資金についてあまり考えていなかったため、定年後に住宅ローンがきつくなってくることがあります。
<収入と生活費のバランスを考えることが重要>
住宅ローンを契約する際は、今の生活と毎月の返済だけでなく、子どもの成長や自分たちの老後のための費用についてしっかり考えておくことは重要です。
転職などにより世帯収入が下がってしまったり、病気のために予想外の高額な支出が続いたりする可能性もあります。
将来的なライフプランを考えて、余裕のある返済計画を立てることが大切です。