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2021/06/27
住まい

住宅に緑の潤いをあたえる「屋上緑化」

都心のビルやデパートの屋上などでよく見かける屋上の緑。いわゆる屋上緑化は、コンクリートだけの景色を一変させ、都心に潤いをもたらす効果があります。この屋上を緑化するというアイデアは、実は古くから中国を中心としたアジアなどでも実施されていた建築手法の一つだったのです。近年、都心におけるヒートアイランド現象や地球温暖化といった環境に対する意識が高まる中、にわかに注目を集めるようになり、屋上に芝生を張った住宅も見かけるようになりました。屋上緑化にすることで、建物の断熱性が向上したり、家族の憩いのスペースや、ゲストが集うアウトドアリビングとしても活用することができます。今回は、住宅にもう一つの価値をプラスする屋上緑化についてご紹介します。

住宅に緑の潤いをあたえる「屋上緑化」

最大のメリットは建物の断熱性向上

屋上を緑化することで多くのメリットが得られることをご存知でしょうか?中でも最大のメリットが建物の省エネルギー化なのです。屋上が緑に覆われることで屋根の断熱性が向上し冷暖房効率が上がり、夏や冬の室内を快適な環境にしてくれます。その他にも、建物自体を強い太陽光や雨などの様々な自然環境による外的ストレスから守ることが出来ます。また植物が本来持っている空気清浄効果により、CO2排出量削減と大気汚染の改善も望めるというわけです。さらに、屋上に緑があることで、これまでは洗濯物の物干しスペースだった生活空間が、住宅を美しく演出するアクセントになり、人が集まり憩えるプライベートな庭としての付加価値を持つようにもなります。

屋上緑化で気をつけたい ポイントその1~建物の許容積載荷重

屋上緑化にするためには、単純に屋上に土を盛り、草木を植えるだけでいいのかといえば、もちろんそうではありません。気をつけなければならないポイントがいくつかあるのです。

まず住宅の屋根や屋上の緑化の場合には、必然的に住宅上部に土や植物がのしかかることになり、さらにその土は常に水を含んでいるため、相当な加重が建物全体にかかることになります。この点は耐震性にも密接に関わるポイントなので、その建物の許容積載荷重に合わせた建築計画が必要となってきます。建物によってこの許容積載荷重は異なりますので、確認してから緑化を行う必要があります。

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ポイントその2~屋上の防水・排水は計画的に

屋上の防水や排水については、施工前にきっちりと計画されていなければなりません。場合によっては建物を痛めてしまうこともあるので、屋上の排水・防水や緑の管理・維持については施工業者と計画を練ることが必要です。特に排水口に雨や風で土や枯葉などが流れ込まないように注意しなければなりません。

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ポイントその3~どんな植物を植えますか?

積載荷重などの施工条件をクリアーして実際に土を入れると、次は植える植物の選定です。特に落葉樹など落ち葉の多い植物を植える場合は、落ち葉で排水溝が塞がれないように植える場所には注意しましょう。また壁側に植えると、落ち葉で近所に迷惑をかけてしまう場合もあります。背の高い植物を植える場合は、強風で倒されないように植え込み時にしっかりと安定させることが大切です。その場合、建物の躯体に木の根が張ってしまはないように植物の選定はもちろん、施工の段階でも防根対策を充分に取る必要があります。背の高い木や低い木、芝に草花さらには家庭菜園と、様々な植物が屋上緑化には利用されていますが、メリット・デメリットなどを考慮して施工業者としっかりと相談することが大切です。

ポイントその4~水回りの確保も重要

こうして植物の種類と植える場所が決まったら、今度はその植物への水やりの仕方をあらかじめ考えておくことも大切です。屋上は家の中で一番日差しが強い場所で、とても乾燥しやすい環境です。そのためにも水道施設を設えたり、自動灌水装置を設置することで水やりの苦労も軽くなるでしょう。

役所の窓口で助成金の相談も

屋上緑化についてのポイントを何点かご紹介しましたが、屋上緑化には各都道府県などの公的助成金が適用される場合もあります。これから家を建てる方で屋上緑化をしたいと思ったら、まずは各都道府県の窓口に相談するのも良いかもしれません。環境にも住宅にも優しい屋上緑化。後悔しないためにも初期段階からしっかりと準備したいものです。


まとめ

住宅の付加価値を高める屋上緑化ですが、できれば家を建てた後に計画するのではなく、建築計画の初期段階から準備することをお勧めします。その方がトラブルを未然に防ぎ、満足のいく建物の緑化を実現できるからです。住宅展示場のハウスメーカーでは、屋上緑化についても、建物の耐震性や積載荷重などを踏まえて、設計段階から無料で相談することができます。