非常食にはさまざまな種類があります。それぞれの特徴を確認して、ご家庭に合うものを備蓄しておきましょう。
◎ご飯類
主食となるご飯類は、お米やパックご飯などがありますが、電気や水道が止まったときのために、そのまま食べられるレトルトパウチタイプを用意しておくと安心です。レトルトパウチタイプは袋に入ったまま食べられるので、食器を用意する必要がなく、余分なゴミが出ません。賞味期限は3〜5年ほどなので、長期保存が可能です。
◎パン類
パン類の非常食は缶入りのものが中心ですが、レトルトパウチに入ったものもあります。非常食のパンというと、乾パンのイメージが強いかもしれませんが、最近は、やわらかくてしっとりした食感のものもあります。おいしく食べられるか、試しに食べてみてから備蓄するとよいでしょう。
◎麺類
カップ麺やレトルトパウチ入りの麺類があります。お湯を注いで食べるタイプが一般的ですが、開封するだけですぐに食べられる非常食用の麺類もあります。
◎缶詰
缶詰は中の空気を抜いて密封し、加熱殺菌しているため、常温でも長期保存が可能です。フタを開けるだけで食べられるものが多いため、備蓄しておくと災害時に便利です。ご飯やパンなど主食になるものや、味付きの肉類・魚類、煮物、フルーツなどバラエティ豊かなので、被災中も毎日異なる食事が食べられます。
◎レトルト食品
賞味期限が長く、保存性が高いレトルト食品も非常食に向いています。温めなくてもおいしく食べられるカレーのように、お湯や電子レンジがなくても開封すればすぐに食べられるタイプもあります。
◎水
水は生命の維持に欠かせないものなので、必ずストックしておきましょう。飲料水と調理用水として、1人あたり1日3リットル必要とされています。普段から多めにストックし、日常的に飲みながら買い足すようにしていくと賞味期限が切れる心配もありません。保存水と呼ばれるミネラルウォーターもあり、賞味期限は5〜10年で通常のミネラルウォーターの2倍から5倍も長持ちします。