土地探しは、理想の家づくりのための重要な要素の一つです。土地探しのための手順とコツを解説します。
①どのような暮らしをしたいかを話し合う
土地探しは、まずは家族で、「どのような暮らしをしたいか」を話し合うことから始まります。例えば、「緑豊かな環境で、のびのびと子育てをしたい」「利便性の良い街でアーバンライフな暮らしを楽しみたい」「趣味を満喫できる暮らしがしたい」など、理想の暮らしを思い描いてみましょう。そこから具体的に、「通勤や通学に便利な駅近」「公園があり、大きな道路がはなれているような、子どもが安心して遊べる環境」「アウトドアで遠出がしやすい高速のインターチェンジに近い場所」など、立地について考えていきます。
さらに、
●みんながのんびり過ごせる大きなリビングがほしい
●お互いのプライベートは尊重しながら、ほどよい距離感を保ちたい
●今は子どもが小さいから専用の部屋はいらないけれど、大きくなったらそれぞれのスペースを確保したい
など、家の中での暮らし方について、しっかり話し合っておくことが大切です。また、「今の暮らし」だけでなく、20年後、30年後……といった、将来的な「これからの暮らし」をしっかりと考えていくことです。
②予算を決める
年収や準備金などから、家を建てる際の予算を決めていきます。注文住宅を建てる際には、土地代や注文住宅の建築費用のほか、手数料や税金などの諸経費が必要となるため、それぞれにどの程度の費用をかけるのかを考えておきましょう。
③優先順位を決める
希望する土地の条件や予算が決まったら、土地探しの際の優先順位を決めておきます。例えば、「予算が最優先」「多少予算がオーバーしても、広さは確保したい」「周辺環境が良ければ、少し狭くても良い」といったように、何を優先するのかを考えます。この際に、希望だけでなく、例えば、「大きな幹線道路が目の前にある場所は避けたい」といったNG条件も決めておくとよいでしょう。
④情報を収集する
希望や優先順位がまとまったら情報収集をしていきます。情報収集の方法としては、手軽に多くの情報を集めやすいインターネットのほか、一度に多くの情報を得られる住宅情報関連の雑誌やハウスメーカー、不動産会社による新聞折込などの媒体があります。実際に家を建てた知人の話や口コミも参考にしてみるのもよいでしょう。
情報を収集すると、希望する土地を探すことができるだけでなく、おおよその相場がわかります。この段階で、候補とするエリアを決めておくのも一つの方法です。人気の高いエリアは、土地代が高くなる傾向があることや土地が売りに出されていないケースもあるため、「なかなか土地が見つからない……」と悩むことになります。そのため条件や予算などから、いくつか候補となるエリアを探しておくようにしましょう。
⑤現地に足を運ぶ
希望する条件を決め、情報を収集したら、実際に現地に足を運びます。土地の販売を担当しているハウスメーカーや不動産会社などに連絡をし、現地を案内してもらうのもよいですが、まずは希望とする街を自分たちで訪れてみましょう。街を散策しながら見て回ると、周辺環境や普段の街の様子を知ることができます。