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2024/02/26
暮らし

枕の洗い方を素材別に解説!
洗濯頻度や正しい干し方は?

毎日の睡眠時に、ほとんどの方が枕を使っていると思います。毎日使う枕は、汚れが蓄積しやすい寝具の一つです。その枕を日々清潔な状態で使いたいと思っている方は多いと思いますが、枕の正しい洗い方が分からないという方も結構いるのではないでしょうか。

当記事では、枕の洗い方を素材別に解説し、枕の正しい干し方や洗濯頻度なども紹介します。

枕の洗い方を素材別に解説!<br />
洗濯頻度や正しい干し方は?

■毎日使う枕は汚れている

私たちは、一日のうち約1/3の睡眠時間中に枕を使っています。このとき就寝中にかく寝汗や皮脂が、日々枕に染み込んでいきます。枕は、日が当たらない布団やベッドの上、押入れの中に収納されていることが多く、この状態が続くことで皮脂やフケがダニのエサとなり、ダニが好む環境になっていきます。

このように、私たちが毎日使っている枕は、目に見えない中で汚れているのです。また、枕の加齢臭が気になるという方もいるかもしれません。そのためにも、枕は定期的に洗濯をした方がよいことが分かります。


■素材別の枕の洗い方と干し方

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枕は洗濯をした方がよいということが分かったところで、次は枕の洗い方です。

枕にはさまざまな素材があります。ここでは素材別の枕の洗い方と干し方を紹介します。自分の枕がどの素材なのかを確認しながら参考にしてください。

 

【枕には洗えない素材もある】

衛生面からも定期的に洗濯をした方がよい枕ですが、枕の素材によっては洗濯できないものがあります。例えば、そば殻、羽毛、低・高反発ウレタン、コットン、細かいビーズなどは水洗いをすることができないため、注意が必要です。

 

【素材別、洗える枕の洗い方・干し方】

ここからは、素材別に洗える枕の洗い方と干し方を紹介していきます。

 

<ポリエステル>

ポリエステルの枕は、洗濯機の使用と手洗いが可能です。

洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れて、ソフト洗いやドライコースなどといった弱い水流で洗います。脱水後は、低温乾燥で乾燥させてください。タグに手洗い表示がある場合は、洗濯桶や浴槽にぬるま湯を入れ、洗剤を溶かしておきます。

水が汚れてきたら新しいぬるま湯を入れ直し、同じことを繰り返します。ぬるま湯が汚れなくなったら新しい水を入れてすすぎます。洗剤が残らないように何回かすすぎを行いましょう。すすぎ終わったら、水分を押し出すようにしながら枕の水を切っていきます。

干し方は天日干しがおすすめです。100均ショップでも買うことができる枕用のハンガーも便利なので、うまく活用しながら1~2時間程度干しましょう。なお、ポリエステルの枕は、洗えるタイプと洗えないタイプがあります。

 

<ポリエチレンパイプ>

ポリエチレンパイプの枕は、洗濯機の使用・手洗いが可能です。洗濯ネットに入れ、ソフト洗いやドライコースといった弱い水流で洗濯をしましょう。脱水に関しては枕の品質表示を確認し、洗濯機で脱水可能か確かめてから行ってください。脱水後は、均一になるように平らにしてから天日干しをしましょう。向きを変えたり振ったりしながら、パイプに水分が残らないようにしっかりと乾かすのがポイントです。乾燥機対応であれば、洗濯機で乾燥するのが一番ラクでしょう。

汚れが気になるという場合は、中のパイプだけを取り出し、手洗いするのがおすすめです。まず、洗濯桶やバケツにぬるま湯をはり、洗剤を溶かしてパイプを入れ、かき混ぜながら汚れを落としていきます。ザルを用意したら汚れたお湯を流し、新しいぬるま湯を入れて再び洗っていきます。汚れと洗剤がしっかりと落ちたら、パイプをザルに移してしっかりと乾かしましょう。

 

<ファイバー>

ファイバー枕は基本洗えますが、洗濯機の使用ではなく手洗いで行うのがポイントです。汚れにくい特徴があり、水をかけるだけでも洗えるのでお手入れがしやすい枕です。

汚れが気になる場合は、洗濯桶や浴槽にぬるま湯をはり、洗剤を溶かしてから洗ってください。このとき、力を入れてゴシゴシ洗う必要はありません。流し洗いをするだけでキレイになるだけでなく、ファイバーが変形することを防ぐことができます。流し洗い後、水分を切ったら陰干しをして乾燥させたら完了です。

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<コルマ・ミニボール>

コルマ・ミニボールは、1cm程度の合成樹脂の球体で中が空洞になっています。こちらは手洗いがおすすめです。枕カバーから枕を取り出し、洗濯桶や浴槽にぬるま湯をはったら、もみ洗いします。熱に弱いため、乾燥は陰干しで自然乾燥しましょう。完全に乾燥させないとニオイやカビの原因になるので、しっかりと乾燥させてから使いましょう。

 

<洗えるタイプのビーズ>

ビーズの枕は、洗えるものと洗えないものがあります。また、洗濯機で丸洗いできるタイプ・手洗いのみのタイプにも分かれます。洗濯機丸洗いできるタイプは洗濯ネットに入れ、ソフト洗いや手洗いモードといった弱い水流で洗うようにしてください。洗濯ネットは、型崩れ防止や、万が一枕の生地が破れたときにも洗濯機内への流出を防ぐことができます。

ビーズは、熱に弱いものがほとんどです。洗濯機に乾燥機能がついていると、つい乾燥まで完了させがちですが、ビーズの変形などを防ぐためにも乾燥機能は使用しないようにしましょう。ビーズ枕の乾燥は、ベランダなど風通しのよい場所で陰干しがおすすめです。手洗いのみのタイプは、洗濯桶や浴槽にぬるま湯をはって洗剤を溶かしておいたら、洗濯ネットに入れた枕を押し洗いしておきましょう。水が汚れてきたら新しいぬるま湯を入れ直し、同じことを繰り返します。ぬるま湯が汚れなくなってきたら、洗剤が残らないよう何回かすすぎを行いましょう。

次に脱水です。脱水は破れない程度に力を入れずに行い、お風呂場で水切りをしておきます。最後に、ベランダなど風通しのよい場所で完全に乾かしたら完了です。特に、ビーズ枕は洗えるものと洗えないものがあるので、品質表示タグを確認してから行ってください。

 

◎注意点

枕を洗う上での注意点があります。紹介しました洗濯ができる枕の素材の中でも、一部洗濯不可というものがあります。確認をせずに洗濯をしてしまうと、枕自体が使えなくなってしまうこともあるため、必ず、枕についている品質表示タグをチェックしてから行いましょう。また、洗濯機で洗える枕は、洗う前に枕カバーを取り外してから洗濯ネットに入れてください。さらに、粉末洗剤は溶け残って枕に付着する可能性があるので、液体洗剤を使うのがおすすめです。

洗濯時のコース設定は、手洗いモードやソフトコースなどの弱い水流コースに設定し、優しく洗うようにしてください。洗濯後は、手でたたくなどしながら枕を均一にならしてあげましょう。


■枕の洗濯頻度

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枕は、どれくらいの頻度で洗えばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。ここでは、枕と枕カバーの洗濯頻度を紹介します。

 

【枕の洗濯頻度】

枕の洗濯は、年に2回の頻度がおすすめです。

洗濯機の乾燥機能が使えない枕は、天日干しをするか陰干しをする必要があります。そのため、カラッと晴れた天気の良い日に洗濯をするとよいでしょう。なお、子どものように汗をかきやすい方や肌が弱い方がいる場合は、洗濯の頻度を上げたいという方もいるかもしれません。そのような場合は、洗えない・手洗いしかできない枕よりも、洗濯機で簡単に丸洗いから乾燥までできる枕を選ぶことで、家事の負担が軽減するでしょう。

 

【枕カバーの洗濯頻度】

枕カバーは、週に1~2回の洗濯がおすすめです。洗濯機で洗う際は、生地が傷まないよう裏返しにし、洗濯ネットに必ず入れてから洗うようにしましょう。これにより、デリケートな生地の洗濯機での使用も安心です。


■日々のかんたんなお手入れ

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ここからは、洗濯以外の日々行える簡単なお手入れ法を紹介します。

 

【消臭・除菌スプレー】

日々のお手入れで手軽なのが、消臭・除菌スプレーをかけてあげることです。このとき、かけ過ぎには気を付け、スプレーをかけた後は十分に乾かしてから使ってください。ただし、スプレーだけで汚れ自体を落とすことはできないので、洗える枕の場合は定期的に洗濯することをおすすめします。

 

【天日干しや陰干し】

天気の良い日は、天日干しや陰干しもおすすめです。そば殻の枕や羽毛枕、ウレタンなどの洗えない枕も、干してあげることで雑菌やダニの繁殖を抑えられる上、溜まった湿気を取り除くことができ、より清潔に使うことができます。

 

<天日干し>

天日干しは、日光にあてて干すことです。晴れた湿度の低い日で、午前10時から午後2時頃までがおすすめです。そば殻、小豆、パイプ、ポリエステル、ポリエチレンパイプ、コルマビーズなどは天日干しができます。このとき、吊り干しや平干しで干してあげるとよいでしょう。吊り干しでは、枕干しや枕ハンガーを使うと便利です。平干しは、平らな場所の上に置いて干してあげます。枕はパンパンたたかず、枕を取りこんだ後には掃除機をかけましょう。

 

<陰干し>

陰干しは、風通しのよい日陰や室内で干してあげます。吊り干しでも平干しでもどちらでも可能です。室内では、扇風機やサーキュレーターを使って風をあててあげるとよいでしょう。ベランダなど屋外で干す際は、太陽の動きにも気を付けながら、直射日光が当たらないよう注意してください。陰干しの際も枕はパンパンたたかず、枕を取りこんだ後に掃除機をかけるとよいでしょう。


■まとめ

一日の約1/3の時間も使っている枕は、常に清潔にしておきたいものです。日頃から使っている枕が洗えるのか洗えないのか、手洗いしかできないのか、洗濯機で丸洗いできるのかなど、枕の洗濯表示をしっかりと確認しながら適切に扱っていきましょう。

また、素材ごとに干し方も違いますので、本記事を参考にしていただき、清潔な枕で睡眠環境を整え、毎日の快適な睡眠を保ちましょう。